東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

【地震発生時の対処】

2016-10-27 | 日記

数日前に鳥取で大きな地震がありました。

くしくもあの中越地震と近い日付でした。

熊本のことも記憶に新しいです。

ここまでくるともうここは安全、といえる場所は無いのだろうな…と思えてきます。

鳥取の震度は6弱とのことですが、震度4でも相当揺れたと感じるので、本当にかなりの揺れだったろうと思います(実際震度5も経験ありますが、やはり次元が違ってくる感じがする)。

怖いけれども、この国の、活断層であったりプレートの重なりであったり、その大地の特殊さは受け入れなければいけない事実なのだろうと思います。

そして受け入れつつ、気をつけるべきところは気をつけていかないと...と思いました。


*****


※グラッときたら→火の始末(直下型、離れている場合は揺れがおさまってから)→安全確保(身を隠すか、座布団や雑誌などで頭部を保護)→脱出口確保→慌てて外に飛び出さない→避難するときはブレーカーを落として漏電を防ぐ(電話の受話器はテープなどで固定しておくとよい)→玄関などに避難先を書いたメモを残しておく



※街中にいるとき→コートやカバンで頭を守る(看板や窓ガラスなどの落下物が危険)→建物から離れる

※エレベーター内→全てのボタンを押す。インターホンにて連絡、救助を待つ。
※エレベーター外→動いていても乗らない。余震で停電する場合がある。


※スーパーマーケット→陳列棚やガラスケースの近くから離れる→買い物カゴをかぶって頭を保護


※映画館→シートをあげて椅子の間にうずくまり、頭を保護しながら揺れが収まるのを待つ→出口や非常口に殺到すると危険


※駅のホーム→頭を保護し、ベンチの下か近くの柱にへばりつく→自動販売機のそばには近づかない

※地下鉄や列車→つり革や手すりにしっかりつかまる→線路に飛び出さない(線路脇に高電流が通っている所もあるので危険)


※自動車→徐々にスピードを落として左側に寄せて停める→カーラジオで情報を聞き、状況によって避難(キーはつけたままロックをしない)→高架道路は避難口より避難


※地下街→落下物注意→瞬間的に停電しても非常灯がつく→数十メートルおきに非難口があるので落ち着いて避難


※住宅地→ブロック塀や石塀、門柱からすぐに離れる(瓦ぶきの屋根の近くも危険)

※常日頃から非常口確認の癖をつけておく。

 




書くか書くまいか⑥~小説追記部屋(映画もあるでよ)~

2016-10-22 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム



というわけで、相変わらずダラダラと書いてきてしまいましたが、もう少し。

丁度この感想を考えている最中に新海監督と作家の川上未映子さんの対談をテレビで拝見したのですけれども(川上さんがとても素敵な女性で軽くファンになりましたゾ)お二人とも深い深いお話しをなさっていて、‘マイナスがゼロになった’とか‘水面から顔が出た’とか(←主に作品が世に出て評価された時の反応の話し)‘美しいと思った瞬間の風景が表現されている’とか頷きながら見つつ、その中でも特に新海監督の ‘明日誰かに会うかもしれない’ ‘何年後かに大事な人に会うかもしれない’ ‘まだ会ってない人に凄い大事な人がいるかも’という言葉が印象的でした。私としては人物もそうなのですけど、まだ見ぬ未来の小説なり映画なり…が気になるところです。

それと一つの作品を見ただけで毛嫌いするのもよくないな~と反省しました。人というのは多面的であることも考えないといけませんね。。


ということで、見ないはずだった『君の名は。』ご縁があって見られて良かったです。

That’s all.

書くか書くまいか⑤~小説追記部屋(映画もあるでよ)~

2016-10-22 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
※ネタバレが含まれますので、くれぐれもご注意下さい。小説も映画もまだな人はここでストップ!








