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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

想像力

2006年10月22日 | うたかた 2006
苦しむのは嫌だから
眠るように死にたい
コロっと
あっさり死にたい

死ぬわけにはいかない理由
無視することは

天涯孤独の身だったら
苦しむのは嫌だから
コロっと死にたい
今死んでも
いいでしょう別に

想像力なんて
無ければいいのに。

褒められる

2006年10月20日 | うたかた 2006

褒められると
不安に
なる
意味がわからないと
不安に
なる

どうしていいのか
窓を
閉じる

そのうちに恐ろしくなって
縮こまる

もうこれ以上は聞けないと思って
口籠もって
退く

不安だけが独立して
いつまでも
残る

泣きたく
なる。


野生

2006年10月18日 | うたかた 2006

崩れた理性より怖いのは
目覚めた野生だから

猫達
わたしには今しばらく近づかない方が身のためだ
わたしと目を合わせない方がいい

取り繕いの理性と
その裏の壊れた野生は共存できるものだから
人の目なんて誤魔化すのは容易いことだから

猫達
トバッチリ受けないように
わたしを無視して暮らした方がいい

壊れた野生は
より弱き者へ向かうのはお約束

野生の感同士
離れていようね。


破壊の衝動

2006年10月16日 | うたかた 2006

破壊の衝動が胸を突く
破壊してはならない全て

病院送りか
それもいい
一年も眠っていたいよ隔離されたベッドで
どれだけ平和なことだろう世間から遮断されて
生活から切り離されて
今入院してる人ごめんなさいでも

破壊の衝動が胸を突く
これを一生押さえつつ生きて
ここにいられるわたしは

一生これに耐え続けるのか
破壊の衝動が
胸を突く。


タイトル未定

2006年10月16日 | うたかた 2006

まただこの気分
もううんざりだ
止めなさいいい加減
そんな場合じゃないだろ
自分辛いだけだろ
充分経験しただろ
足りないことなんて無いだろ

疲労してぐったり寝るだけだよ
丸まって寝るだけだよ

病気だよ
経験なんて
無益だ。


一日・・・

2006年10月10日 | うたかた 2006

わたしの一日は長いから
考えてる間に
思ってる間に
ぼうっとしてる間に
十日も一ヶ月も一年も経っている

わたしの一日は十日であり
一ヶ月であり一年であり

あっと思ってる間に
えっと思ってる間に
ああと思ってる間に
月日がかさんでいる

過ぎた月日年月というものは
二度と返って来ることなどなく

わたしは
社会にも世間にも家庭にも
時間にも自分にも乗れなくて
いつも
途方に暮れている

一日が
終わらない。

10.9pm10:35


サガ

2006年10月02日 | うたかた 2006

自分で作った超自我を壊すなんて出来ないよ
育てられによって作られた超自我を壊すことも
出来ない

あと30年40年生きたとしても
人としてのその大きな時間に望みを抱くなんてしない

自我による超自我の瓦解なんて
45歳のわたしには望みのしようがない

多少の軽減があるとしたらそれは
時の恵み
有り難く体感させて頂こう

超自我は
サガとしてわたしの根幹を黒く覆い被さって
わたしの一生は負けたまま終わるような
気がする。

am2:50


夕景の蠢き

2006年10月02日 | うたかた 2006

夜でも昼でもないのね
わたし

夕方
一瞬の色づき
アンダンテ・カンタービレが終わるまでの
揺らぎ
影も落とさないもやの蠢き

自分の得体が知れない
知れない
わからない

二十四時間の一日があったって
夕景のアンダンテ・カンタービレがたった一度流れてしまえば
終わり

あとは
実の無い脳の浮遊。

am2:56


電話の音

2006年09月22日 | うたかた 2006

電話の音が怖いのは
そこに過去のトラウマがあるから
そのトラウマ以降手にした携帯は平気

その過去とは電話機そのものが違い
番号も違い
姓も変わり
街も変わり
事情も変わり
20年の時が流れ

なのに未だ電話が鳴ると驚き
恐れ
自分の手に負えない深すぎる心の傷

わたしは今も電話の音が
怖い。


真っすぐ

2006年07月19日 | うたかた 2006

真っすぐだね
真っすぐ過ぎる?
真っすぐに過ぎるは無いの

真っすぐってどう?真っすぐでしょ
曲がったら真っすぐじゃないでしょ
あ!そうか

だから真っすぐは真っすぐでいいの
真っすぐのままでいいの
このままでいいの?
いいの

なあんだ
いいんだ。