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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

死の淵

2005年04月06日 | 個室より
誰にも感じることの出来ない小さな雨粒の一つで
わたしの神経は瓦解する

それを病的と言って何ら差し支えはない
尋常ではない
普遍ではない
普通ではない
正常ではない
健康ではない

すぐに死の淵に立つ習慣は変わらない
他に行くあても無い

とても人の所へは行けない
あまりにうるさすぎるハエだからだ

死の淵を確認して
そこで涙がコロコロこぼれる

あとはただただ
泣き寝入り。


2005年04月06日 | 個室より
この涙は
普遍ではない

白日夢様の
パニック様の
鬱様の全般性不安障害様の
尋常ならざる涙だ

おおよそ同意は得られまい
かろうじて専門家以外は・・

思い出したよ幼い頃も
毎日毎晩夜蒲団を頭からかぶって
同じ涙を流していた
その尋常ならざる白日夢の中で
殺しまくっては
泣いていた

そうしてかろうじて
精神の立を保とうとしていたんだ生きていくために

まったく同じことを
何十年の経過へて今尚している

そうしてかろうじて
この世への立を保とうとしているんだ

そうでもしないと
一触即発の危うい想いに
負けてしまいそうになるから

生きるために
わたしがしているみじめな作業です。


眠らせて

2005年04月06日 | 個室より
自ら死の淵に立っている人間には
人がどう死のうと
どう殺されようと
関係ない

自ら死の淵に立っている人間は
自分がどう死ぬか
いつ何処で死ぬか
それだけで
いっぱいだ

いつまで生きればいいのか
最早そんなことも心の中にはないだろう

死神の黒いマントは
魅惑を誘い
ぬくもりを装い
実際暖かく感じるだろう

ああわたしは眠剤二回分飲んで安定剤飲んで風邪薬飲んで鎮痛剤飲んで
お供のビール飲んで
お願いだ
まとまった睡眠というものをわたしにください

泣きながらでいいから
泣き寝入りで充分だから
わたしを普通に眠らせてください。
お願いです。


理由

2005年04月06日 | 個室より
わたしが言葉を失ったら
その時わたしは死ぬだろう
こうして書いている間は
まだ耐えられる
けっして癒されはしないけど
耐えられる
死にはしない

本当に
言葉がひとつも無くなってしまったら
わたしはわたしとして
人間でいる
理由がない
意味がない

その時
死の概念さえ解からなくなってしまえば
別だが・・・




父の記憶?

2005年04月06日 | 個室より
ぶたれて
蹴飛ばされて
振り回されて

ふわり浮いて

コロコロ転がって
玄関に
転がり落ちて

出されて
立たされて
夜の夜中まで
哀れむだけの他人の眼がうざくて

家出たくて
行くとこなくて
子供だから
独りで食べてけないと思って
ここで我慢するしかないと思いつめて
思い知って

帰りたくなくて
自分の家を見えるのが嫌で
でも帰らざるをえなくて
時間を
一分一秒でも超過すると
大きな拳来るし

病気で熱出てうなされて
何が食べたい?と聞かれて
病気であることにいい気になって
珍しく思うことを口にして 「イチゴ・・」
用意されたそれを食べて
吐いて
吐しゃ物で汚れたテーブルごと外に出されて
何も可もがわけわからないまま自分で片付けて

涙は
どこかへ行ってしまった

病気って
何?

わたし
何悪いことしたの?

わたし
悪いの?

わたし
悪い子?

わたし
悪い子。


(PTSD・・心的外傷後ストレス症候群の作られ方の、ありふれた代表的一例)




限界・・

2005年04月05日 | 個室より
高熱にうなされる中3日3晩
時間の概念が失せて
夢と現実の境も失せて
何度
こことそこを行ったり来たりしただろう

永遠に歩き続ける人と
永遠に見続ける人を
何度幽体の如くに天井の真下で眺めていただろう

高熱による悪寒とはあきらかに異なる
パニックによる震るえ
高熱で体の定まらない中震えながら安定剤を口へ運ぶ
泣きそうだ
涙が
すでに・・

想っただけで
限界だ

うなされて
本当のことを口走らないように
薬、早く効いて。


オモチャの涙

2005年04月02日 | 個室より
安いカネで安物の涙を買った
透明な水色の涙だ

わたしは
好き

その安物の美しい涙の雫が
幼子のオモチャのような
その安物の涙が

儚くて
消えそうで
すぐにでも無くなってしまいそう

壊れてもいいよ
わたしの手でその想いを

掬ってあげるから。


真夜中の

2005年04月02日 | 個室より
真夜中にチョコパがどうしても食べたくて
禁止なんて丸っと承知の上で一軒目
小っちゃなチョコサンデーしかなくて代わりに春季限定いちごパフェ
そりゃ旨かったさ甘酸っぱくて生きの良い苺テンコ盛りサ