そんな感じでラストに向けてどんどんシリアスな展開になりつつ、皆大丈夫だったか?と焦らせられる王道展開もあるのですけど、そこは割とあっさり過ぎ、問題は別のところにありました...。

それは2人の記憶。

通常ならそのままいきそうなものですが、さすが新海監督。一筋縄ではいかず。小説の時も読んでいて「(なぜに!?)」となり、なぜ三葉ちゃんは瀧の掌に一本線しか書けぬのだ!とイラッともしたのですけど、だからこそ三葉ちゃんの掌に書かれていたものが生きてくるのでしょう...。ここも「(そうきたか~)」と思わされましたけど、どんな文字よりストレートに伝わる想いがあって、素敵だな瀧君…と見直しました。

私もたまに、というか...結構掌をジッと見る人っていると思うのですけど、手相の確認もありますけど、もしかしたらそこに書かれていた誰かからの文字を思い出そうとしているのかもしれませんね…(と、センチメンタルに書きたくもなる)。


そして危機は過ぎ、数年後の二人のすれ違いが始まります。雪の日の(ぼた雪の表現がまた秀逸)歩道橋でのシーンは秒速~を彷彿とさせて、小説を読んでいなかったら怒りでうち震えていたかもしれませんが、大丈夫でした。この2人は大丈夫でした(秒速の2人もこうであってほしかったボソ)。運命がそう導いたのか、強い想いがそうさせたのか、電車のすれ違いで目認しあうという奇跡。

...こういうことって実際ありますよね、併走していた電車が同じスピードになって隣の電車の窓の向こうの人と一瞬時を共にする感じ。三葉が瀧を見つけて、瀧がそれに気付いてくれて本当に良かったです。

そこからはもう磁石が引き合うように互いの姿を求め合い、見つけて、でもすぐに寄り添うのではなく…からの希望に満ちたラストで、最後のシーンでも「(そうきたか~)」と思いましたし(タイトルの出し方とか)、RADWIMPSの曲がバーンと流れた時は息が止まりそうになりました&涙も溢れそうになるという未知なる体験をしました。

RADWIMPSさんの曲は映画内でも度々流れてきて強い印象を残していましたが、これが内容と合っていなかったりすると軽い悲劇が起きるのですけど、この映画ではとてもよく合っていて曲に寄せて作り込んだ部分もあるのではないか?と思っていたら、監督は以前から聞いていらして好きなアーティストとして名前を出したそうで、曲のためにセリフを削った箇所や尺を延ばした箇所が幾つもあったそうです。私も特に「スパークル」には監督と同じように音楽の強さ、歌詞や歌声の強さを感じ、良い曲だなと思いました。


…さて、小説を読んで映画を見てパンフレット(プログラムというらしい…)を見るという秒速を見た後の自分からは想像もつかない新海作品漬け状態なのですが(しかも現在は『言の葉の庭』につかり中)そのパンフには興味深い話しが色々と載っていて、中でも言の葉の庭の登場人物であるユキちゃん先生が出ていたことには(映画を見た時は知らない存在だったので)悔やまれつつ、本当に沢山の人の想いと手によって作られているのだな~と再確認。

映画を思い出しながら、なる程…と照らし合わせていくのは作品全体の世界が見えてきて楽しいものです。

書くか書くまいか④~小説追記部屋(映画もあるでよ)~

2016-10-18 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
※ネタバレが含まれてますので、くれぐれもご注意下さい。小説も映画もまだな人はここでストップ!









