詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

自由

2014年10月09日 | 白い小石-M君の。

               そうよね
               わたしの羽根なんて無いも同然ヨレヨレの
               何の元気もない穴だらけの、薄過ぎる羽根
               そんなこと考えたこともなかった

               あなたを守り、包み、保護したいなんて
               身の程忘れた独りよがり

               あなたの羽根は
               飛べた
               わたしはとても追いつけない

               そうよね
               わたしを遥かに凌駕したあなたの俯瞰の眼

               わたしこそが
               あなたに、守られていた

               あなたはわたしを落さず
               わたしを留め
               わたしが決して其処へは入れないように
               した

               あなたは
               自由

               あの日も
               今も。

               2014.10.9 am1:10







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