東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

熱く語れない?④~漫画追記部屋~

2016-07-27 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
それにしても最初はまったくわけが分からずあっさりとした作品だと感じたのはどこへやら。土瓶女子が醤油先輩に関して「出張に出てたんです ずーっと遠くの地へ出向いていって...」と言いながら腕を伸ばすところなんて、それは時空を超えているのでは?と考えると何気に怖いというか、油ものを食べて、それを洗うために食器用洗剤を飲み込んじゃうとことか(良い子は真似しないで下さい)結構なかなかな描写もあって、全然あっさりしていないことに気が付きました。

いや、深い。

絵柄に反して深い。ボソ

...でも実はこの絵にも何か意味がありそうな気がしてきて、改めてスルメ本だな…と感じましたね。

ちなみにこの本の中での私の一番好きなシーンは、うどん3センチ分の3秒間について彼女が語る際の仕草。左の手の平を上に向けて、スリーピースのようにした右手の中指をチョコンとそこにタッチさせるのですが、なんとも格好良くて、そしてやっぱり不思議でした(もちろん真似しましたとも)。


ラストに関しては...一番よく分からなかったかもしれません。終わったような、終わっていないような…解決したような、していないような...ループ。

......

というわけで、色々ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、ご縁があって読むことになった『棒がいっぽん』実はその難解さに感想を書けるのか?と不安にもなったのですが、一応載せられて良かったです(ほんと一応だけど)。

それにしても、やはりあの書評を見なければ読むことはなかっただろうと思います。同じ時間を使うなら、どうしても自分の好みのものを選んでしまいがちですからね。なのでできればこれからも、こんな縁が訪れてくれたら嬉しいです。

最後に余談ですが、、、私やここに迷い込んできた方を何者かが観察していたとして、未来において検証作業をしていたら面白いですね[2016年7月27日水曜日]何をたべましたか?...なんて未来で尋ねられたら答えられる自信はまったくもって無いのですけれど。。

なんて想像しながらパラパラと本をめくっていたら、二羽の雀がはたき合いをしているシーンを新たに見つけました。どうやら、まだまだ読み返すことになりそうです:-)

熱く語れない?③~漫画追記部屋~

2016-07-26 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
※ネタバレ的感想となっております。





さて、この本の中で一番の謎だったのが〈奥村さんのお茄子〉。

このお話しが読みたくて本を手に入れたといっても過言ではありません。

以前新聞で書評を読んだのですけど、そこで、自分の人生がどこでどう何に関わっているか分からん的なことが書かれているのを読み、面白そうだな~と感じたのが始まりです。でもなかなか手に入れられなくて読んでみたい想いが積もり積もっていったためか期待値も相当上がってしまい、結果、予想と違う展開に冒頭のポカン状態に至りました。



とにかくもうわけがわかりませんでした(キッパリ)。

多分SFなのだと思います。時をかける主人公の1人...は宇宙人なのか?どう見てもただの人間のお姉ちゃんなのですけど、まず靴を脱ぐことができません。その靴は足と一体化していて本人は「爪だと思った」なんて言っています(座敷から降りるとき奥村さんが何気にその違和感に気づいていて笑えました)。そしてまた眼鏡をとることもできません。顔にくっついているので汚れを拭くときは顔と眼鏡の間にタオルを通して上下にゴシゴシしたりしています。そんな彼女のもう一つの姿は土瓶で先輩は醤油差しなのだそうな。

......

皆様、ついてこられているでしょうか(激しく不安だ)。。

こんな描写がもう幾つも幾つも出てくるわけですよ。なのでわけ分からん状態に陥ったのですが、読み返すと徐々に理解できて面白くなってくるから不思議でした(とはいえ真に理解する日は来ないと思われる)。


彼女は先輩の醤油差しの汚名を晴らすために人の姿に整形して奥村さん(妻と子供1人電機屋経営)の所に来たようで、[1989年6月6日木曜日のお昼]に何を食べたか尋ねてきます。奥村さんがお茄子を食べていれば、生活調査のために側にいた先輩の濡れ衣も晴れるとのこと。

でも、ハッキリ言って昨日の夕飯すら思い出すのって難しいですよね...二十数年前の昼食思い出せなんて無理な話しですよ。

けれども、2人でこれを追求していきます。そしてそこからまた謎描写展開。

先輩が当日奥村さんのそばで撮っていた映像、それを再生し検証するために用意されたのがお盆と丼と菜箸。お盆と、丼と、菜箸です(繰り返しました)。どうやらうどんがテープになっているようで丼から丼へ菜箸でうどんが移され、接続先のテレビに映像が映し出される仕組み。結果、先輩の無実が証明され良かった良かったとなるはずなのですが、、、

