東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

刀剣鑑賞(東京国立博物館)2020

2021-02-28 | 長い散歩

※「刀剣乱舞」に基づいて行動しております

※素人による完全なる感想ページなので刀剣に関する知識や情報を求めている方はそっ閉じしてください

※のんびり感想ブログです

 

 


2020年には、同じく東京国立博物館にて公開された国宝の刀を見に行きました。

展示期間2020年 6/10-9/6

(この頃既に行動規制が開始されていてネットでの予約が必要となっていました。といっても厳しい感じではなく、この日のおおよそこの時間に伺います…と密にならないよう人数調整している感じ。手消毒や体温を計り入場、その際の係の方達の対応が丁寧で好印象でした)

 

 

今回見に行ったその刀とは─

太刀 古備前包平
(名物 大包平)
銘 備前国包平作 平安時代 ・12世紀 

 

 

人がいない瞬間に撮影。実際は人だかりとまではいかないものの常に誰かが見ていた感じ(予約制の効果かな?)&例のごとく写真が下手なもので遠目から

 

刀剣乱舞関連ではなんとも威勢のいい心のまっすぐな青年~の印象の大包平(完全なる個人の印象です)そんな雰囲気もとても好きなのですが、固定観念を持たないようにして見てみると……

…清々しさをも感じさせるすらっと伸びやかな姿で、堂々としたたたずまいの美しい刀でした。先に述べた印象も彷彿とさせつつ、それより少し静かな雰囲気でもあるように感じました。さすが天下五剣に並ぶ名刀。あと個人的に見えたような気がするのですけど、波紋の中に不思議な輝きがあったというか角度によってその輝きが見えたり見えなかったりしたのが不思議でした。。。

今回の展示は写真の通り特別なスペースが作られていて密になるのを避けることもでき、場所もすぐに分かりで良い感じでしたね。その先には他にも素晴らしい刀が沢山展示されていて、私自身今回は情勢的に館内を見回らずに集中しようと思ったので、結果、関連する刀をじっくりと見ることもできました。それが…この二口

 

短刀 粟田口吉光
(名物 厚藤四郎)
銘 吉光 鎌倉時代・13世紀

刀 水心子正秀
銘 川部儀八郎藤原正秀(花押)
寛政十年二月廿九日
江戸時代・寛政10年(1798)

 

いやはや、厚藤四郎は実際目にして驚きました。とにかく分厚い。その名の通り本当に分厚い。事前情報をまったく入れずに見たので少し唖然としてしまいましたし短刀のイメージを覆されました。非常に興味深かったです。

水心子に関しては脇差もあるのか…な?(学ぶ必要があるような気がします←刀とは奥深い)なめらかでとても美しい刃文に思わずため息が出ました&しばらく見つめてしまいました。

その後は近辺をウロウロ…正直に書くとこれまでなかなか刀剣乱舞関連以外では深い興味がわかないところもあったのですが(じっくり見たとしても)でもそんな気持ちにも少しずつ変化があり、一口一口に物語があるのかも知れない…と思うと感慨深かったです。

 

気持ちの変化によって見方が変わりつつある存在が他にも

以前から、何かの部品かな?でも素敵だな…と思いながら写真を撮っていたもの。二所物(三所物)という刀の装具で、今年に入り足を運んだ三井美術館によって注目することになり、改めて写真を見返してなるほど!となりました。鐔(つば)なども見て緻密さに感心したりもしましたよ。

今回の鑑賞についてはこんな感じです。

大包平というと、、刀剣乱舞についてほとんど何も知らない状態で初めて購入したくじで出会ったのが始まり。鶯丸(のことも知らなかった)と共に男士の姿で景品の箱に描かれ漠然と格好いいなと思った存在の、まさか実物を見る日が来るとは思いもしませんでした。ご縁とは本当に不思議なのです。

 

ところで余談なのですが、刀剣がある室に向かう前に不動明王像がありまして、その迫力に何度か佇んで見ていました。今回も同じように見ていたのですがなぜか左側の垂れた結い髪に気持ちがいきまして(弁髪というらしい)すると…同じ頃に刀剣乱舞にて山伏国広という男士が極め姿となり、不動明王と縁のある彼にも同じように弁髪があって「あれ?この髪型~」と、そのタイミングにも不思議なご縁を感じたのでした。こういった現象が度々起きているように感じます。

 


お土産も購入。いい意味でショックを受けた厚藤四郎のマスキングテープと前回買わずに後悔した鳥獣人物戯画関連の品(実物の公開が予定されているらしいです!)

