「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

東京紀行3 アナウンス

2005年12月28日 23時54分58秒 | 紀行
 写真は東京駅です。

 ここで不思議に思う方はかなりのツッコミ上手か常連さんでしょうね。
 なにせ私今日の目的地は新宿ですから、品川で降りて山手線で上がっていけばいくらか安いだろうにと思っていらっしゃる?

 その通りなんですね。僕がそれに気が付いたのは多摩川越えてからでして、人々が動き出して、なぜだ?なぜ東京駅で降りるのにそんなに早く動き出す?と思った瞬間に品川停車のアナウンスがありました。

 あっ!

 そういうことね。

 乗車券買うときに品川の文字がちゃんとあったのに全然眼中にありませんでした。

 これだから中途半端な田舎者は困る。

 自分の知ってる東京とは違うのだよ。ってことを強く認識しました。

 あれまあやってもうたわと思いましたが品川で降りもせず、そのまま東京駅まで行きました。

 品川も東京ですけど、窓に顔を付けるようにして、一瞬の風景である芝増上寺と東京タワーが直線で見えるビューポイントや、モノレールと平行して走る瞬間や、ゴジラが壊した銀座マリオンを見ないと東京に来たという旅愁に不足を感じてしまうのです。

 んなことは言い訳に過ぎないのですが、とにかく東京駅に着きました。

 で、新宿へ向かうべく中央線のホームに向かいます。一番橋の方なんだよね。しかもえらく長いエスカレーターに乗るんでしょ。
 エスカレーターは右端に乗って左側は急ぐ人のために空けておくのが礼儀なんですか?
 恋人同士も一列かと思いきや、何のことはない、しっかりくっついていらっしゃる。
 その手があったかあ!って、その手は並みのカップルでは使えないと見た!

 みんなが急ぐようですがこっちは急ぐ旅ではありませんので、じーっと機械任せであります。

 ホームに上がるとちょうど前の電車が出たばかりのようですが、反対側のホームには次の電車が既に待機してますよ。

 さっきの人達は何をそんなに急ぐ理由があるのでしょうか。

 まあそれでも座れたからいいか。

 で、目のやり場に困るから本でも読もうかと思っていると、車内アナウンスが響きますよ。

 次は か、ん、だ 神田 で、ございます。お降りの際には足下に気を付けて下さい。

 何それ?

 いまのアナウンスってそういう風に言うの?

 以前だと んんだあんだあ、けいひんとおほくせんのりかえのかたは、3番線3番ホームにお移り下さい。っていう風に流れるように言ってたでしょ。

 情報伝達と言うよりも、名調子と言った方がよい独善的なアナウンスだったのにいつからそうなったのかな。

 在日外国人が増えてきたから、そういう配慮をしたのかな。

 理由は判然としないけどおそらくそういうことでしょうね。

 しかし、次はよ・つ・やでございますって言われると、人をバカにしてんのか!って憤る人も一人や二人じゃないと思うけどどうなんでしょう。

 

東京紀行2 車窓から見る富士

2005年12月28日 00時08分11秒 | 紀行
 新幹線富士川橋付近からの富士山です。僕の出発した掛川駅からも富士山を見ることは出来ますが、やはり意識するとなると港町焼津の東に構える高草山の下をくぐって用宗にでたあたりか、安倍川の橋を越えたところでしょうか。
 面白いのはこの区間だけが上り新幹線の進行方向の右側車窓から富士山が望めることで、今回は見て思いついてカメラを構えたんですが間に合いませんでした。
 この次は撮ります。ほんの数十秒の出来事です。

 この日の富士山には雪が少ししか残っていません。まだまだ富士山は本物になっていないなという感じですが。これは富士山南東側に住むものの勝手な意見で、同じ静岡県でも東麓の御殿場や、山梨県側の人にとって見ればとんでもない話で、随分と積もっているのだろうとお察しします。

 日照時間の違いってこんなにも富士山の表情を変えるのかって思うほど違う顔になってます。

 残念ながら新幹線はその裏の表情をみることは小田原近辺でしか見れないかと思います。

 

 この写真は富士の裾野がうまく出てるんですが、電線が邪魔ですね。

 この富士山も綺麗なんですが、五合目くらいまで雪化粧をしてくれるともっと綺麗になります。
 僕らは写真や絵で見慣れてるように思いこんでいますが、実際はそうでもなくて、雪が積もっていて、空が雲一つない真っ青な空だという光景はまず見られることがなく、20年以上前に新幹線で東京に行く途中、富士川橋辺りで突然車掌さんからアナウンスが入り、『みなさ左手をご覧下さい。今日の富士山は滅多に見られることのない富士山です。私も長きにわたり車掌を務めていましたが、こういう富士山には数えるほどしかありませんでした。しかも今日の富士山は最高です、是非ご覧になって下さい、失礼しました。』と言いまくった。

 僕も東京と静岡の実家を行って帰る日が6年続きましたが、その時の富士山はパーティ会場に集まった人々を圧倒する迫力をもって静かに歩く貴婦人のような姿でした。

 2枚目の写真には煙が一杯写ってます。

 これは富士の伏流水を利用した製紙工場が幾つも操業しているからです。そしてこのパルプ工場から吐き出される臭いが街の臭いとして強い印象を植えつけます。

 でも本来は木なんです。木の臭いを変だという人はありません。でもそれに薬品を添加させると恐ろしく臭います。

 何とかしてください。って言ってもここは菊川の片田舎ですから何とかなるでしょうと気楽に構えています。