さて、肝心のストーリーなのですけれども...実はまだどこまで書くか悩んでおります。なかなかに衝撃的だったもので。あれを書くか書くまいか...探りながらの感想です。



繰り返しますけど、男女が入れ替わるお話しって割と見かけますけれども(個人的に観月ありささんと、いしだ壱成さんのが記憶に残っている)それをこういった感じでもってくる新海監督の凄さ。距離だけでなく時間も上手く使っていて切なさとか寂しさとかブワッと沸き起こる内容でした。まあ実際入れ替わったらもっと色々(主に身体的に)大変でしょうけど。。入れ替わるくらいなのだから、ある程度2人は近くにいるように感じたのに(実際一度会えてもいるけど)、説明が難しいのですけど心の距離的に実は全然近くなくて、むしろ果てしない距離があったという...。だからスマフォもつながらないわけで...(このスマフォのやりとりは映像になると更に面白かったです)。

でもそんな二人が真に距離を詰める瞬間がありました。それが、ご神体のあるクレーターの縁の逢魔が時─カタワレ時─の出来事。映画の予告でも流れていた、草木の生えたクレーターの描写はインパクト大で、ここでの2人のシーンはぜひ見てほしいですね。小説を読み先を知っていたので「(あ、くるな...)」と想像していたのとは(確実に良い意味で)違う演出に「(うわ~そうきたかぁ)」と感動しました。ポイントは光の使い方...いや、影の使い方、でしょうか。詳しくは書きませんが、ただ...とても静かで、やっぱりこういう表現を見ると映像の素晴らしさを感じずにはいられないと思うほどにマイベストシーンに入る名シーンとなっていました。


全体の内容は小説を忠実に再現していました(というか先に映像ありきだ)。ただし三人称なので、それぞれの気持ちはその行動で推し量りつつ(中身瀧君が泣きながら三葉の胸を触るところは、ある意味斬新な生の確認方法だったと思われる)全体の視野が広がる感じがしましたし、ティアマト彗星接近の描写は特に強烈でした(少し探査機‘はやぶさ’の最後を思い出したウウ)。

...実はですね、私、大きなスクリーンでキラキラ輝くであろう彗星の表現が見たくて映画館に行った部分が大きかったのですけど、少しイメージが違いました。クリアでキラキラというよりは水彩画もしくは色鉛筆ぽかったというか、綺麗ではありましたけれども。

ちなみにヘール・ボップ彗星(1997年)なるものを実際に見たことがあるんですけど、あれ、なにげに凄かったです。本当に尾っぽがあるんですよ彗星って...。でも今考えると、あんなにハッキリ肉眼で尾まで見えてしまうって、もう少し近かったら危なかったかもしれませんね、地球も。。。

私の拙い知識だと確か恐竜の絶滅の原因は隕石の衝突にあり、その衝撃は成層圏を越えてその後の塵によって訪れた極寒云々...なのですが、隕石の大きさが実はそれ程巨大なものでもなくて(地球の三分の一とかではなくても)たいそうな被害が出るようなので、映画の中の彗星の欠片は小さかったのかもしれません。でも!(強調)その欠片が迫ってくるシーンはかなり迫力があって、三葉や町や雲と共に何度か出てくるのですけど、そのうちの一つのシーンが特に絶望を感じさせるものとなっていて辛かったです。なんとなく表現するのではなくて、こういった所を肌で感じさせるほどリアルに描いてくるのは、なんだか自然災害における(或いは人的における)人間の無力さを存分に感じさせて怖かったです。

さらに迫るだけでなく衝突するシーンも出てくるのですけど、これはもう体に悪かった...。音響のBassというか低く深い音が体にドンと実際の衝撃波として伝わってきて、映画館ならではの現象にドキドキしました。あと何気にスクリーン内でスマホが鳴るのも、誰か電源そのままじゃないのか?と周囲を探ってしまうくらいリアルでした。


もうちょっとつづく

書くか書くまいか③~小説追記部屋(映画もあるでよ)~

2016-10-17 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
※ネタバレが含まれておりますので、くれぐれもご注意下さい。小説も映画もまだな人はここでストップ!








さて映画を見た感想ですが...

