Tenderly と云う曲は、1946年にピアニストでもあり
作曲家でもあったウォルター・グロス (Walter Gross) が
作曲し、ジャック・ローレンス (Jack Lawrence) が歌詞
をつけた曲です。
ウォルター・グロスがこの曲に歌詞をつけてもらうために
歌手のマーガレット・ホワイティングに作詞家の
ジャック・ローレンスを紹介してもらったと伝えられています。
でも、ウォルター・グロスは、この曲のタイトル Tenderly が、
曲名から「演奏しやすい」、「やさしい曲」だと言われると
思いなかなか同意しなかったのですが、しぶしぶ了解したとの
逸話は有名なお話しです。
作曲された翌年に、まずサラ・ヴォーンが吹込みしましたが、
それほどヒットせず1952年にパーシーフェイス・オーケストラの
伴奏でローズマリー・クルーニーが歌いレコーディングしたのが
大ヒットして、彼女の TV ショーのテーマ曲として使われこの曲を
一躍有名にしました。
(私が所有しているロージィのオリジナル盤です)
ナット・コールの名唱もある、スタンダード曲がお好きな人なら、
どなたでもよくご存知の名曲ですね。
又しても、厚かましく、こんな名曲を下手ッピな私が録音して
You Tube にアップしました。ジャズのセッションでは、何度
も歌っていますが、録音していなくカラオケです。カラオケは、
パティ・ペイジのバージョンしかなくキーが合いませんでした。
高音のところで声をのばすのが、かなり難しくぶつ切りにして
歌ってしまっています。
もっと「優しく」歌えるようにこれからも練習したいです。
では、パティ・ペイジを。
(私が所有しているパティ・ペイジのオリジナル盤です)
いい動画がなかったので、自分で作りました。私が長年かけて
集めたレコードジャケットの画像を使っています。
著作権侵害の疑いはパスしています。
次は、ナット・コールで。
オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、ハーブ・エリス(g)
のピアノトリオで歌っています。彼の TVショーでの貴重な映像です。
そして、最後はやはりこの人ですね。
ロージィの愛称で親しまれていたローズマリー・クルーニー。
晩年のライブ映像がありましたが、やはり、一番最初のスタジオ
録音が一番いいと思いました。
静止画ですが、じっくり聴いてくださいね。
<歌詞>
The evening breeze caress the trees tenderly
The trembling trees embrace the breeze tenderly
Then you and I came wandering by
And lost in a sigh were we
The shore was kissed by sea and mist tenderly
I can't forget how two hearts met breathlessly
Your arms opened wide and closed me inside
You took my lips you took my love so tenderly
夕暮れのそよ風がそっと木立に触れると
そよぐ木々はやさしく風を抱きしめる
あなたと二人で あてどなく歩きついて
やがて私達は迷ってため息をつく
浜辺は波におしよせられ 霧にやさしくつつまれる
忘れられない 息が止まるほど二人がときめいたあの瞬間
あなたは腕を大きく広げ 私を抱きしめ
私の唇と愛を とてもやさしくうばってくれた