望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

芝居のこと。突然、毒を吐いてみた

2021-05-19 15:28:22 | 演劇・舞台・小劇場

 

雨ですねぇ。


豪雨のところも多いとか。

皆様、大丈夫でしょうか?

我が家のあたりは普通の雨ですが、
かなり景気よく降っています。



・・・と、それとはまったく関係なく、

 舞台から離れて1年半。

上書きするものが何もないせいか、
これまでの公演を振り返る時間が増えました。


普通「振り返る」時には、自分の演技のダメ出し、

というか、
ボロくその大反省大会になるのですが・・・、

これだけ間が空くと、
  妙に冷静になりまして・・・。




いやぁー、あれはひどい公演だったなぁ。

今さらながら、
来ていただいたお客様に申し訳なかった、


みたいな記憶が、

イロイロと湧いてくるのです。
(そんなにひどい芝居に出たんかいっ!)


役者がひどかったとか、
 ホンがひどかったとか、
  役者もホンもひどかったとか。
   (おいおい)



 でも、ここが肝心なのですが、

やっているときは、不思議なことに、

それほどひどいと思わないのです。

(本当にヤバいと思った時もなくはなかったけど)


だいたい、稽古中に共演者に対して怒っている時というのは、

その役者が集中してなかったり、
意識が低かったりであって、

そんなときには、
芝居の上手い下手はあまり関係ないんですね。

そして同じように、
新人さんで懸命に頑張っている子に対しては、
少々下手でも、だんだんだんだん評価が甘くなってしまう。

ましてや自分が演技指導してたりすると、
少しでも良くなると、かなり良くなった気になってしまう。

またホンにしても、

ずっとそのホンばっかり読み込んで、
ずっと稽古していると、

最初、これはヤバいぞと思っていたホンでも、
いい所が見つかってきたりするんです。


この情の移り方が怖いんですよね。


でも、これ、私だけじゃなくて、

大なり小なり、みんなあるようです。

観に行って、

「いやいや、こりゃないわ・・・」

と思った舞台でも、
出演した友人は「最高傑作」みたいなツイートしてたり。

でも、それ、きっと本心からなんですよね。

思いっきり情が移って、
「本当に面白いんです!ぜひ!」って。

 ・・・あの作品を、ね(毒吐きすぎ・笑)



でも本当に、これはマズい!

お客様に情は移らないんだから。

下手なものは下手、ダメなホンはダメ。

そこは冷静に考えないと!


ただ不思議なことに、
こっちが「これはヤバい」と思っている公演が、

意外にお客様には評判が良くて、
面白かったと言っていただけたり。

こっちが「これは面白いぞ」と思う公演が、
お客様にはイマイチだったり。

もちろん、お好みもバラバラですしね。

だけど、そりゃやっぱり、
一定のレベル以上の公演を打てば、
それなりの評価はいただけるわけで。

ということは、

声をかけてもらっても、
やみくもに出ちゃいけないし、

また、そんな公演に呼んでいただけるような、
役者でなきゃいけないわけで。

 


   ・・・って、

 
  予定ゼロで何言ってるんだか(笑)

 

 

 

ちなみに、関係各位。
ワクチンを打ち終わるまでは、
私はオファーを受けません。
なので、
ダメそうな公演だからオファーを断った、
などということでは断じてございませんので!

 

 

 

 


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