まず風景の描写が最初から最後まで何一つとっても壮絶に美しかったです。都会のビルの窓一つ、田舎の道端の草花一つにいたるまで細かく描かれていて圧倒されました。特に東京は小説と同じように見応えがあって、こんな街だったか~と改めて確認。もうそれだけで贅沢な気持ちになりましたし現在のアニメの技術の凄さと一つの到達点を見た気がしました。いや~美しい。

で、興奮しつつあっち見てこっち見てしていたら描写の他に個人的にツボる箇所が幾つかありまして、例えば瀧の部屋のサーキュレーターだったり(今年初めて導入したら音が凄くて封印した我が家)、三葉と友人たちのたまり場にファミコンがあったり。そういう細かさも楽しかったです。

ただ、、、少し気になったのが人物の描き方。なんでしょう...リアルな映像にセル画を載せたようなといいますか...頭髪とか細かく描かれていないからですかね?違和感がありました。でもそれも徐々に慣れて魅力的に見えてきたので良かったです。その二人の容姿についての都会と田舎の対比の方はカフェ程ではなくて三葉ちゃんもその友人(..は、ちょっと素朴かな)も彼女をからかう子たちも割と垢抜けていました(瀧君サイドは言わずもがなですが、瀧君の髪型は...結構ワイルド?)。だからこそ方言が映えて、特に「~やよ」という言い方が可愛らしくて、中身が三葉の瀧が思わず口走っちゃうところとか面白かったです。

そして先に少しずつ書きましたけど二人の友達がいい味出してるのですよ。バス停をカフェにするところ然り、あの『ムー』を読んでるところ然り。私とか僕とか言ってしまう瀧に友人がつっこむところと(館内でも笑いが起きていましたね)お弁当を忘れた彼にそれぞれ具材を出し合って即席卵コロッケサンドを渡すところとか好きでした。


さて、映像といえば声が着くわけですけれども、この二人の声をあてていらっしゃったのが神木隆之介さんと上白石萌音さん。姿形は同じでも入れ替われば中身は逆転するわけですから、なかなかに難しい役柄ですよね。アニメでは女性が男性キャラをあてるとかありますけど、その逆は本当に難しいのではないだろうかと思います。でもこれを神木さんはやってのけてらっしゃいました。‘瀧が女っぽい’のではなくて‘三葉が中にいる’と思えました。

神木さんは『るろうに剣心』にてハードなアクションをこなされていて凄いな~と思っていたのですけど、今回の演技でなんだか少しファンになりましたね。 そのお相手の上白石さんは、最初どなただろう?と思いました。パンフにて『舞妓はレディ』の方だと知って思い出したのですが、こちらもとても可愛らしかったです(ご本人も可愛らしい)。ただ正直な話し(ほんと正直な話し)お相手が神木さんだと少々影が薄くなるといいますか、私はどうしても声をあてている方の姿を知っていると浮かんできてしまう質なので、もう少し同じように浮かぶ方の方がバランスとれたかな...と思ってしまいました。

他に瀧が憧れる先輩の役に長澤まさみさん、三葉の祖母役に市原悦子さんが出演なさっていましたが、エンドロールを見るまでハッキリと分からず。特に市原さんはクセが少なかったです(あえての演出かな?)。そんな身勝手な考えをあれこれ抱きつつも声って大事だな~と改めて想いました。

書くか書くまいか②~小説追記部屋(映画もあるでよ)~

2016-10-16 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム

※『君の名は。』について(とりとめもなく)綴っております。ネタバレが含まれますので、くれぐれもご注意下さい。小説も映画もまだな人はここでストップ!




まずは小説の感想から。

物語は東京の高校生〈瀧タキ〉と田舎の高校生〈三葉ミツハ〉の心が入れ替わるところから始まります。

よく、頭ゴッツンコして入れ替わる...というのはありますよね。でもこの二人は距離があるのにそれが起きます。三葉のお家が神社と深い関わりがあって妹と共に巫女であることもなんらかの理由としてあるみたいですけれども(多分)じゃあなぜ瀧君だったのか?と考えると...お祭りでの苦手な儀式の後彼女自身が叫んでおりましたよ
「もうこんな町いややー!こんな人生いややー!来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!」
と(訛りが可愛い)。そんな切実な願いと縁とか色んな何かがあって、2人は惹き合わされたのだろうと思います(...が、見落としがないかもう一度読んでみよう)。


