超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・夏の筆

2024-06-01 00:03:37 | 自作俳句
絵の中の靴に農夫の旱かな
物の有る夏の光を画家写す
芸術を元初の夏へ戻す筆

神殿も明滅のなか夏に建ち
成りて有るこの毎日を照らす夏
森林の木々の芽吹きに似る動き

本を閉じ路地を歩けば燕かな
湧き起こる入道雲の昨日今日
残りあと四分の一夏の筆

木の芽生え夏の命を成す力
生え出づる夏野の力伝えけり
思い出に励まされつつ夏の筆
コメント
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