東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

風と希望と悲しみと

2012-09-11 | 世界・旅

ニューヨークで起きたあまりに悲しい出来事……


私はあの時日本にいて、テレビやラジオで情報をかき集めながら震撼していました。


遠い異国の地で起きた、現実とは思えない…思いたくない時間…



それから数年の時がたち、降り立ったニューヨークで私は考えさせられることになります。。。







初めて見るニューヨークの街は理路整然としていて、高いビルの影によっていつも何処かが暗く、老若男女様々な人々が歩く街でした。


テレビなどで見る華やかな大都会というよりは、喧騒の中にも静けさのある街でした。




それが、私が抱いたニューヨークの印象でした。



風景は違えど、私の生活する都会の喧騒と同じような世界が、そこに広がっていたのです。









そしてバスの中からですが、訪れたグラウンドゼロは既にだいぶ整備されていて思ったより狭く、やはり都会の一角の静かな場所…という感じでした。


何か特別なことが起きるような、そんな感じの場所ではありませんでした。





きっと……あの日人々は都会の一角で、普通に、お洒落に、陽気に、或いは悩みをかかえながら、、、いつもの毎日を送っていたのだろうと思います。


だから、隣接する衝撃を受けたであろう建物や、あの日の痕跡を感じさせる、十字架の姿で遺った鉄骨を見た時は言葉が出ませんでした。……ただ見つめるのみで、写真を撮る気持ちになれませんでした。



テレビという媒体を通すと多少なりともベールがかかる気がしてなりません。だからこそ、直に風を感じた者はたとえ上手く伝えられなくても、語る必要があるのではないかと思います∞



くしくも今日は東日本大震災から1年半でもあります。物見遊山になりはしないかと訪れることをためらう方もいるようですが、東北の方たちの中には現地の空気を感じてほしいと思っている方もいるようなので、風化させないためにも、なんらかの形で風を受けることが(行かれた方の話しを聞く、もしくは見るなども)大切なのかな…と思います。



でも、悲しいことばかりではありません。


サッカーワールドカップ予選では日本が勝利し、閉幕から少し時間が経ちましたがパラリンピックでは諦めない気持ちをもらいました。今日がお誕生日の方もいます(幸せな1年となりますように)



悲しみを忘れずに、希望も忘れずに、進んでいけたなら・・・と思います。。。

この記事についてブログを書く
« 夏の切なさ | トップ | 私のお茶時間 »
最新の画像もっと見る

世界・旅」カテゴリの最新記事