実はお茄子には体によくない仕組みが施されているというトンデモ設定がぶっ込まれておりまして、これで物語は終わりませんでした。


で、ここからは(も)私の解釈なのできっと色々間違っていると思います。

どうやら本当の目的というか問題は先輩が食べさせるはずだった怪しいお茄子を被験者に選ばれた奥村さんが食べなかったことにあるようで(持参したお弁当の茄子を食ってしまったため)それがバレたらよくないようなのですね。彼女も最初は気づかなかったみたいですが、無実を晴らしていく段階でたまたまそれに気づいてしまので、ミスをフォローするために新開発の5年タイマー式体によろしくないお茄子(本には毒茄子とハッキリ書かれておりますが、どうも私はこれに抵抗を感じるもので)を奥村さんに食べさせようとします。が、やめます。そして、今後また誰かがそれを確かめに来た時のために「食べてます味だって覚えてます」と言ってくれとお願いします(どうやら奥村さんに情が湧いたようです)。

この辺りは、ほんわかした絵と共に飄々とした流れなのですけど、彼女が奥村さんをかばおうとしている何気ない様子が(茄子漬けの皿を乱暴に扱って転がしちゃうとことか)なんだかジワジワときました。

そしてビデオに茄子頬張りシーンが惜しくも映っていなかったため、今度は映像の中にいた周囲の人々を調査していくのですが、数センチの短いおうどんをフライ返しでギュッと押しつぶして見えてくる映像(謎描写再び)の3秒の中には[1989年6月6日木曜日]に奥村さんと共に映っていた沢山の人々の何気ない日常があって、立証については結局あやふやなのですけど...書評で読んだ、人生はどこで何に~というのはこの辺りのことを言っているのかなと考えさせられました。

まあ、未だこの物語が本当の意味で何を伝えたかったのか理解できていないのですが、唄われていた「棒がいっぽんあったとさ~葉っぱかな~♬」のように、いっぽんの線が色々予測変化して、こうだと思っても実は違っていることなど世の中には多々あるのかも知れない...と、今の私は理解したのでした。だからこそ、この人はこうなんだ、これはこうなんだと決めつけないようにしたいな(できれば)と思ったのでした。

軽くパニクりつつ、つづく

熱く語れない?②~漫画追記部屋~

2016-07-25 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
簡単に見える絵...と書きましたけれど

〈美しき街〉の夜の工場の風景とか夜の団地の明るい窓から見える主人公夫婦の姿は静かでなんともいえず〈病気になったトモコさん〉の電車の走る遠くのネオン街とかは切ない雰囲気で、良いシーンだな~と感じる箇所も多々ありました(夜が多いな)。

〈バスで四時に〉では、主人公がふと目にしたものから考えを広げてゆくところ(前に座る人のレンガ柄のシャツからブタさんのレンガ修復を想像したり)が面白かったですね。

で、読み返して何気に怖くなったのが〈私の知ってるあの子のこと〉。

優等生で恵まれて見える女の子と、きかんぼうで嫌われている女の子のおの話しなのですが、どちらが幸せでしょう?と問いかけが入っています。一見優等生の女の子の方がそう見えるのですけど、この子は母親の気持ちに応えるためにかなり自分を押し殺しているようで、その描かれ方の中に ‘ちぎれた服のボタンの、根もとに巻きついている糸を見て「ああ、ここはお母さんの力はとどかない」’ というのがあって、うわ~と思ってしまいました。母親に対する抑圧の深さが伝わってくる描写だなと。他にも、夜中にこっそりお菓子を食べたり脱ぎ散らかしてみたり、挙げ句 ‘あたし、悪いことっていったらいくつでも考えつけるわ’ なんて考えていたりして、もう全然幸せじゃないですし優しく可愛く見える女の子のブラックな部分が浮き彫りになってゾクッとしました(だけどこういう部分って自分の中にもあるような気がするよ...)。でも最後にこの子が、実は羨ましく思っていた嫌われている女の子につっかかったことで互いの素が見え、今度は母親を思い出さなかったとか、サラリと救いもあり、なかなかに深いお話しでした(一回目に読んだ時は全くそこまで考え及ばなかったのだけれども)。


そんな中で特に良いなと思ったのが〈東京コロボックル〉と〈奥村さんのお茄子〉。

コロボックルは読みやすいな~と思ったら参考にしている作品があったようで(設定だけかもですが)、人間と共存する妖精のお話しはジブリの“借り暮らしのアリエッティ”を思い起こさせましたね。人間のカップルのもとで暮らすコロボックルカップル。彼女は都会派なのに彼氏が狩猟民で逞しいとか、住んでる場所がテレビの中とか(電力豊富らしい...)使っていない壁のダクトとか、どちらも整えられていて居心地が良さそうで、ここいら辺りは読んでいて単純に楽しかったです(湖に見える浴槽でのデートも面白かった)。でも一番笑えたのは引っ越し先の先住民の方がネズミを育てて猫に卸す...というのを聞いて腰を抜かしそうになる彼氏さんの姿でした。


さて、次はこの本の中で一番の謎だった〈奥村さんのお茄子〉についてです。。

熱く語れない?~漫画追記部屋~

2016-07-24 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
私はこれまで自分は読解力のある人間だと思っていました。