でもやっぱチョコパがいいわけで二軒目
あったよチョコなんとかパフェもう豪華美味ボリューム安いときたもんだ
真夜中パフェのハシゴでおなかいっぱい

店出た
真夜中だし
帰るはずの家通り越していつの間にやら国一ドライブ
え?何で富士方面向ってんの意味無いじゃん知らないしつまんない
てなことでとりあえず246を御殿場方面・・って確かに標高高いけど道のりがつまんないよ
天城?
珍しくもない
そうだ!
箱根というドライブ最適コースがあるじゃないか
箱根へスイッチON

闇へ吸い込まれてゆく快感
景色が何も無い黒一色の快感
ホイホイスイスイ空き空きの快感
フルボリュームのWINOでノリノリ
何回も何回も繰り返し繰り返しご一緒に歌ってララララ

雨でも降ればいいのに・・
真夜中の箱根すっとばかして登坂車線
だってハトちゃんがPーポ君乗っけているんだも~ん
掴っちゃイヤイヤ

何処まで行くのかな~わたし・・・
おお!頂上まで来たよ少しは気も済んだだろうUターンして帰ろ

あら
おみ足さんが
麻痺しかけてる
右ってジーザス!ちょっと待ってよ
家まででいいから
アクセルとブレーキだけ踏ませてよ何とか持ちこたえてよ

でもウィンドーは開けなきゃね煙草の煙で息ムカムカ目チカチカ
運転に煙草は欠かせないヤめられないトまらないMoreちゃんサイコー

なんとかいい子のおみ足引きつりながら引きずりながら無事帰還
それから何食べたか
教えてあげない

明日から暫く寝込みそうだ
寝てやろう

今夜は眠らない
眠れない。



雨・・

2005年04月02日 | 個室より
空圧に美しく揺れながら
白いカーテンがドレープを響かせて閉まる

空間が10度傾く
景色が其処から遥かへサッと遠のいて

私の頭も傾いて
戻らなくなってしまった

止まりそうだ
あと少し
あと少しの追い討ちで
停止してしまいそうだ

泣くのは
こらえよう

涙なんて泡の欠片の意味もないから
その代わりその悲しい歌を
最大のボリュームで何回も何回も聴こう

何も考えなくていいように
何も
誰も
何処も

激しい雨が降ってくれたら
どんなにか救われるだろう ・・


踊る君 6

2005年03月31日 | 個室より
踊り過ぎてそれでも執拗に踊り過ぎて
今すぐ倒れ込みたい君はそれでもまた
陽が昇る朝には踊るんだ

僕は
僕は・・

何もしてあげられない

踊り過ぎて傷めた足も
真夜中が沁み込んで疲れたドレスも

僕は
僕は・・

触れることすら出来ない


気をつけるんだよ君の全てに
大事な大事な
君の心と体に・・

祈り願うことしか出来ない僕は
君がいとしくて

まぶしくて・・


三週間・・

2005年03月27日 | 個室より
三週間も開いちゃうよ
不安だよ
不安だよ
落ち着かないよ

あんなに練習しても
練習した気がしないのは何故

うちにいると
夜音出せないよ
いらいらするんだ
すごくいらいら、いらいら
病的焦燥感に体中皮膚の表面すべてがぬんめりぴったり絡まれる

それが取れないんだ
ずうっとずうっと取れないんだ

いらいらするんだ
不安で不安でどうしたらいいか解からなくなっちゃうよ

練習したいよ今からだって
夜中だって

教室行って
学校行って
出したいだけ音出しまくって練習するもん三週間

じゃなきゃ不安で不安で
いたたまれないんだ!




踊る君 5

2005年03月18日 | 個室より
踊る君はまた涼やかな眼差しで僕を見るんだね
踊る君と一瞬でも眼を合わせると
僕は僕の全てが僕に返っていくような
何もない水色の空に歩くことができるよ

君の心の様々は僕に知る術はないけど
君のこころ音の美しさを
僕はいつも感じることができるんだ
これはね、君に対する僕の能力なんだ

君は踊っている
花が舞い光の軌跡を描くその美しい白いドレスが
疲れて倒れたい星屑の黒いドレスになることもあるね
それでも君は踊るんだ抱きしめたいほど

僕は君を抱きしめてあげることすらできないけど
いつでも君を抱きしめてあげたい・・