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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

溜息

2004年10月29日 | 20才~26才
現に
胸のあたりから
咽のあたりを
いやらしく指を伸ばし
刺激しながら
口のあたりに
うっと込み上げる
切なく
息苦しい感覚
その
込み上げたものを
鼻から口から
吸い込んだ
多量の酸素と一緒に
複式呼吸で
腹部の奥へ
深く吸い込み
込み上げたものは
全ての思考を
ストップさせてしまうほどの
ぬめぬめと
生々しい
むかつくような
だるさに乗りうつられた
もはや二酸化炭素とは言えない二酸化炭素と化して
腹部の奥深くから
ストレートに
直通で
口とも鼻とも言いようのない
胸の外へ
口のものとも鼻のものとも言いようのない
わたしのにおいと一緒に
吐き出される

幽冥な中に幽閉された幽鬼のような憂色な心
誰かに言ってみるにはあまりにも水面下に広がり過ぎた
氷の山のような常を逸する心の深淵

心を求める心がだんだん現実から遠ざかって
どんどんピュアにピュアな心を求めるどんどんピュアになる心

黒い墨で作ったマーブリング模様のわたしの空に
区別できないほどの灰色の溜息が浸透してゆく

程度を超えてうつろい漂う
わたしの溜息はいつまでも続く

多分
いつまでも続く

87.5.13 pm8:09




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