東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

未来カフェ

2018-09-23 | 長い散歩

映画の上映やアニメの放送に合わせて様々なコラボカフェがオープンする中、メニューを見て特に心が浮き立つのは作品に登場する食事が再現された時。

今回のカフェでは「未来のミライ」だけではなく歴代の細田守監督作品に関連するメニューがあって、中でも「おおかみこどもの雨と雪」のあの献立を発見した時はそれこそ心が浮き立ちました。

というわけで行ってきました。


未来のミライカフェ@池袋パルコ
Produced by THE GUEST cafe&diner






くんちゃんのお家をコンセプトにしているとのこと。

カフェの様子は全体的に新作が前面に出ていましたが、先にも書いた通りメニューはこれまでの映画に関するものが並んでいました。


その中からまずは──

スタジオ地図コラボレーションメニュー



〖あの夏の青空と入道雲ソーダ〗

どの映画にもモチーフとして描かれる入道雲を表現したドリンク。

青空に見かけるとTHE・夏!!を感じますけど、なぜでしょう明るい中にあっても切なさを感じさせる不思議。


で、私としてはアレが思い出されまして



アレ
(byぐでたまカフェ)

今度は失敗しないようにそっと注ぎました(綿飴が固まっているので横からは難しい)。

そしてこんな感じに。




お味の方は、小瓶の炭酸を入れる前はカルピスの風味を少し感じたのですけど、混ぜたらシンプルなサイダーになりました。


そして目的のメニューがこれ、




〖やってみたかった!
花の追いダレ串焼きと韮崎のおじいちゃん直伝ジャガイモを使ったポテトサラダプレート〗

映画で見た時、確かにやってみたいと思いました…でも冷静に考えるとタレの使い方が贅沢(自宅なら調味料とかで再利用するんだろうけど)。なのでお店のグラスには半分よりやや少なめな妥当な量。

でも浸すとたっぷり絡まって美味しかったです(ちょっと濃かったかな)。あと焼きとりが大きかったですね。

添えられていた汁は味噌汁かと思ったら冷汁で、雑穀米?が少し固めだったので半分は投入して食べました。ちなみにサラダは里の人たちにもらった大根で作られた水菜サラダ(というイメージ)だそう。コップも同じだったりでなかなか凝っていますな。

なんにしてもこの食事を再現してくれて嬉しかったです。


それと、今回早めに行ったら(恐竜カフェで利用した際凄く混んでいたため←感想はまた別の日に)先着のラムネがもらえました。特典の確認をあまりしない方なのでちょっと驚き&歓喜。選べるステッカーとコースターもいただきましたよ。




細田守監督作品は、おおかみ子供の~までが特に印象深くて、バケモノの~から少し様子が変わったような気がしましたね。何度か見て段々理解していく系な感じというか。新作はまだ見ていないのですが(予告のくんちゃんの声…うーん、可愛らしい女子声かな)、いつかまとめて感想が書けたらなと思います。

もう秋の気配が漂っておりますが、真夏を感じたコラボカフェでした。


再訪ジブリ美術館8

2018-09-22 | 長い散歩

企画展示を見終わった時点で、私、結構ぐったりしておりました。
観察人間なのであれこれ集中して見ないと気がすまないのですよね……

とりあえず疲労回復のためベンチに座って休憩。そこから中央ホールをぼんやり眺めて気づいたのですけど、前回ご縁のあった小さい螺旋階段塔、渡海屋(漢字これだったかな←)のオブジェが外されてすっきりしちゃってました。やっぱり暗くて危ないからかな…少々残念に思いつつ、でもホールを囲むステンドグラスにキャラがいたりと見所はいくらでもあります。あと、余談ですけどまだお客の入っていない館内からオープニングのベルが響いてきたのも良かったです(休みながらすでに思い出にひたる)。


その後少し回復したので前回見た‘動き始めの部屋’に行きました(皆様無理せず体力と相談してくださいね←一番すべきは私ですね)。

こちらも前回と大きな変化は無いように感じたのですけど、やはり発見はあって、入り口(出口?)そばの壁に設けられた沢山の小さな扉の中にジオラマがありました。ユニークな内容になっているのでぜひ覗いてみることをおすすめ。あと蓄音機のようなものに耳を寄せると側のモニターの効果音かな?が聴こえたりも。



(屋外です)


パティオの例の小窓を前回よりじっくり覗き込んだらドライフラワー等があってやっぱり好きな空間だと再確認。というかこの辺りも色んな置物があったりして楽しいですな(そしてなぜかいつもカポーがラブラブではしゃいでいる)。



いよいよヘトヘトとなり、おいとますることに。

前回、美術館のここがもっとこうなら的なことを書きましたけど、今回はわりとそれらが補完されていたように感じました。企画展示の再現のインパクトが大きかったと思います。何よりラピュタに関するものが見られて嬉しかったです。

次はどんな感じになるのか分かりませんけれど、勝手を承知で考えるとやっぱりナウシカの植物再現とかオウムの目の素材とか見たいかも……ハウル関係のものもなんとなく少ないような気がしたのでそちらの何かも(電球に囲まれるとか)。考えは尽きません。愛知万博跡地のジブリパークも楽しみです。

というわけで、ジブリ美術館再訪についての感想でした。





まもり神さまご縁があったら、また。





最後に、高畑勲監督のことを。

宮崎駿監督の信頼する同士で才能深き方という印象があり、表で様々な監督による様々な作品が発表される中でも、奥にいつもでんと構えている主…そんなイメージを抱いていました。

発表される作品もまた、一筋縄ではいかない…アニメの世界に一石もしくは新風を起こすような内容で、ジブリの精神的支柱だったのではないでしょうか。遠目からですらそう感じるので、ジブリの皆様や宮崎駿監督の喪失感はいかばかりだろうと心配にもなるのですが、1人のジブリファンとしてできることはジブリに関わる(もしくは関わった)人々の生み出した世界を知り続けることなんだろうなと。なので企画展示室のもう1つの名のように、これまでもこれからも私は知ることで与えられた感動への恩返しをしていけたらなと思っております。高畑勲監督、ありがとうございました。












再訪ジブリ美術館7―2

2018-09-22 | 長い散歩

さてさて、色使いや塗り分けについて述べてきましたけれどもう少し。

驚愕の連続の中、それらの総集編ともいえたのが「ハウルの動く城」のベーコンエッグでした。

分厚いベーコンがフライパンに敷かれ、その隣に次々と投入されていく卵(玉子)そしてムシャムシャ食べられてゆく殻。もうきっと想像がつくと思いますけど、食材の香ばしげな色や卵のとろんとした動き、白身の透明感の表現etc...作画監督のこだわりは凄いことになっていましたね。「風立ちぬ」の鯖の味噌煮定食の鯖へのこだわりにしてもそうですし、とにかく各作品の食べものへの想いが熱くてそれがそのままこちらに伝わって感情と食欲をダイレクトに刺激してくるのでした。

で、ここまでは主に動きのあるシーンについてでしたが背景美術についての説明もありセル画とはまた違う色味の美しさと緻密さに描く人の本気を見たようでした。常設の方でも幾つか拝見しましたけれどこれらは、もう1つの芸術作品だと思います。。。


さてさて、興味深い制作諸々の話しのほか幾つかの体験型展示(箸使いの確認とか)を経て現れたのがなんと!「となりのトトロ」と「天空の城ラピュタ」の実物大セット!!

(うわーあの世界に入り込めますかぁ…感慨)


最初はまず五月とメイのお家の食卓と台所(土間)があって、かなり映画に近い和の造りにほっこり。

ちゃぶ台の上には食品サンプルの朝食やお弁当がやはり凄いクオリティであってとっても美味しそうでした。さらにこの空間展示は少々体験型なところもあって、色々なものが隠れアイテムのように設置されてるんですよね(茶箪笥の中や鍋の中とか壁とか)それがまた楽しかったです。去り際に置かれた七輪のめざしもいい味を出してました。

ただ1つだけ、、土間に移るために一旦靴を脱いで持って運ぶという仕様が結構面倒くさかったです。畳の感触とか何か狙いがあるかもですが、手荷物とかあるので、ね。


からのタイガーモス号の厨房!!

完璧というわけではなかったのですが、大鍋にシチューが入っていたり大きい給湯器があったり小窓からドーラの息子が覗いている姿を見て歓喜のあまり「(あれ?私夢見てる?)」となりました。だって…私の大切な作品であるラピュタの世界に包まれるなんて……無限歓喜。そしてこちらの扉や引き出しの中にも様々なものがあってチェックしていたら、、スルーしている人を発見、気をきかせて開けたままにしておいたら~危ないのか係の人に全部閉められました←

そんな感じで厨房を出ると、さらに嬉しいことにタイガーモス号の断面図が。よくできてるなーと思いつつパズーとシータが語り合った背面見張り台を見つけてしんみりした気持ちに。タイガーモス、竜の巣も乗り越えていい船でした。。。