そして描かれていく都会と田舎の対比。私はそのどちらも知っているのでそれぞれに良さもあれば大変さがあるのも分かるのですけれども、色々なものが存在している東京の書かれ方には特に魅力を感じました。

とはいえ、三葉ちゃんの住む糸守町(架空とのこと)にも魅力深い伝統工芸や儀式がありまして、その一つが組紐(着物の帯の中心に巻かれているあの雅な紐)。テレビで作業風景を見たことがあったので「かちり」という重り玉の音の表現とかリアルに情景が浮かびつつ、そこでお祖母ちゃんによって語られる糸守千年の歴史も文章から独特の雰囲気が醸し出されて興味深かったです。

そしてもう一つが物語の中でも重要な役割をはたしている“口噛み酒”。豊穣祭にて巫女である姉妹がお米をもぐもぐ、もぐもぐ(小説にもこう書かれている)した後、升の中に出してゆくのですが(放置後、発酵してアルコールになる)、こちらも昔どこかのジャングルの特番か何かで似たような場面を見たことがあって強烈なインパクトを受けていたので、まさかそれを小説の中で読む日が来るとは思いませんでした(正直未だに抵抗感が拭えなくもある)。。。なにげに人体の神秘を感じつつ、聴衆の面前でこれをする三葉ちゃんはそりゃ色々と思うところあるでしょうし、あの叫びにつながるのも納得。でも、だからこそ後の瀧君の行動には度肝を抜かれました(ぐびっとなさる)。


で、その真逆の瀧サイド。

マンションの廊下から大小のビル群が見えるとか、ほんとに都会の真ん中で暮らす子なんだな~と改めて関心させられつつ、この辺りの描写がなんとも素敵で(空の色むらなしはよく分からなかったけれど)その風景を見て息を吸いながら目を細めた三葉ちゃんと同じように目を細めながら読む私がいました。東京が本当に素敵な都市に見ましたね(現実での防災面での不安はでかいが)。

この都会と田舎の対比はお互いの友人たちと繰り広げられるところもあり、例えば田舎ではカフェがバス停のベンチだったり、都会ではホントのソレで内装の木組みについてお洒落に話していたり。ちょっと笑ってしまいながらどちらの友人たちも共通して良い子たちで好きでした。

そんな対比の中で現代だな~と思わされた共通のアイテムがスマフォ(スマホではなくスマフォと書かれている)。GPSや日記アプリを利用して互いに上手く活用しつつ交流しているわけですよ。でもなぜかメールと電話は使用不可。つまりリアルタイムでの直の交流ができないわけです。ここいら辺りから徐々にシリアスへと加速していくのですが、ここからは映画の感想と共に述べていこうと思います。


書くか書くまいか~小説追記部屋(映画もあるでよ)~

2016-10-15 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
『秒速5センチメートル』で嫌いになった新海誠監督の最新作『君の名は。』

少し前まではテレビで予告を何度見ても「(見ない。この監督の作品は見ない)」と、スルーしていたのですか、ご縁とは不思議ですね…小説を読むことになり、その流れで映画も見ることになりました。


まず、最初に一言。


あぶなかった...こんなに素敵な作品を見逃すところだったよ狭小の自分!


秒速~で抱いた印象を覆す力がこの作品にはありました(ちなみに監督はパンフレットにて秒速~に関して意外なことを述べていらっしゃるのですが、それはまた後ほど)。

それと今回は小説の感想と共に映画の感想も大阪ウサギの方に書こうと思ったのですけど、あちらがお茶してる最中なのでとりあえずこちらに上げようと思います。ですがその前に、、、小説も映画もまだの方は、この先は読まないで下さい。ネタバレ的感想にもなっていますので色々と知ってしまってから作品と向き合っても、確実に楽しさが半減もしくは消え去ると思いますので。よろしくお願いします。





さて、原作小説があると知った時、映画監督が小説を書くってどんな感じなのだろう?と興味が湧きました。でもまあ天は二物を与えますよね(これもう定説ですよね?)、大人も子供も楽しめる読みやすさと読みごたえがありました。

予告でも分かる通り高校生の男女の心が入れ替わるのですけど、その辺りが面白い流れで描かれていて、行間的にも面白い形となっていて、こんな風に小説って作れるんだな~と新鮮な印象を受けました。それから後書きにも綴られていましたけど映画の三人称とは違い一人称なのですよね。つまり2人それぞれの視点であるために、その時その時の感情が分かりやすい。なので映画を見てから改めて読むと面白さが倍増するように思います。


ちなみに少しズレますが、伊坂幸太郎作品でも述べたことがある ‘小説が先か映像が先かどちらが望ましいか問題’ ...映像が先の方がより楽しめる、という結論に落ち着きました。

今回のこの君の名~では小説をきっちりと追っていて(映画先行だと思うので当たり前かな?)先を知ってしまっていたせいか、この先どうなる!?的ドキドキワクワク感が半減してしまい...これはもうヒジョーに残念だったというか、コミカルな前半からシリアスな展開になる際の館内の様子の変化を感じて(ポップコーンを食す音が消え、ざわめきがやんでシンとなった)、ああ...先を知らない状態で見たかった──とつくづく後悔。でも致し方なかったのですよ...秒速~のような突き落としを二度もくらってたまるか←と、ラストを知りたくて読んだ面もあったので。

そしてその秒速~のラストについてパンフに書かれていたことなのですが、深海監督はハッピーエンド/バッドエンドという考え方をしたことはなかったそうですね。‘自分の思いとはずいぶん違う伝わり方になってしまったという感覚があったんです’ ‘作品の受け止め方はもちろんお客さんの自由だけれど、少なくとも僕としてはバッドエンドを描いたつもりはなかったんです’ と述べてらっしゃっていて、とても意外でした。だって、、、あれをバッドエンドと言わずして何をバッドエンドと言うのでしょう?狭小の私の心が深い何かを見落としている自覚はあるのですけれども。。大阪ウサギのティータイムⅡにて諸々述べてしまっておりますけれども、寒い中を奇跡のごとく共にした2人が最後に想いを通じ合わせることをただ純粋に願っていたので、私としてはあれは悲しいバッドエンドなわけです。




というわけで、恐る恐る小説を先に読んだわけなのですが、一筋縄ではいかなかったけれども突き落とされずに済みました(よかった)。


つづく

秋、いろいろ

2016-10-07 | 日記



好きな果物は何かと問われれば「甲斐路です」と即答できる私。

では、好きな花は何かと問われたら、今のところ答える花は〈カスピアスターチス ブルーウェーブ〉です。

かすみ草ほど華やかではないけれど、穏やかに共になった花を盛り立てる姿がなんとも良くて結構昔から気に入っています。

...ちなみに『銀河鉄道の夜』に出てくる竜胆(りんどう)も特別な花ですけど、好きというより切なくさせる系。。映画でのカムパネルラの「竜胆の花が咲いている」という言葉は思い出しただけで泣けてきます(そんな時はトトロのメイちゃんの声を思い出すようにしている←)。

で、先日そのブルーウェーブがお安くなっていたので購入しました。


カスピアスターチスの花言葉は[変わらない心][変わらない誓い][上品]らしいのですが、最近テレビで不徳の致すところ的な話しをよく耳にするので考えてしまいました(ちなみに私の辞書に芸の肥やしなる言葉は無い)。特に、結婚された頃から知っているカップルは運命の2人だな~とずっと思っていたので、余計に人の心って何だろう...と。。

