東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

熱く語ろう-漫画追記部屋-

2016-02-27 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム

書いてるうちに色々蘇ってくるものですね。。感想(ネタバレを含みますのでご注意をば)も兼ねて色々書いていきたいと思います。

 

 

 



まず思い出したのは星野架名さん。これまた幻想的な作品を書く方で、何より人物描写が溜め息が出るほどお美しいです。でも私が読んだ(読めた)のはほんの一部。なぜなら...出版された作品全体に漂う切ない感じに耐えきれなかったから(←また)。そんな状態の中で読み終え印象に残っていたのが『メイビー』という作品。

日本の女の子が昔偶然出会ったハリウッドスターの少年ビリーに憧れ、その想いの強さゆえ彼の元へ瞬間移動してしまうという...不思議な世界観を抱く作品です。

その移動時の表現等も素晴らしくて、あ~海を越えたよ~ロスへ行ったよ~...(←伝わらんなこれじゃ)とワクワクしました。感情移入できたことで飛んだことに違和感がなかったのですよね。でも、願いが叶い側に行けたここからが切ないのです。彼女は彼に想い人がいることを悟ってしまいます。苦しさをそっと胸にしまいつつ偶然与えられたエキストラのセリフで、ビリー演ずる人物について「それは恋?」的にセリフを投げかけられるのですが、それに対して「メイビー(多分ね)」と私情を込めて応えます。この時の彼女の表情が超絶美しくて悲しくて、メイビーという単語を見聞きする度私はこのシーンを思い出し切なくなるのでした(ちなみにセリフを言った途端体が揺らぎ茜空の日本に戻るという流れ...ちゃんとお別れの言葉を交わして)。

主人公の想いが実らないという結末に慣れていなかった当時の私はショックを受けましたね…ビリーとは本当に結ばれてほしかったな。。この後ビリーを主役とした単行本『アイムアライブ』も出て、こちらも好きでした。

それと、2人の少年と1人の少女が闇に染まっていく的な、多分単行本『Kの告白』の中に入っている作品だったと想うのですが、ここいら辺りは星野架名さんの絵が最高に洗練されてましたね。ホント、なんて魅力的な人物の描き方をする方なのでしょうね....。


他には河内美加さんの『弥生!』もなんとなく好きでしたがじっくり読んでません(悔やまれる←ネットで探していつか読もう)。ダーッと駆けてキスするシーンが印象に残っています。

あと、聖千秋さんの『イキにやろうぜイキによ』も好きでした。が、タイトルも作者名も忘れてしまい、なのにふと右手になんちゃら左手になんちゃらと思い浮かんで検索かけて聖千秋さんにたどりついて見つけ出せたというミラクルが発生しました。

で、、、色々書いていて気づいたのですが、私はどうも小さくて弱っちくて綿菓子のような女性キャラが苦手みたいです(だから『っポイ』の雛姫嬢も嫌いだったのかしらボソッ)。イキに─..の苫子さんの美人で格好良いところや、先日書いた薬子のどこか勇ましい所とか、真嬢についてもですがスラッと体型ハンサム系女子が好きみたいです。

こんな感じで自分の漫画の歴史を振り返って色々読み返してみたのですが─ここからは完全なる個人感想です─日渡早紀さんの『ぼくの地球を守って』は、やはり名作ですね。壮大なる世界観。木蓮さんが旅立つシーンは相当な大人になった今でも泣けて泣けて...あと、やはり彼女を失った紫苑の孤独の9年は心が酷く痛みました。畑の中から遠くの家を見つめるシーン(特に輪)は名場面中の名場面だと思います(通常版7巻)。

ただ、、、当時も多少気になったのですけど、木蓮と紫苑の来世である亜梨子と輪の意識が独立して、4人態勢になったこと...あれはどうなのでしょう?一成が自分の前世である槐の魂を放つシーンもありましたけど、覚醒してからは月基地の彼等の意識そのままで見た目だけ変わって地球で生きていく...というのでは駄目だったのでしょうか?(これ書いたら全否定になりかねんが)なので、この続編にあたる『ぼくを包む月の光』ではあれやこれや登場して心も体も入り組んでわけ分からん状態といいますか...まあ、でも作者さんが生み出した世界ですからね。納得いかなければ続編はなかったものと自己終了すればよろしいだけの話ry..

...でも私が一番納得いかないのは未来路さんのその後です。パメラさんとのカップリングは正直無いですね~。カチコちゃんの存在も(可哀想だけど)解せませぬ。彼にはもっともっともっと素敵な恋愛をしていただきたかったです(怒)。

それから、また戻りますが(熱く語り中)NARUTOのあのカップリングも納得いかんのですよやっぱり(ブルマとベジータは良かったけど←)&っポイ!の真嬢の扱いもやっぱり酷いなぁと......

