超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・秋深し

2022-10-07 06:03:58 | 自作俳句
見渡せば吾ただ一人秋景色
学生の顔引き締まり秋も澄む
あの人も紅葉の下で秋うらら
かばんにも秋服を詰め寒露かな
塩パンをチーズで食す長き夜
肌寒も少し嬉しく重ね着す
幼少の玩具とひとり秋深し
通勤を阻む魔物や秋時雨
起床してセーター探す火も恋し
北海盆踊る手のひら村芝居
アルバムで写真を探す秋思ひ
パン屋から甘き匂ひの南瓜祭
天国がさえずるやうに小鳥来る
秋桜が道一杯に秋歌ふ
湯冷めせず銭湯帰り泡立草
老いてなほ甘みをくれる熟し柿

天国がさえずるやうに小鳥来る 兆し多々ある秋の日和に
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