東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

a drop of rain 56

2013-10-23 | 雨粒
「この世の何もかもが懐かしゅうござった。さらば、でござる……」



石川賢治さん写真絵本『月光浴』から、新井満さんのエッセイ〈さらば、惑星〉より



* * *


最近よくこの言葉が浮かびます。

平凡な人生など誰一人いないのではないか?…と思いつつも自分のそれを考えた時、あまりに特殊で、振り返ると時々頭が混乱しかけます。


生まれてから1つの場所に安定したことがなく、常に揺れているような人生。。。


生き抜くために否応なく身につけた姿は皮肉にも傷なく生きてきたように見えるらしく、それが誤解を生み理不尽な攻撃を受けることもしばしば。。。


あの時はあの場所にいて、あの時はあそこに…あの時は──多くの世界を見てきて多くの体験をし、身につけた姿をひっぺがせば傷だらけであることに驚かれると思うのだけれども、言葉では説明できない複雑さに愕然としたりもします。。。その間にも現実は優しさと厳しさを与えてくるわけで∞



同じ惑星、同じ国に生きる人々が自然災害によって命を奪われる現実。自分も含め誰も明日は保証されていないのだな、、、と思いながら、それでも未来に思いをはせ、いつかその時がきた時“何もかもが懐かしい”と私は思えるのだろうか……心のどこかでは思えることを確信しているような、、、そんなことを考えた今日でした。

a drop of rain 55

2013-10-21 | 雨粒
人は不合理で


わからず屋で


わがままな存在だ


それでもなお


人を愛しなさい



ケントキース

秋を感じる

2013-10-13 | 日記
少し前の休日の午前…遅めに目が覚めると、ふと鵯(ヒヨドリ)の声が耳に入ってきました。


「ああ、、、冬が来る。。」と淋しくなった私。ヒーヨヒーヨとさえずる声は冷たい季節の到来を予感させます。


と同時に金木犀の香りもやってきました。


「あ、、、きたなーこの香り。。」とこちらも甘い香りが切なくさせるわけで。


猛暑から急に寒くなり、また暑さが戻ってきたりで驚いたソメイヨシノが一部咲いちゃったりしたようですが、日本って、桜であったりハナミズキであったり、木蓮、ツバメ、空の高さ、雨…等々季節を感じさせるものがホントに多くて良いなーと思います∞



ちなみに、しまい忘れたご近所の風鈴の音も時々響いてくるのですが、これがまた哀愁を誘ってくる今日この頃なのでした*