「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

居酒屋?清加和

2004年11月27日 23時10分30秒 | お店の紹介
 静岡県藤枝市洋風居酒屋 「清加和」
藤枝市役所裏(藤枝新地)にあるお箸で食する洋食店と紹介されているのを見たことがある。このあたりは東海道藤枝宿の遊郭を形成したあたり、建物に面影はないが、道の曲がり方や、たたずまいに、水路の流れにそれとなく感ずる雰囲気がある。洋食屋と紹介されながら、マスターも自分が何屋なのか言明した覚えはないと思う。うまいものとうまい酒とくつろげる場所を提供しているのであって何屋と呼ばれようがこっちの知ったこっちゃないといった感じか。ただ開店当初はウナギ屋となっていてメニューの中に牛はらみ串焼き、チーズホンデュと共に鰻重だのカレーライスだのの名前があった。いまもあるのかな?味はメニューのどれを選んでもはずれはない。とにかく女性受けするメニューが多いのでもうちょっと深入りしたいなとういう彼女を連れて行けばうまく行くこと間違いなし。まちがっても座敷になんか座らぬように、カウンターに背中を丸めて陣取ること。マスターがうまーくフォローしてくれる。料理も土鍋でやってくれるチーズホンデュはワインを隠し味にしているから、彼女をちょっといい感じにしてくれるし、ホタテの貝柱のさしみは絵的にとてもきれいだから、 (きれいなピンクのソースがかかっている)、たいてい「キャー、すごくきれい!」とのセリフが出てくる。とにかく間違いない店なのだ。ただ、「次も連れて行ってね」とはならないかも知れない。なぜなら次から彼女は友達、もしくは一人でこの店に来れるほど気さくな店なのだ。ちなみにクリスマスなんかに彼女とのデートだってんで、予約しようとすると「ウチはそんな店じゃありませんから」と言われて断られるよ(実話)

飲み干すラーメン「宝龍」

2004年11月27日 10時21分01秒 | お店の紹介
 静岡県小笠町にある「宝龍」のラーメンは、実にうまい。煮たまご、分厚いチャーシュー、麺が見えないほどのトッピングに加え、濃厚で幾重にも味が重なり、それでいてすっきりしたスープ等は一切ない!乗っているのはシナチクとチャーシューのみ,ネギすらない。スープは鶏ガラの透き通ったスープに質のいい油が、ラーメンならではの保温性を最後まで保ち続けてくれる。ラーメンがブームになって以来、僕たちがたまに外で外食したラーメンの姿は消えてしまった。ラーメンを作る人は職人と呼ばれ、「こだわり」という本来マイナスの意味しか持たなかった言葉で修飾され、人生をかけて生み出すものになり、信念と、根性と創造性で、芸術性まで、言及されるまでになった。一代限りの、頑固一徹ラーメン職人の店や、味をマニュアル化し、大手メーカーと結んで、カップ麺化し、また、チェーン店かさせ、全国店舗数を誇るものとに二分化されてしまった。宝龍にも、姉妹店はある。でもそれは兄弟、親戚が独立したようなものである。欲は感じられない。そして派手ばでしい飾りもなければ、客に媚びを売るような店舗作りもしていない。ビールを置かず、メニューはラーメン数種とチャーハンと餃子のみ。やさしいおじさんたちが、一生懸命作ってくれるシンプルなラーメンは、子供でもスープを最後まで飲み干せるものである。