それを受けてか近くには宮崎駿監督が描いた「機内食の歴史」(日本航空機内誌ウインズ1994年6月号むけの書き下ろし)なる漫画も。やっぱり監督の説明漫画面白いですね~飛行船とか飛行機とかの描き方がほんとに味があって、時々クスリとしながらとてもためにもなりました。‘よい旅を’の文字にもなんとなく感動。



その他、展示終盤にかけては食に関する諸々について、書籍、DVDの紹介等がありました。地球上を見渡すと様々な生活様式があって食の歴史がある。食べてきたものも調理法も道具も様々で改めて人間と食べものについて考えさせられましたね。実写もいいですけどこれらを教材のような形でジブリアニメで説明してもまたいいかもなと思った次第。



再訪ジブリ美術館7―1

2018-09-19 | 長い散歩

さて、いよいよ今回の最大の目的である1F(感覚的に2F※中央ホールがB1Fで2Fまで吹き抜けになっているため)の企画展示室へ。



『食べるを描く』


まず、パンフレットの最初に載っていた中島清文館長“ごあいさつ”より一部を。

「スタジオジブリの作品は、日常を丹念に描き、日々の営みをきちんと表現していることが特徴の一つにあげられます。そのような日常描写の中で、多くの人の記憶に残るものが食事のシーンでしょう。
―中略―
今回の展示では、それら美味しそうな食べものや食事シーンがどのようにして印象的に描かれているかを紹介いたします。企画監修は「ゲド戦記」「コクリコ坂から」の宮崎吾朗監督。絵コンテ、原画、さらには監督や作画監督が手を入れた修正原画などを用いて解説します。
―以下略―


※ジブリ美術館HPでも趣旨が掲載されております。


まさに、これ、という感じの企画でした。

これまで登場した食事シーンや食べものについてのあれこれが説明されていて、数秒あるいは数分の間に込められた熱量の凄さを感じとれるものとなっていました。
ジブリ作品はその全てがこだわられている印象がありますけれども、そうした中にあっても際立つ食べもの登場シーン、その理由がなんとなく分かりましたね。


それでは入り口からの感想を綴っていこうと思います。

普段レストランに行くと食品サンプルの陳列棚をよく見かけますが、その中身が全て映画に登場する食べもの…という夢のような空間が広がっていました(30点ほど)。しかもそのサンプル達の尋常じゃないクオリティの高さ。‘株式会社まいづる’さんという所が制作されたようですが、いい仕事すぎて興奮がおさまりませんでしたよ。

順位はつけられないので特にツボったものをいくつかあげていくと
……

「もののけ姫」ジコ坊の味噌雑炊
そうそう美味しそうな雑炊食べてましたよね~、それを再現して下さるとは。展示形式は釜と柄杓と味噌の塊そして雅な器の中に注がれた美味しそうな汁でした。私も味噌雑炊大好きです(我が家はほぐした焼き鮭入り)。


「借りぐらしのアリエッティ」
紅茶クッキー添え
これ、多分大きさも合わせていますよね。極小というほどではないのですけど他のサンプルの中に埋もれて危うく気付かないところでした。驚いたのは大きさだけじゃなくカップの柄もちゃんと再現されていたところ。その中にたっぽり(映画でたっぽりしてた)注がれた紅茶が美味しそうでした。赤いジャムのついたクッキーも可愛かったです。


「千と千尋の神隠し」
神さまの食べもの
これですよねー。美味しそうに食べながら、それがいったいなんなのか実はよく分からなかった謎な食べもの。改めてサンプルを確認するとターキーのように何かが詰まった鶏肉とおでんのばくだんのようなもの、蟹の脚、ハリハリ漬のようなものかな?と推測。やっぱり分からないものも含まれつつ、お父さんが食べていたプルンとしたものは私には、何かの姿煮のスープ入りに見えました。

その他「もののけ姫」の、きちんと一口千切ってあるサンの干し肉や
「千と千尋の神隠し」のイモリのクロヤキ/コンペイトウが気になりましたね。ありがたいことにパンフレットに写真が全て載っているので何度も見返しています。


こんな感じで入り口から豪華ではありましたけどちょっともったいなかったのは、一同にぎゅっと会しすぎて1つ1つが注目しずらかったこと。お客さんが大勢いて流れて見ていく感じだったので細部までの確認が困難でした…なので私は出口を出てからぐるっと回って再び入り口に。遠目から様子を見て時々お客さんの流れが緩やかになるのでそこを狙ってじっくり見直した次第。

