詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

触ること

2005年06月21日 | 個室より
誰だって抱きしめてほしいんだ
いくつになったって

男だって女だって
子供だって大人だって

触れられないなんて
死んでいるようなものだ

人が人になる最も安堵の瞬間は
触れている時だよ

―――
―――

わたしは今
触れてほしくない

いらない
気休めは

求めない
馴れ合いは

もう充分折り返したし
いずれ死ぬことに

変わりはないよ
遅かれ、早かれ。





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