静岡のFM K-MIXから火がついて、9週連続1位を獲得、しかもそれは発売前のことだってんだから凄いね。
静岡のベスト10って全国の傾向と幾分違うこだわりを見せるときがあって、もうずっと昔の話だけどプロレスラーのミルマスカラスの入場テーマ曲である「スカイハイ」が全国ではとっくの昔に下降線なのに何故か静岡県のリクエストのみ増え続けてずっと1位をキープしたことがあった。
へんな県だなと思いつつ僕も「スカイハイ」の良さは認めていたのだから同じアナの狢かなと思う。
この「冷凍ミカン」を唄っているのはGTPという「フォーライフエンターテイメント」所属の3人組で、同じ音楽学校に通う人達らしいのですが、メンバーのうちの大倉沙斗子(ぴーちゃん)1981.11.23生 / 射手座A型 / 静岡県出身は牧ノ原出身ということで応援しちゃおうかなって気にさせますね。
フォーライフといえば、フォーライフ・レコード(For Life Records)で、井上陽水、吉田拓郎、泉谷しげる、小室等といった、当時人気のフォークシンガーが1975年設立したレコード会社。 また、小室等が初代社長であるという当時フォークソングに狂っていた僕らとしては夢のようなレコード会社なのだ。
当時もっていたか借りたレコードの中でクリスマス(CHRISTMAS)というのがあって、僕はもう一度このアルバムを聴きたくてずっと探している。
とにかくいわく付きのアルバムでフォーライフを設立当初から倒産寸前まで追い込んだものらしいのだ。
吉田拓郎が勝手に30万枚売れると見込んでプレスしたのに10万枚ぐらいしか売れなくて大変だったらしい。結局吉田拓郎がアルバム「プライベート」を急遽発売してその売り上げで危機をしのいだという。
まあわがままが服来て歩いているような人達だったから長くはないなというのも高校生の間では定説に見たいになってました。
まあ確かに新曲があるわけでなしに既存の曲をフォーライフ4天王が唄うだけの企画ですから、余興的な評価もあって、ファンじゃないと買わないよというものでしたね。
でこのレコードで一番印象深いのは吉田拓郎の「諸人こぞりて」でいまでも卓郎の声が耳朶に残っている。
それと泉谷しげるがアカペラで赤鼻のトナカイを唄っているんだけどスタジオの真ん中に大の字になって唄っていたそうで、周りのみんながクスクス笑いながら聞いているのが印象的だった。なんか憧れる雰囲気だったのを覚えている。
それをもう一度聞きたい!
で、そのフォーライフから出た3人なのだからやはり判官贔屓も手伝って、宣伝してます。
曲は彼氏との初デートの待ち合わせのために駅で冷凍ミカン4個入りを買い込んでそれを食べながら待つといった設定で、可愛らしくてウブな女の子をイメージさせる歌になっている。
ミカンは一つを自分の彼に残しておくのだが、我慢できずに全部食べてしまい、のう一パック購入すると言った内容だ。
間に入る「冷凍ミカン♪ 冷凍ミカン♪ よーんこいり♪」というフレーズが何度も出てくるのですぐに覚えてしまい、いつの間にか一緒に唄っているといった現象が起こるようである。
今回の舞台設定は電車だが、僕に言わせれば電車の中で何かものを食べさせてもらった経験など皆無に等しく、冷凍ミカンは専ら学校の給食で見かけ、しかも冷凍がかなり解除された状態であったような気がする。
ともかく今スーパーの果物売り場でこの曲が流れる場合が増えてきているそうだ。
そうすると第2目標は「さかなのうた」になりそうだし、その上の「ダンゴ三兄弟」や最終目標の「およげたいやきくん」をこすとなれば、子供から大人までの広い層での指示が必要となるのではないだろうか。
つまり面倒ばかり掛けている子供をもつ母親をどう巻き込むかを戦略として持つ必要があるだろう。
それが購買層なのである。
冷凍ミカンは静岡発の全国注目の「菓子」であると考えられる。
「菓子」の「菓」は木の上に実がなっている形を表しています。その上に「くさかんむり」が付いているでしょ。だから菓子の最初は草の実であったはずです。そう無理しなくても果物を煮詰めたり、甘い砂糖汁を掛けて食べていたそうです。
というわけで、冷凍ミカンはなぜ4個入りなんでしょうね。