家に関する考え方は、その時代時代で変わって行きます。
高度成長期の住宅産業は景気浮揚のツールとなって経済に大きな影響を与えてきました。
近年になってエネルギー問題、環境問題が国際的な課題となって、住宅産業は一気に方向性を変え、省エネで長持ちする家が求められるようになりました。
量から質へ、ここ数年で一気に舵が切られました。
よく話すことなのですが、高気密高断熱にはリスクがあります。
施工の仕方によっては、高気密高断熱であればあるほど腐食が起きたり、空気環境が悪くなり住む人の健康問題なども出てきます。
急激な方向転換で整備しきれていない基準がまだ多くあることが心配な部分です。
私たちの会社では古くから、高気密高断熱でありながら長持ちで健康に過ごせる住宅を研究してきました。
その技術が生かせる環境になったことで、当社にとっては大きなチャンスです。
頑張りどころですね。
写真は十和田美術館のふとった家、なかなか個性的です。