...思い上がっていました。

ええ、思い上がっていましたとも。



というわけで、今回は存在を知ってからなかなか読めずにいた高野文子さんの『棒がいっぽん』という漫画作品について述べていこうと思います。


初読後“よく分からんかった...”とポカンとしたのが正直な感想。

日常を描いているのだと思います(でもただの日常ではない気がする)。6編の作品からなるオムニバス形式となっていて、団地に住む主婦だったり、病気の女の子だったり、コロボックルだったり、得体の知れない誰かだったり(←)が登場するのですが、起承転結があるような無いような純粋なのか奥深いのかファンタジーなのかSFなのか、もうとにかく最初はなんだかよく分かりませんでした。

でも‘一度で判断してはいけないな何事も’と今年に入って(今さら)学んだ私は数日経って改めて読み返してみることに。

正にスルメ本だと思いました。

何度目かでようやく「(あ、このシーン面白い)」と感じられる部分が出てきてホッとすらしました(だって高野作品は概ね高評価なようなので←己の感覚も大事だけど)。

最初の印象だと絵がとても簡単...に感じてしまったのですよね。千円近くするお安くはない価格に(サイズ大きめとはいえ)、それより安価で細かく書き込まれた作品を他で幾つも知っている身としては、つい天秤にかけてしまって「(う~ん?)」と思ってしまったのです。もう少し、何かこう書き込まれていてもいいのではないのかな~?と。でもこの考えは誤りで、この絵だからこそ、この描き方だからこそ全ての話しが生きてくる...と最終的には感じられました。

そしてそのお話しなのですが、1話1話がなんだか不思議なのですよ。読んで字のごとくの不思議の意味もあるのですが、メルヘンチックに見えつつ実はどこにでもある日常について(ラスト2編以外特に)描かれているのでは?というドキドキモヤモヤした不思議。

インパクトの強い事件が起きるというわけではないのですけど、確実に何かは起きていて、日常というのは小さな事件の積み重ねでできているのかもしれないな~と思わせるような、、、

端から見てどんなに普通に見えても、生きるというのはそれを越えてくる部分があって(この世には普通の人などいないとかねがね思っている私の考えを)この本はさり気なく伝えてくれているような、、、そんな感じがしたのでした(書いててよく分からなくなってきたぞい)。

つづく

-雨の詩-23(私の光)

2016-07-17 | 





ありがとうございます。


些細なことだけど

2016-07-14 | 日記
以前お弁当の桜大根なる漬け物に、はまったと書いたことがありました。

種類は違うのですけど、この前食べたお弁当にも漬け物が入っていて、それは人参とキュウリの薄切りでした。

でも、今回その中にあきらかに大きさの違う人参が混ざっていたのです。

一瞬、煮物か?と思うくらいの大きさ(それくらいゴロンとしている)でした。

そして問題は、そのお弁当に煮物メニューは入っていないということ...。

ならば、なぜ人参の塊が...

私は恐る恐るその人参を箸でとり、しばし見つめてから口に含みました。。

...

......


大きな人参の漬け物でした。

どうやら切れ端だったようです。

それをモシャモシャと食べながら、なんだかちょっと笑ってしまいました。そしてちょっと嬉しくもなりました。どんな工程で入ったのか分かりませんが、本来薄いはずのものをモグモグ食べられて得したような気がして。


こんな風に日常では些細な嬉しい出来事がちょこちょこあるのですよね。

食べたかったものが丁度半額になっていたり、ゲームをしていて欲しかったレアなアイテムがポロッと出てくれたり、信号が遠くまで一斉に青になっていたり、街頭のティッシュ配りだと思っていたらティッシュではなくて試供品だったり、ケセランパサランが飛んでいたり。。。

それらは本当に些細なことなのですけど、渇いた喉を潤してくれるように感じたのでした。

りんご味

2016-07-03 | food&drink



湖池屋さん...何があった?

と問わずにはいられないのは気のせいでしょうか?

ポテトチップスの〈りんご味〉なるものがありました。以前ここで〈もも味〉なるものについて書きましたけれど、それからのりんご味。。

でも、もも味を見つけた後みかん味とバナナ味も発見したんですよね...からのりんご味ですよ。。

で、今回はトースト味と牛乳味も並んでいました。なぜ買わない?という話しですよね…なんだか湖池屋さんとの果てしなき闘いが勃発しそうな気がしたもので。ポテトチップス供給と需要の闘いが…...トホイメ。

以前チロルチョコでも似たようなことがあって、新作が出る度ひたすら食していたのですけど止めました。

果てしない。

ホント果てしない(楽しい)。


さて、お味ですが甘じょっぱいが第一印象。“国内産つがる”を使用しているらしく、りんごの味もよく出ていました。帯に偽り無しという感じ。そして噛み進めると甘さが強くなるという...。最初は少し塩気が強いと思いましたけどクセになりますね、なかなか美味しかったです。


それにしても食品会社とか飲料メーカー各社が時折出すインパクトのある商品…良いですね。自分の予想がたま~に当たったりするのも楽しい。


では、次に何がくるか?

既存かも知れないけれど...食べ物×食べ物ではなく意外なところで宝石イメージ味とかどうでしょう。。ムーンストーン味とかエメラルド味とか...あとは自然な感じで草原味とか、、、なんだかハリポタの百味ビーンズっぽい感じがしてきたのでこの辺で。