結局のところここ何回か書いていて思ったのは、やはり物語における恋愛描写は色んな意味で大切だなと感じました。あ...この人とくっついてしまうんだというだけで気持ちが冷めてしまうのです私は(器狭小)。



さて、物語以外で気になるのは作家の皆さん今どうされているのかな...ということでした。私のように漫画離れした人(徐々に復活中)は結構いるかもしれませんし、少子化も相まって色々...気になるところです。星野架名さんとか紡木たくさんとか陸奥A子さんとか...他に畑変えて書かれている方もいらっしゃるようですが...

そこで余計なお世話的に調べてみた結果ちょっとびっくりなことがありました。少女漫画の先端を行ってらした、あさぎり夕さん...BL(ボーイズラブの略で男性と男性の恋を性描写等も含め描いたもの←私的に未開拓)作家さんになってたんですね~。BLがどーのこーのではなく(愛があれば相手はなんでもよい)検索中にあの絵でそれ的図を見る日がくるとは...驚き。『あこがれ冒険者』とか『なな色マジック』とか、内容もさることながら人物が本当に魅力的なのです。

ちなみに私がその手の世界の存在を知ったのは竹宮恵子さんの『風と木の詩』だったと思います(未読)。作品がその手の内容で結構あちこちで話題となった時期があり、本屋でチラと覗いて複雑な気持ちになった記憶があります...。今ならもう世の中の酸いも甘いも知っているし、恥じらう年齢でもないし(腐る通り越して発酵してるし←性格的にドロドロという意味で)抵抗も羞恥もなく読めるので、改めて読んでみたいですね。...ちなみにそれもあってか、源氏を読んだ時もあまりショックはありませんでした(ハッキリとした表現はなかったはずだけど確か会話が...やる?とか言ってな...)。

でも少なかったのですよね昔はBL系...(気づかなかっただけかしら)現在はブックオフ等にバンとスペース確保されていて、開けた世界になったな~と思います(一条ゆかりさんの『有閑倶楽部』とかそうじゃない系も同じ棚にあるのはなぜだ?)。


さてさて、現在の日本の漫画市場がどうなっているのかは分かりませんが...昭和な時代を生きた者としては、現在の何もかもが夢のように思えます。前にも書いたように描写が緩くなったというか、例えば『東京喰種』というのを偶然アニメで見た時は、これ...いいの..?と本気で冷や汗かきましたからね。相当自由になってると思います。昔はもっと厳しかった…はずなので諸々。

内容も様々。絵も様々。兎に角話し始めたらきりがないのでした。


少年漫画とかバスケとかバスケとか..

2016-02-23 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
バスケのことを思い出したら、少年漫画のことも思い出しました。

私は高校時代極端に女子の少ない男子校のような...体育後の男子が着替え途中パンツ一丁でウロウロしているような環境の中で3年過ごしたのですが(それを見て恥ずかしがったのは最初の数週間で後は柄をからかえるまでになったというね...)、少年漫画もその辺にゴロゴロ転がっていてジャンプとかマガジンとか(エロは...なかったか...いや、転がってたか)読み放題でした。

で、井上雄彦さんの『スラムダンク』は正にど真ん中世代となります。

最初ギャグ的要素が強かったのですよね...でもいつしか伝説のバスケ漫画の様相を呈してきて、試合の描写も人間模様も素晴らしくて、主人公(花道氏)とライバル(楓氏)が共闘してタッチしあう辺りは息をのみました(他にも良い場面多し)...みっちゃんが絡むお話しの「あきらめたらそこで終わりだよ」は今でも色んなところで見る名言となってますよね。でもこちらも未完ですね...続きを読みたいのですけど、、、もう色んなことが書く側も見る側も変わってしまったような気がして...複雑です(でもやっぱり見たい...というか井上雄彦さんが口頭でいいから続編からラストまでを話してくれまいかパパッと←)。

逆に去年本編完結したのが八神ひろきさんの『DEAR BOYS』。でもこちらが終わったというのを私は最近知りました。というのは、出会った頃の恋愛描写にどーしてもなじめなくて途中で読まなくなってしまったんです(スポーツ漫画のリアル恋愛描写はどうも好かんし、哀ちゃんのお相手のブリ具合が嫌ry)高校を卒業して手元にマガジンがなくなってからは、たまに店頭で表紙になっているのを目にしては、まだやってるんだぁ...と思うことを30年近く繰り返しての今日ですよ(なんか恐ろしい...)。