...なんだか寂しい話しになってしまいました(もの思ふ秋到来)。

変わらぬ心、、、恋に関しては良い印象かもですが、頑固的にとらえるとそれはそれでよろしくないような気もします。柔軟に、だけどある部分は硬派に...が理想かな。


ところで、大隅良典栄誉教授がノーベル生理学、医学賞を受賞されましたね(人の体の神秘さよ...)。植物がお好きな方のようで、お庭いじりとか四つ葉のクローバーを集めたりするそうで、なんだかホッコリしました。

それと、余談ですが現在の私は特に応援している野球チームはありません。ブルーウェーブ...うん。昔はバント職人川相選手を応援していましたけれどもボソ..あの腕のフォルムが特に好ゲホゴホ...スポーツの秋到来でもあります。

スポーツあれこれ

2016-10-02 | 日記
少々時間が経ってしまいましたが、リオオリンピック・パラリンピックが終わりました。

多くの競技の熱い闘いと活躍もさることながら、特に印象深かったのがカヌースラローム。川の流れに逆らってゲートを一周するという凄い技術を見つつ、メダル確定後にむせび泣く選手を周囲の人々が祝福する姿も素晴らしいな~と思いました。あと、女子ウェイトリフティングで持ち上げた姿勢のまま笑顔になる選手の姿も心に残りました。

全般に関しては、、、もう数え切れない位の色んなストーリーと想いがあったと思います。全員が嬉し泣きであったなら...と思うけれど、そうもいかないのが厳しい競技の世界。せめて悔いなく全力が出せていたならと思います(でもそれもまた難しいよね...)。

で、競技の他に印象に残っているのが開会式と、なんといっても閉会式ですよね。。マリオが…うん(楽しい演出でした)。東京オリンピックの引き継ぎセレモニーは和でおごそかに...ではなく、ハイテクで近代的、技術を魅せる感じが新鮮でした。そして東京都知事のお美しさも際立っていて…お着物も艶やかで...ただ我が家では「雨に濡れてたけど、あの着物大丈夫だったかな!?」「洗い張りするんじゃない?」「とにかく雨に濡れてたよね、あの素晴らしいお着物!?」「洗い張りするだろうから...」というお体無視の会話を延々繰り返しておりました。


そしてパラリンピックも凄かったですね。車椅子バスケの格好良さは勿論のことウィルチェアラグビーの迫力。ゴンッ!とぶつかったりスイ~と走ったり色々なプレイが見られました。接戦でしたがメダルがとれて本当に良かったです。

こちらも多くの競技がなかなかだったのですが、、、テレビ観戦しながらパラリンピックについて1つ思ったのが、障害があってもなくても何ができるできないかは人それぞれだなと。何ができるできないは個人的なことであって、何がプラスとなってマイナスとなるのか分からないな...と思いました(上手く言えない)。

そしてこちらも閉会式での引き継ぎセレモニーが凄かったです。とにかく格好良くて「かっけ~←」と呟いておりました。


で、スポーツ全般に関してちょっと思ったのですが、現役の選手が試合前にテレビやらなにやらにタレント的に登場しているのをよく見かけますけど、認知度に反比例して結果が悪くなっているような気がするのは気のせいでしょうか…。こう、成績が悪くなっているような?気になりました。


さてさて、オリンピックの他にバスケのB.LEAGUEが9月22日に開幕しましたね。以前バスケのゴタゴタにこの衛星史上最大の怒りが発生しましたが、これでとりあえずは安心…かな?様子を見たいと思います。

...それにしても気になるのはあの床面の演出。面白いけど選手のプレイには響かないんでしょうかね?光とかバッシュの感触もどうなんだろう(一度立ってみたいボソ)。愛知万博にて床全体がプラズマディスプレイの時は熱問題対策が施されていたような記憶がありますけど、今はLEDだとするとその辺の心配は無いですかね。まあでもこれで認知度が上がって億を稼ぐプレイヤーが出てきて、更に技術が底上げされて日本バスケが世界で通用する日も近いかもしれません。

なんにせよ東京オリンピックに向けてスポーツがざわついてきました。