超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

近頃の日記短歌・17首

2022-10-11 05:07:25 | 自作短歌
留守番のお一人様も今日限りかなり気張った家事もお終い
真夜中に起きてはみたが眠れずにピアノソナタを何枚も聞く
留守番の忘れられない思い出はカマンベールと高いランドリー
肌寒い季節巡り来て重ね着をする感覚もまた懐かしい
ていねいに勤め納めるつもりだがあと数か月長く感じる
そり滑りなど真冬には思い出多き町を愛しむ
百回は通ったろうか散歩道専門街のあのベーカリー
健診の前は即席減量でとりつくろって目方を測る
健診の採血までは間食もできず朝食も摂れぬ空腹
逢いに行く列車のリズム刻みつつ鍵盤が鳴るワルトシュタイン
痛い耳雪の結晶毛糸帽白い吐息もお終いの冬
将来の敗者復活予兆する審判示すタロットを引く
仕事場にいい思い出も多々あるが緊張感はもう忘れたい
繰り返しこの人生を生きるならまた札幌で汗を流さむ
ようやくに自分の説を書き上げて次は文化哲学を出す


人生はただ前にしか進まない「過去なき男」の映画の台詞



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする