あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

2015展覧会ベスト5

2015-12-31 21:47:12 | アート系
ということで今年も今日でおしまい。

昨年は見た点数が少なくベストを特に決めてませんでした。

今年はそこそこ見られたのでベスト10は難しいまでもベスト5ならなんとかなるかなあと。

独断と偏見と個人的な趣味でのランキングです。


1.鴻池朋子「根源的暴力」(神奈川県民ホールギャラリー)

いま、この日本で、現存する作家がこの表現をやっている。

これがどれほど値打ちのあることか!

生理的にいやだなあと思う表現も含めてこれをしっかりと見ねばと思いました。

ちょっとこういう感覚になる展示は他にありません。


2.モネ展(東京都美術館)

睡蓮はかなり数をみていると思ってたのですが、やられました。

なんでこうも同じモチーフで表現を変容させることが出来るのか?

カラフルながらもワイルドな筆致で書き殴られた睡蓮はタイトルと作者がなければ抽象として成り立ってしまう。

知っているつもりの作家のこういう想定外にぶち当たることが事故みたいで嬉しい。



3.春画展(永青文庫)

もうこれは開催されたことだけですごいこと。

そもそも春画はこれまでにほとんど見たことがない。

それがこれでもかとすごいのが出てくること。

機知を活かし表現に肉薄する様が尋常でないなあと。

こういうものをみんなで楽しんでた。

ひとのありようなんてそうかわらない。素晴らしいこと。



4.パウル・クレー「だれにもないしょ」(宇都宮美術館)

クレーは特別であの画面のもつ寓意が保ててるのがすごいなあと。

極めてくとどうしても作為が勝りそうになるのだけどちゃんとキープ出来てる。

かと思うと違うテイストのものも放り込んでくる。



5.蔡國強:帰去来(横浜美術館)

スケール感のあるものに最近は惹かれるように思います。

火薬で爆破して描かれた線の存在は匂いもふくめて強烈な印象を残しました。

あとあのオオカミ99体も圧巻でした。



というわけで今年のベスト5、ギリギリすべりこみでなんとか書けました。

来年もまたよい展示をたくさん見られますように。

皆様、よいお年を!
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