3331アンデパンダン2014も明日まで。
会場でおひとりおひとりに解説するのは難しいのでこちらに記しておきますね。
↑こちらの画像は元データをリサイズしたもの。
色味などの印象は若干異なると思います。
会場でご覧になられた方はわかると思いますが居並ぶ他の作品に比べると大きさはやや小さいと思います。
横は57センチ、高さは16センチ。
横の長さとしてはこれまで過去に制作してきたフォトアクリルとしては最大のサイズです。
(これまでは最大がA3ノビだったので48センチ。これに比べると10センチ近く大きい)
ですがこの「木霊」は縦横比が特殊です。
いつも発表しているサイズは16対9。今回は32対9。そう、やたらと横長なのです。だから高さがより低くなってしまいどうしても小さく見えてしまう。
外注すればもっと大きなプリントで制作することは可能です。
実際のところ昨年の3331アンデパンダンに出品した「encounter」は横90センチ超、4対3だったので大きく見せられたと思います。
ですがこれはセンサーの大きなAPS-Cで撮ってものだから引き伸ばしても大丈夫でした。
「木霊」はもともとコンパクトデジカメで撮ったものです。だからそもそも拡大すると画像は厳しくなってしまう。
そういうこともあってこの大きさになっています。
あとカラーだとどうしても色味を納得のいく状態で出力するのには自宅作業がよいです。外だと時間とコストがどうしても厳しいところ。
サイズについては以上のような理由であの大きさとなりました。
作品イメージは見てお分かりになると思いますが完全にシンメトリー。
向かって画面左半分がオリジナル。これを反転させてさらに横長となりました。
もともとは木をフォーカスをぼかして撮ったもの。
これは以前と同じ。さらにこの後、色味を調整。
そして何を思ったのかふと反転してみたところ、違うイメージが浮かび上がってきたのです。
以前は元にあったイメージから乖離するようなものが多かったのですが、今回は元のイメージから離れ、変容し、さらに異なるイメージに定着させるということに成功したように思います。
見られた方からは「かいじゅう」「森の精霊」「悪魔」「エヴァ」「デビルマン」といろいろなものに見えた感想を頂戴いたしました。
タイトルはかなり迷いました。
最初は「モリノカミサマ」なんていう仮題をつけてたり。神とか悪魔とかっていうくくりだとちょっと絶対的存在になってしまう。
どちらかというと自然の中に棲むナニモノかというイメージがいいなあと。
一番シンプルでそのもの。漢字2文字で木霊だとシンプルでいいなあと。
あと「こだま」の反復して返ってくるイメージはまさにシンメトリーだなあと。
さて、あと残り1日。
皆々様、よろしくお願いいたします。