入り口から進むと次に食堂のような場所があり、真ん中に置かれたテーブルや椅子を囲むように絵コンテ始め様々なものが貼ってありました。
制作上での熱意を一番感じ取れる場所となっていましたね。

例えば、ラピュタの坑道跡目玉焼きシーンの絵コンテではあのペロンとした目玉焼きの食べ方について‘そのまま全部手を使わずに口に入れちゃう’とか‘まねしてるわけではなくこうなっちゃう’‘黄身がはいるまでやってください’とか色々記されていて、細かい指示があるからこそあの名シーンが生まれたことが分かりました。ドーラの歯の強さのことが書かれていてクスッとしたりも。

耳を~ではうどんの本数が変わっていくことが記されていていて感心したり、もののけ~でのサンの干し肉噛みちぎりカットがいかにこだわりをもって描かれていたか作画監督の修正原画で分かったり。この修正原画というのは至るところあって、もう少しあげていくと千と千尋~でのあのお父さんが謎の食べものを頬張るところでは実はかなり目の動きにこだわっていることが分かりました。ほんと、食べるシーンへの熱い思いが伝わってきましたね。


そうした所作の他、さらに凄いと感じたのは食品の描き方や塗り分けについてでした。

最も分かりやすかったのが紅の~で、グラスにワインが注がれる液体の動き、瓶の中で揺れるレモネードの水面の…水面の!!(驚愕したので二回)描き方など、嘘でしょ!?といいたくなるほどにこだわりが詰められていました。これはもうそういった動きを見るためだけに映画を観賞してもいいのではと思いましたね。

そして色使い&塗り分け。これはもう読んでいて気が遠くなりましたよ。。

いや、宮崎駿監督は三色が最も効果的と言ってるんですけれども、なんでしょう……例えばポニョでは即席ラーメンでどんぶりの中にハムがあってネギがあって汁があって麺があるわけです。でも食材それぞれに色があるわけで、それらを塗り分けることによって美味しさまで表現していく。しかも影が入るとまた違ってくるし、向こう側が透ける液体に関しては無限ですよ。

先のグラスワインにしてもですけどポニョのハチミツ入りホットミルクのハチミツのハイライトとかスプーンによる明暗とか、、、そういったことを考えると、千と千尋~の宴に登場するご馳走シーンなどはどうなるか……。絵コンテ、原画、塗り分けの凄まじさ、そしてセンスを感じずにはいられませんでした。


いやはや感想を書いていても息がきれます。とにかく様々な確度から映画を見てみることをおすすめ。


で、中央のテーブルにはメニューに模してパンフレットと同様なことが他言語で記されていました。実は気になったのがここでして、、、

展示で見られるものが(私の記憶が確かならば)日本語onlyだったのですよね。でも、実際見ているお客様は旅行で来たような異国の方が多くて、そういった方たちが言葉が分からないためにサッと通り過ぎてしまっているように見えたのです。

メニューに気付かない方も多かったですし(だけどやっぱり展示物を見ながら説明が分かった方がいいのではないのかな)。他言語表記を添えるか、今の時代なら音声ガイドをつけるとかにしたほうが良いのではないかなと思いました。

まあ、ジブリ美術館は子供のためであることが大きいとして(異国のお子さんも大人ほどではないけどいらっしゃった)五感として感じることを大切にしているのか、どこまで見学者のニーズに応えるかは分からないのですけれども。。大人の中にも子供心健在派としては色々考えてしまったのでした。

企画展示まだつづきます


再訪ジブリ美術館6

2018-09-15 | 長い散歩

*ジブリ美術館の感想をまとまりなく語っております



お土産を買った後は企画展示─…の前に、またも流れで1F(感覚としては2F)の常設展示室「映画の生まれる場所」へ。

ここはジブリ映画の制作に関連するものを見られる場所で、初期の設定絵が貼られていたりアイディアを得たものが紹介されていたり、背景の複製原画や作業机の再現等があります。びっしり詰められているのでマニア向けといえばマニア向けですし、観察人間の私にとっては鼻息が荒くなる場所。

とはいえ、前回より大きく変わったところはないように思われたのでササッと見ていたのですが、、甘い考えでした。

天井のスピーカー(もしくは探知機?)の部分に遊び心があるのに気付いたり、前回少ないと感じたラピュタものを発見したり。

その発見というのはラピュタ人が繁栄していた頃の世界観というのですかね、映画のオープニングで沢山の島が空に浮かんでいましたけれどもそれらの構造上の区分、第1層から…確か4層くらいまで(ここはエデンの園でここは人民…とか)について。読みながらラピュタが場所によって全く違う姿を持っていたことを思い出しました。

そんなこんなで感心していると、、その付近にどえらいものを発見!!

