サッと入った一筋の赤い傷をカムフラージュにして
その奥を直角に潜り込む抜本の傷
どこまでも深く
どこにたどり着く
抜本の傷
心奥の底
底部の底部
本能の一番奥に鋭く突き刺さる
抜本の傷
そこから広がって
本能の全てを容易く染めてゆく
抜本の傷
本能は決して明るみに出ず
たゆたう山奥の深閑の湖面の僅かな波
寄せては返しながら止まることのないリフレインの微振動
少しの雨風で嵐のように荒れ狂う己を失った木の葉
全てを拒否可能にするクローズの盲目
太陽も月も星も我にあらず
あるのは
全てを吸着し全てを反発する
己を囲う見えない膜
誰にも見せないよ
本能なんて
誰も見たくないだろうし
見せて無意味の無用の無駄
だから
誰にも見せないよ
自分の心は
自分で守って
生きて行かなきゃなのだから。
05.9.7 pm2:33
その奥を直角に潜り込む抜本の傷
どこまでも深く
どこにたどり着く
抜本の傷
心奥の底
底部の底部
本能の一番奥に鋭く突き刺さる
抜本の傷
そこから広がって
本能の全てを容易く染めてゆく
抜本の傷
本能は決して明るみに出ず
たゆたう山奥の深閑の湖面の僅かな波
寄せては返しながら止まることのないリフレインの微振動
少しの雨風で嵐のように荒れ狂う己を失った木の葉
全てを拒否可能にするクローズの盲目
太陽も月も星も我にあらず
あるのは
全てを吸着し全てを反発する
己を囲う見えない膜
誰にも見せないよ
本能なんて
誰も見たくないだろうし
見せて無意味の無用の無駄
だから
誰にも見せないよ
自分の心は
自分で守って
生きて行かなきゃなのだから。
05.9.7 pm2:33