家と人、自分や仕事について

仕事で訪れる各地のこと、家のこと、自分の考え方など、出来る限り発信して行くつもりです。

良いものは良いのです

2009年04月01日 | 考え方
いろいろな会社の方々と打合せをする機会が多いのですが、最近随分とイメージが変わってきました。何が変わったかというと、一昔前までは「私たちは良い家を作りたい。そのために必要な様々な努力を惜しまない。」というスタンスで打合せを進めるのですが、先方は「ところでその発想で家は売れるのですか?」と、良い家にこだわることより、売れる家にこだわることを進められてきました。中には、「福地さん、青臭いことを言ってないでとにかく売る方法を第一に考えるべきだよ。」という人も多くいました。

もちろん会社を存続させるには売れることは前提ですが、売ったものが悪ければ、それこそ将来的に会社経営を圧迫してしまいます。特に地場密着の工務店であればなおさらです。売り上げや利益は絶対的に必要です。しかし、それを得るために軸としているものが、お客様からかけ離れると問題が出てきます。

少し前までの考え方のイメージは「良いものは良い」という発想より「売れやすいものを良い」とする傾向が強かったように思います。それが最近になり、偽装や不正が表に出始めたことがきっかけで、全体的に「良いものを誠実に提供していこう。」という風潮に変わりました。当たり前のことですが、やっと正常な社会になってきたように思います。

現在の不況は、売りやすい商品が安易に大量に出回ったことが原因です。性能も環境も悪い車、支払いが困難になることをわかりきったローン商品、安いだけの家・・他にもたくさんありますが、今回の不況が「良いものを良い」とする風潮を作ってくれたんだと思うんです。

正義は勝つ!といえば大げさですが、動機が不純な商品やシステムはいずれ崩壊することがしっかり認識されたと思います。これからが本当の意味で勝負です。これまでも、これからも、一切ぶれない「お客さんに喜んでもらいたい!」という思いをもって、同じ志を持つ皆さんと共に努力していきます。

写真はある実験を行っているボックスです。うまくいけばまた多くの人たちに喜んでもらえそう・・・。

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