パズーの道具袋の中身のことが監督の絵と共に記されているではありませんかっ

シータも感心していた魔法のように色々出てくるパズーのカバン。それを見習い私も小型ランタンやら飴やら忍ばせるようになったのですが(ゆえに重い)その中身を知れる日が来るとは──

中身については全部書いていいものやら分からないので一部を紹介。ちなみにカッコの中は私の感想です。

マッチと蝋燭
(坑道跡で大活躍してましたよね)
火薬瓶
(導線的な感じで使うのかな?)
手ナイフ
(護身用というよりパンとか野菜を手中で切るための意味合いが強いかも)
ゲージ(測量用品かな?)
ペンチ
(うん)
モンキーレンチ(う…ん?)
etc..

言わずもがなですが私たちの世界で所持しているとよろしくないものがありますね←

子供ながらに親方の元で修行を積み、ドーラの元で役に立ち、自分で飛行機を造ったりもする。そんなパズーのたくましさが垣間見られる中身だと思いました。いやはや思わぬ嬉しい発見でした。

ラピュタの他には雰囲気の違うポニョの姿や「コクリコ坂から」のカルチェラタンについて書かれたものなどもありましたよ(カオスで素敵な建物カルチェラタン)。

前回「魔女の宅急便」だった大きなコンテ本は「千と千尋の神隠し」になっていて最後のシーンが描かれた巻が人気なようでした。映画ではラストで千尋が振り出しに戻ったような印象があって、私はちょっと、ん?な気持ちになったのですけど(海外verではセリフの付けたしもあったようで)やっぱり他の方も気になるのかな。


そして……前回見た、あの「火垂るの墓」の絵コンテを再びじっくり見ました。

痩せ細った清太が駅の柱に寄りかかりうつむいているシーン…やはり涙が溢れました。この子が一体何をしたというのか。幸せだった家庭時代を戦争によって奪われ、たどり着いた先でのあまりにも悲しい姿。そして最近知ったことなのですが「となりのトトロ」と時代設定がほぼ変わらないとのことで…どちらもきっとあったであろう家族の形だと思いますし、でも、やはりその差に泣けてくるのでした。。。。


映画の生まれる場所を出てからは、ちょっと心を落ち着かせる意味もあって一旦B1Fの中央ホールに。
そこで井上直久さんの絵に遭遇。

「耳をませば」の中で柔らかくも非常にインパクトのある幻想風景を作り上げていた井上氏の作品。ハンデのある人のためのエレベーター前(階段室中央にもエレベーターあり)と外に繋がる扉手前の壁の2ヶ所、そのどちらも不思議で温かで、でもどこか寂しげな色づかいにしばし見とれたのでした。










再訪ジブリ美術館5

2018-09-08 | 長い散歩

ミニ映画を観て食事をした後、鉄橋を渡りしばし景色を楽しみました。

 


そこからどう動こうか歩いていると自然とギャラリー回廊に到着(2Fだけど中央ホールが地下1Fなので感覚としては3F)。

通路全体が毛虫のボロ仕様になっていて、蜂のオブジェやうんピのクッション(←ツボった)などがあり楽しい空間となっていましたね。

ボロに関するイメージボードもあって“空気はどう見えているか、ゼリーのように重みがあっておいしそうなのではないか”と記されていたり、葉ダニや歩き方のこと、狩人蜂(あの怖い蜂はこの種だったのか)のことも。あと、映画がわりとアナログに見えると思っていたら手書きとの融合という説明もありCGの使用は限定的なようでした。

そうした中で特に興味深かったのは、宮崎駿氏が昔見てその心に強烈なインパクトを残した漫画「空とぶあくま」が見られたこと。芋虫さんの体に卵が産み付けられてうんぬんなのですが、大人の私でも結構なインパクトがありました。柔らかい絵で描かれてたとしてもこういうショッキングな内容に子供時分に出会ったら(私にとってそれは親戚の家で読んだ手塚治虫先生の「ブッダ」かもしれない)大なり小なり影響があるのではないかな。。

 

ギャラリーで思わぬ知識を得た後は、そのままの流れで‘まもり神’に会いに行くことに。

屋上に通じるドアを出た場所からもいい景色が。

 

