青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

どこかへ どこまでも Harmonyと

走っていきたくなります

日本のチロル

2013年05月17日 18時17分53秒 | 青い空の日は旅立(全般)
5月17日(金)   ライブ

ここは、日本のマチュピチュ? えーと、チベット?(そりゃないょねー)



とうとう来た。 ここは天空の里、日本のチロルとよばれる下栗の里(しもぐりのさと)だ。

家が落ちこぼれそうだ。(私のクルマも落ちこぼれそうだったが)


【続く】

業務連絡:今晩はさらに上に上がった、しらびそ高原にて野営中。

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【続き】

中央道・談合坂SAを、朝9時半ごろにゆっくりと出発。
諏訪湖SAを経由、岡谷JCTから南下。長野県の南部、南信州へ向かう。
飯田SAを昼過ぎに下りて、飯田市の西部の南アルプスのふもと遠山郷(とおやまごう)へ向かった。
三遠南信自動車道のトンネルを過ぎると、もう山の中だ。
国道152号を上村川に沿って南下して上村に来る。



▲ 上村郵便局を過ぎて右側に、「日本の里100選 下栗の里」の標識の立っているところを右折する。
ここからは、私のナビは細い山道ゆえにもうナビゲートをしてくれない。とにかく前方だけみて進行するしかない。初めは林道が続く。いくつか分岐点が出てくるが、下栗の里の標識を選ぶだけ。



▲ 20分ほど高度をあげつつ林道を走ると、人家が見えてくる。下栗の里に入ってきた。




▲ 今、新緑にあふれるのどかな里なのだが、ところどころの道幅は狭く、すれ違いはできない。7m以上の大型車は進入禁止だ。Harmonyは5mでセーフ(笑)。




▲ こんな個所が、何か所も出てくる。反射ミラーを見て正面衝突しないように、互いに徐行するしかない。3回ほどスリリングなすれ違いがあった。祭日・休日はこの道は登りだけの自主規制がとられている。




▲ ちょっと横を見ると、こんなのだから見ないようにする。見ずにシャッターだけを押す。クルマを道の真ん中に停めて、辺りの写真をとる余裕というか、そういうことはしてはいけないことになっている。いきおい、走りながら、ということになる。(それは非常に、キケン)

最高の緊張度のまま、下栗の里の上部、半場(はんば)の駐車場に到達した。




▲ この里唯一の駐車場(無料)。ここにクルマを置いて、下栗の里を見下ろすというビューポイントへ早速向かう。




▲ 駐車場から、来た道をさらに数分、上に登って「ビューポイント」の標識を右折し、山道を15分ほど歩くと、その絶景のポイントがあった。




▲ 標高800m~1000mのところ、最大傾斜38度の傾斜面に20世帯ほど住んでられると聞いた。私が、Harmonyで上がってきたのはこの斜面の向こう側からだ。半場の駐車場へ到達する中途で、民宿「みやした」から下へ降りるとこの斜面に出くわすという。が、くねくね道は、私の登ってきた道と同じようなものだ。今回は、あえてこの斜面も体験する気にはなれなかった。

念のためズームアップしてみよう。



▲ 斜面の下部のほう。こういうのを段々畑ならぬ、段々家というのだろうか(笑)。



▲ 斜面の上部のほう。 行けないことはないが、やはりその気にはなれないな。生活道路だしな。




▲ この下栗の里を見下ろす絶景のビューポイントは、平成21年に地元住民の手で開設・整備されたということだ。

「引越しのサカイ」がこの秘境の風景をCMに使ってから、一躍知られるようになって訪れる人が増えたとか。私は旅番組で数ヶ月前に知ったのだが。




▲ 駐車場に戻る。お腹が空いた。だってもう2時を過ぎている。




▲ この駐車場にある「そば食事処はんば亭」に入ろう。「地元のおばさん達による心のこもったおもてなしの店」とパンフレットに書いてある。実際、入ってみたらお客さんはもういなくて、割烹着姿のおばさん4,5名がテーブルで昼食をしていた(笑)。




▲ 「天空のそば定食」1000円を頼んだ。下栗地区では、そばと芋が採れる。コロッケはここの芋。ごはんには、「こきび」という黄色い雑穀が少し混ぜてあり風味ゆたか。おいしかった。

駐車場のテントで、観光案内しているおばさんに尋ねてみた。下栗での生活で何かたいへんな事ってありますか。
1.冬、雪はそれほど降らないが、マイナス10度以下になるので道路が凍結すること
2.医者がいないこと。
3.農業以外の仕事がないこと。

「しかし、趣味があえば、ここはいいところですよー。」お伺いすると、この方は愛知からこの地元のご主人に嫁いでこられたということだ。なるほど。信州の山育ちのdecoなんかは、まったくこういう所には興味が無い。その逆だな。


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さて、次はしらびそ高原へ向かおう。


来た道をさらに上に登って北へ向かうと、尾根状のところで、東は南アルプスの山並み、西は中央アルプスの山並みが見えるしらびそ高原に出る。



▲ しらびそ高原の中心地に、チロル風の宿泊施設ハイランドしらびそがある。まだシーズンでなく宿泊客はあまりいないようだ。

この施設の前は展望台になっており南アルプスが見渡せる。



▲ 右から左まで間近に南アルプスの山並みが連なっており、一枚の写真には収まりきらない。
これは、ほんの一部だ。

ハイランドしらびそでは、立ち寄り湯に入れるので(500円)、早速入った。



▲ 私以外、誰もいないので、いつものようにパシャツ。ここからも山並みが眺められる。
一人でもったいないねー。

お風呂のあと、クルマの中で冒頭のPhotoをブログアップしていたら時間がたってしまった。

いかん、サンセットポイントで夕陽を見なくては。すぐ近くに隣接するポイントへ。



▲ ここからは、反対側の中央アルプスが見えるはずだ。



▲ 暗くなって山並みは、山影だけになってしまったが・・・。
また、明日によく観て見よう。


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その夜、しらびそ高原での眠りは穏やかでなかった。。横になって目をふさぐと、Harmonyを運転していて崖から落ちそうになるシーンが、フラッシュバックのように浮かんできて、まいったねー。

外に出てみることに。ワオ。空には星がいっぱいだ。こういうのを満天の星というのだろう。ひしゃくの形の北斗七星が、真上に見えた。他の星座は知らないので、なんとも言いようがないが、しばらく見とれていた。 そのあと、眠れたようだった。