秋暮らし歳時記俳句

秋冬の服を集めてナナカマド
LPで秋の夜長や蓄音機
コーデュロイパンツで歩く秋寒や
スピノザの便りが届く町紅葉
パン屋から南瓜の匂い万霊祭
青空に透けて見えたる朝の月
歌えないビートルが立つ蝋人形
パイになり紫芋が町に居る
ばっさりと剪定される秋の枝
3分間地上は辛いマスク蒸れ
即席で食事を抜いて秋健診
留守番で玩具と食事天高し
散髪は5分で済ます繁忙期
北の秋踊る手のひら北海盆
雪虫を背中に見つけ秋深し
夢で見た天使にも似た白蝶草
この服もまだ使えそう衣替え

次々と願いが叶う豊年祭　実りを詰めてまた生き直す