国宝『八橋蒔絵螺鈿硯箱』(尾形光琳作~)を模したお菓子の缶箱については話題にもなり人気なのだそうですが、私はとある映画の影響で購入。そのことや中身についてはお茶時間記事にて記そうと思います。

 

というわけで、刀剣の鑑賞が続いております。

 

 


【非常持ち出し品】

2021-02-14 | 日記

最少限度の必需品です


*******

飲料水→1.5リットル

非常食→水や火を使わずに食べられるものを三食(バランス栄養食品や飴なども)簡易スプーン、紙コップ等

携帯ラジオ→AM/FM対応

LED懐中電灯(もしくはヘッドライト)と予備電池→できれば防水

エマージェンシーブランケット

ヘルメット(折り畳み式でもよい)、履き物

軍手

アーミーナイフ

マッチやライター

身分証明書(銀行や保険関係も)

メモ帳とペン

常備薬(お薬手帳)


その他→現金、救急セット、マスク、スマホ&モバイルバッテリー、輪ゴム、タオル、ティッシュ、生理用品、オムツ、ビニール袋(消臭系も)、携帯用レインコート、ホイッスル、下着、眼鏡類、筆記具

※赤ちゃんがいる場合は母子手帳、哺乳瓶、粉ミルク、オムツ


刀剣鑑賞(東京国立博物館)2019-2

2021-02-10 | 長い散歩

 

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さて、いよいよ三日月宗近の鑑賞です。

 

“「名物中の名物」「天下五剣の中でも最も美しい」などと最大級の賛辞を呈される名刀である(刀剣春秋 第782号 葉月 8月号より)”

 

「太刀 銘三条」名物 三日月宗近
三条宗近 平安時代・ 国宝 10~12世紀

 


なんというか……

とても不思議な印象を受けました。

 

見つめても見つめても実感がわかないというか、語彙力が本当にあれなのですけれども誤解を承知で書くと、鉄だろうか?とすら思ってしまう不思議な雰囲気。とにかく細くてたおやかで繊細で…そして鋭いイメージ。

やはりそこで刀剣乱舞での姿が思い浮かぶわけですが、よくあそこまで忠実に表現されたなと。ほわっとしていて、けれども実際に武器として扱われた形跡、、、その鋭さも感じられる。よく考えられたうえでの姿。まずそこに興味を抱かなければこんなにも素晴らしい刀の存在を知らずにいたと思うので感謝です。

そして楽しみにしていた打ちのけ。確かにとても幻想的でしばらく見つめてしまいました。でも意外だったのは実際に刀を目の前にすると地鉄のほうに更なる注目がいったこと。長い年月を感じさせる様子になんともいえない気持ちになったのでした。。。

 

一方VRにて紹介されていた岡田切は力強く真逆の印象を受けました。軽量化のための溝がある~というのを先に学んでおいたお陰でその辺りをじっくり観察することもできて良かったです。

 

ところで、意外だったのが特別な感じの展示形式ではなかったこと。係の方が常時そばにいたので確かに少し緊張感はありましたけど、埼玉の展示形式がスポットライトを浴びつつ静かに佇む感じだったので同じだろうと勝手に想像していたら違いました(もしかしたらスペースの関係とかあえての展示方法なのかな?)でもこちらはこちらでさりげない様子が三日月様らしい気もしましたね。それと印象の違いを感じられたので改めて埼玉の謙信景光を観ておいて良かったとも。

 

で、例のごとくほぼ一口に全集中してしまいまして、名刀が幾つも展示されていたにも関わらずちょっと記憶が(え)そんな阿保な状態でなんとなく感じた全体の印象は、皆“刀”としての威厳と美しさを感じられたこと。そうした中で三日月宗近は他にも何か感じるものがあったということ…例のごとく撮影技術が追いつかず写真を載せられないのですけれども(撮影可でしたけれども)…なぜか鋒(きっさき)が常に光っていたのが記憶にあってそれもまた不思議なのでした。

 

その後、順路に従って多くの貴重な展示物を観て回りました(体力と集中力があれなのに欲張った)。

蒔絵の金のくすみと我が家にあるリモージュ焼きの金のくすみに時の流れをふと感じたり、愛地球博で美しいなと実感した磁器、青磁白磁を見つけてやはり素晴らしいなと改めて思ったり…今後何度か足を運びながらじっくり見ていけたらと思います(観察人間としてはどれ程時間を要することやら)。

 

 

 

 

