天候も大分回復して移動機関も安定しています。
久しぶりに訪れた京都はとても寒くて、高性能の住宅を説明するには良い日になりました。
どんなに天候が悪くても、雲の上に出るといつでも晴れ。
理屈ではわかっているのですが、不思議な感じがします。
気密測定を行ったので書いてみます。
気密測定とは、建物の隙間の量を図ること。
現在施行されている基準法では気密性能が義務化されていませんが「気密性能は高くて当然」と言った意味合いが強いです。
気密性能は建物の省エネ性を左右する大切な項目なので、家づくりの際は必ず意識する必要があります。
今回の現場もそうですが、補助金などの公的資金を受ける際は気密測定が義務付けられることがほとんどです。
気密測定を正確に行うには、日常的に開くことのない隙間を埋める必要があります。
今回の現場はまだ給水が繋がっていない状態だったので排水管に水を入れて封水を作ります。
水を流しておかないと排水管が外と繋がってしまうので正確な気密測定ができません。
次に熱交換式換気扇の吸排気口を目張りします。
写真は排気口ですが吸気口も目張りしています。
ファースの家では基本これだけの目張りで気密測定を行うことができます。
測定し易い開口を決め、ボード状の断熱材などを活用して余計な隙間はふさぎます。
気密測定は建物内の空気を外部に排出して、その際の内外の圧力差を測定して算出するので、要らない隙間はできる限りしっかりふさぎます。
ただし、定められた場所以外の目張りはデータ改ざんになるのでダメですよ。
外に出したのは温度計と外の気圧を図る管です。
管の先端にティー型のパイプを取り付けて、できるだけ風の影響を受けない様にします。
開口部は鍵を閉めるだけで、目張りなどしてはいけません。
この機械は三協アルミさんからお借りしたコーナー札幌さん製の年代物です。
そろそろ自社でも新型を保有したいところです。
測定が終了するとレシートのような紙に結果がプリントされます。
測定は気密測定士という資格を持った人が行い、プリントされたデータをもとにこのような報告書を作成します。
今回の現場の家全体の隙間の総量(αA)は47㎠なので、全部でだいたい名刺一枚分の隙間ということになります。
結果気密性能(C値)は0.28でなかなか優秀です。
気密測定は建築後でも行うことができるので、ご自宅の性能を確かめたい方にはお勧めの方法ですよ。
新築中の自宅の美装が終わったとのことで、密かに作製した家具を置いてみました。
手すりとの相性は良かったですが、床が無垢だともっと良かったかも知れません。
とりあえずこれでしばらく乗り切ることに致します。
私は7月生まれなので絶好調なはずのこの日、朝から晩まで空港で待った結果結局飛行機は欠航。
あわてて乗ったJRは倒木にぶつかり止まり、やっと動きだしたら強風の影響で止まるという散々な一日でした。
ただ、この翌日はとても良いことが多かったので、ラッキーが一日ずれたと思うことにしました。