超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・幾光年

2024-06-10 00:03:20 | 自作俳句
避暑駅にあとひと駅の大列車
雲を追い行く当てもない夏燕
忙しさが止まった様な時計草

夏の日の道標までの山歩き
近郊の洋食店や蟹座の日
夏の筆忘れられても幾光年

黒カレー食べる口元花石榴
ひんやりと手に感じられ百日紅
芍薬の風格のある役どころ

猛烈に蒸気を立てて車輪梅
夏の人たまの休みに菖蒲池
歌詠みを定家葛が眺め入る
コメント
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