最後にミュージアムショップに寄り、刀剣関連の本であったり「刀剣春秋」というミニ新聞のようなもの、ポストカードや神戸凮月堂のゴーフル等を購入。

ゴーフルの缶がとても美しい仕様で感動。

 


さてさて、ふとしたご縁で実際の刀剣鑑賞に及んでおりますが、一応自分の中に置いている考えとしては、何が事実か、どういう歴史を辿って来たか、その本当のところは刀自身にしか分からないのかも知れない…ということ。

様々なところで紹介文を読み、その通りの道を歩んで来た刀もあればそうではない刀もあるかも知れません。長い歴史を背負っているのであれば伝言のようになり真実が霞の中に隠れてしまうかもということも。けれども実際に(もしくは写真等でも)見るとその存在がどのような道を辿ってきたのであれ美しいものは美しく、儚く、強く眩いのは確かなのですよね…その受けた印象だけは確かなもので大切にするべき感情だと思いました。

それにしても、、私がどれだけじっと見つめたとしても刀からすればほんの一瞬誰かが見ていた~というほどの小さき存在なのでしょうね……(それもまたよきかな←)


刀とは言葉に表すことが難しい存在。でも確実に心に何かを与えてくれる存在なのでした。

 

 


刀剣鑑賞(東京国立博物館)2019-1

2021-02-10 | 長い散歩

 

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「刀剣乱舞」と出会い、様々なコンテンツが繰り広げられていく中で自分なりに楽しんでいるここ数年。何にどう参加していくかは人それぞれとして、私の場合は実際の刀を見に行きたい~という気持ちがわき起こりました(当初偏見により刀剣鑑賞の参加にあまり良いイメージをもっていなかった←浅はかだった)

その後、ご縁により国宝の短刀『国宝 短刀 銘景光』(埼玉 歴史と民族の博物館)を鑑賞でき、そのあまりの研ぎ澄まされた姿に衝撃を受け更なるたかぶりが。叶うならあらゆる刀剣を今後も観に行きたい…となり、その筆頭ともいえる刀が展示されるとのことで早速行ってみました。

 

東京国立博物館(昨年も展示されたのですが、私が行ったのは2019年です)

 

 

その刀とは───

「太刀 銘三条」名物 三日月宗近
三条宗近 平安時代・ 国宝 10~12世紀

(ちなみ銘とは作者の名や製作年)


存在を知った始まりは、いわずもがな「刀剣乱舞」そこで描かれる男士としての全体の雰囲気や瞳の中に三日月が浮かぶ姿に心を射ぬかれたのでした。この三日月は実際の刀に“打ちのけ”として存在しているもので、号(伝承や来歴からつけられた名前)の由来の1つともなっています。これは是非とも見たいところ。

 

でもその前に、、、

 

今回の展示ではもう1口(ふり)の刀と比較するようなVR映像イベントが開催されていました。

(上映後に、撮ってもいいですよといわれたスクリーンの映像)

 

もう一口とは……

「太刀 銘 吉房」岡田切
福岡一文字吉房 ・国宝 13世紀

 

当日は早く刀を見たいがためにVRは後にしようかなと思ったのですけど、上映時間がピッタリと合い先に見ることに。

…正直、先に観ておいて良かったです。というのも刀傷であったり目釘穴を閉じたという解説であったり、納められていた鞘拵えは皮等を使用していてなかなか後世まで残りづらいことなど、裏話というか知識を得て実際の刀を目にすることで一層感慨深く感じられたからです。ちなみにVR=スコープ装着と勝手に思い込んでいたらそうではなく、贅沢にも生解説で映像を見てゆくというものでした。

他にもためになる内容が続き、そうした中でも地鉄が昔のものであることを表している~というところではなんともいえない気持ちになってちょっと泣きそうに(ラストの音量が上がってゆくところでも感涙)更に昔京都の旅行にて高台寺の印象がとても残っていたので映像にて紹介された際不思議なご縁も感じました(三日月宗近は豊臣秀吉の正室高台院が所持し後に徳川秀忠に贈られたといわれている)

すると…この記事を書いている間に今後予定されている刀剣乱舞の舞台にて高台院様が登場することを知り、ちょっと凄いタイミングだなと驚愕。あとシアターでは触れていなかったと思うのですが、諸説の1つに中島飛行機の社長の手に渡ったかも知れないというのがあって私の祖父が中島飛行機とご縁があったのでそこも不思議なご縁を感じました。なんというか…見るべくして見たのかもしれないなあ、、、

 

 

VRを観た後、いよいよ刀剣の鑑賞です。

 

つづく