超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・秋澄みて

2023-08-31 00:04:03 | 自作俳句
秋澄みて星占いに頼り初め
図書室の窓に揺らめく秋日影
宵待てば雲間に出づる十六夜

今一度面と向かいて星の河
挨拶の活気が戻る休暇明け
望郷の旅は果てなく渡り鳥

啄木鳥が遠くで叩き目が覚めり
眠る前思いが寄せる虫の闇
木槿には心和らぐ匂いあり

石榴の実余りに赤く凝視せり
某日の髪は檸檬の匂いかな
秋桜が咲ける街路や夢模様

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