あとバスケ漫画というとよく耳にするのが藤巻忠俊さんの『黒子のバスケ』こちらはまさかの読んでません状態でした...なんか不思議な題名だわ~と思っていたらアニメ放送が始まり、何回か見て結局色々忙しくて見られずに終わってしまいました。

で、今回書くにあたりアニメと漫画とネットを少し追ってみたのですが......良いですね!キャラの個性や強すぎるが故のチーム怠慢など設定云々色々際立っているように感じました(というか黒子君の存在感の薄さが他人と思えないのだが←透明らしい参照プリーズ←しかもこれ最近加速しているのだよ)。一歩間違えば現実ギリギリ?の技の数々..でもなぜか上手く噛み合っているなと思いました。試合の描写も良いし感情移入もできて全員勝たせてあげたいと思いましたね。

ところで、バスケを題材としているとど~してもスラムダンクと比較してしまいがちですけど、、、あえて記しておくと、スラムダンクはその後出るであろうバスケ漫画を牽引し続ける役目を担っているというか、1つの道標であり刺激剤的作品だと思うのですよね......なので、意識、無意識に限らずなんらかの形でこれまで&今後出るであろうバスケ漫画に反映されるでしょうし(まあ同じスポーツだからどうしたってな部分もあるだろうし)むしろオマージュというか、逆にこちらは「(あ~この雰囲気...」)とニヤリとするばかりなわけで。いずれにしても黒子のバスケは名作オーラを感じたのでまた改めてしっかり読みたいと思います(井上氏と藤巻氏は対談したらしいですね読みたい)。

それから黒子─..程ではなくても、こんな技できるの~?と思う方もいるでしょうけど、現実が漫画を超えていることはありますね。インターハイでいえば田臥勇太選手がいた時代の能代工業の試合は超高校級で凄いプレーの連続でしたし、分かりやすい所だとNBAのマイケルジョーダン選手がフリースローラインからダンクした(たしかスラムダンクコンテストだった)とかありますからね(レーンアップね)。フリースローラインからダンクって‥立つと分かるんですけど物理的になぜ届くのか私には理解できません。なのでもう彼等は鳥人だと思うわけで。


あと、ちょっと真面目に書いておきたいのが日本バスケ界のあのカオス状況について。あれ、一体なんなのでしょうか?上のいざこざで選手が思うようにプレーできないなんて言語道断ですよね?時は金なりですし、阿呆な大人は去っていただきたいです(怒)まごついてる場合なのでしょうか?一心不乱に世界の頂を目指せよ!!!(この衛星史上最大の怒り到来ではあるまいか)もう腹が立って仕方ないのでした。


冷静になろう...


さて(話を戻そう)、バスケ漫画を読んでいると登場人物の身長、体重等結構気になるところですが、どのメーカーのバッシュ(バスケットシューズ)を愛用しているのかも気になるところ。体育館に響くバッシュの擦れた音ほどワクワクする音はなかなかありません私的に。やはり人気はNIKEでしょうかね...といいつつ実は私は人生において一度もナイキを身に付けたことが無いのですけど(私が好きなのはCONVERSEとPUMA)。


他に漫画については...バスケ以外の青少年漫画は殆ど読んでないでしょうかね、、アニメだと進撃の巨人とかドラゴンボールとかヤマトとかガンダムとか見てましたけど(兄がいると少年世界から入らざるをえない)ただなぜか岸本斉史さんの『NARUTO』の人気が爆発する前、別冊のジャンプか何かで偶然読んだことがあって、その時はギャグ的な感じで絵も簡単な感じで現在の人気具合を見ると、あれがこんなに...と感慨深い気持ちになります(今回書くに辺りこちらも少々ネットを拝見。ナルト氏結婚したんですね...お相手なんだか納得できないなボソッ←悟空とチチは好きです)。

後は...漫画界というか、全般に描写が凄いことになってるのが気になりました。特にアニメの凄惨な感じが放送していいのか?レベルというか...表現に対して色々寛容になってきたように感じます。

いずれにしても良いものを色々見逃しているようなので、いつかじっくり見てみたいな~と思います。というか色々追うものありすぎて、100まで生きるとして全部見られるのか不安なのでした。

a drop of rain 95

2016-02-21 | 雨粒

せっかく生まれてきたんだから

何か生まれてきて良かったって

ことを見つけて


ドラマ『わたしを離さないで』より


-雨の詩-20(ただそれだけで)

2016-02-12 | 





ありがとうございます。