これラヤン階段塔というらしいです(今頃知る)


屋上庭園に到着すると、、、

 

懐かしさが込み上げてきました。


季節にもよるのか庭園は以前よりさっぱりしたようでウッドチップもなかったような。

 


でもこうして見ると植物は多いし、なんだか本当にラピュタに来たよう……

 

やはり謎な材質。

 


全体を巡ってから再び館内に戻り、2Fのミュージアムショップ[マンマユート]にて早めに(かなり混むので)お土産を買うことに。

企画展示に関するカタログやクリアファイル、毛虫のボロのクリアシールや、アクセサリートレイにストラップ等を購入。あとお菓子も手に入れたかったのですけどなぜかわりと普通のクッキー缶しかなくて(しかも一種類)今回も未購入。もっと沢山の種類があるといいのにな。

 

衝動買いもしましたぞ。

ナウシカとメーヴェのプラモデル(著作権物だと思うのでどこまで載せていいのやらなボカシ)

ガンダムベースの記事にも書きましたけどガンプラの前に入手したプラモデルがこちらでございます。お店に着色済みの模型があって一目惚れしちゃいました。

とはいえ、多分ガンプラに興味が湧かなければ入手していなかったと思うのですよね(そして余談ですが現在SDガンダムと一番くじで手にいれたコアファイターが積みプラとなっております。増えてます)

それにしてもメーヴェ、、いいですよねメーヴェ。

初見の時からこれほど素晴らしい乗り物ってあるだろうかと思っていました。風に乗るしエンジンも付いてるし立っても水平姿勢でもいけるしフォルムもいい。ランチャー?とか装備できるのもまたよし~と考えていたら、プラモデルの説明書にメーヴェに関する監督の指示が載っていて、私がいいなと思った部分や人物との大きさの対比など色々書かれていて興奮。

早く組み立ててじっくり眺めたいです。けれ、ども、問題は色付け…頑張らねば‼

 


【地震発生時の対処】

2018-09-06 | 日記



※グラッときたら→火の始末(直下型、離れている場合は揺れがおさまってから)→安全確保(身を隠すか、座布団や雑誌などで頭部を保護)→脱出口確保→慌てて外に飛び出さない→避難するときはブレーカーを落として漏電を防ぐ(電話の受話器はテープなどで固定しておくとよい)→玄関などに避難先を書いたメモを残しておく



※街中にいるとき→コートやカバンで頭を守る(看板や窓ガラスなどの落下物が危険)→建物から離れる

※エレベーター内→全てのボタンを押す。インターホンにて連絡、救助を待つ。
※エレベーター外→動いていても乗らない。余震で停電する場合がある。


※スーパーマーケット→陳列棚やガラスケースの近くから離れる→買い物カゴをかぶって頭を保護


※映画館→シートをあげて椅子の間にうずくまり、頭を保護しながら揺れが収まるのを待つ→出口や非常口に殺到すると危険


※駅のホーム→頭を保護し、ベンチの下か近くの柱にへばりつく→自動販売機のそばには近づかない

※地下鉄や列車→つり革や手すりにしっかりつかまる→線路に飛び出さない(線路脇に高電流が通っている所もあるので危険)


※自動車→徐々にスピードを落として左側に寄せて停める→カーラジオで情報を聞き、状況によって避難(キーはつけたままロックをしない)→高架道路は避難口より避難


※地下街→落下物注意→瞬間的に停電しても非常灯がつく→数十メートルおきに非難口があるので落ち着いて避難


※住宅地→ブロック塀や石塀、門柱からすぐに離れる(瓦ぶきの屋根の近くも危険)

※常日頃から非常口確認の癖をつけておく。


【非常備蓄品】

2018-09-06 | 日記

3日以上の生活を支えるもの



*******


※飲料水は1人1日3リットルが基準。4人家族で36リットル(2リットルのペットボトルで18本)→しかしある程度用意したら浄水器や給水でまかなう。空いたペットボトルは給水用に使える。


※携帯用浄水器→セラミックフィルターなどでバクテリアを除去し、生活水に変えるもの


※水確保用ポリ容器→ダンボール箱内にゴミ袋を2枚重ねてもよい(口を結ぶゴムも用意)


※非常食3~5日分→お湯もしくは水のみ使用で食べられるもの、缶詰め(缶切りを必要としない)、ビスケット、せんべい、チョコレート、飴、レトルト食品(そのまま食べられるカレーなど)、カップラーメン、バランス栄養食品やビタミン剤、野菜ジュース


※卓上ガスコンロ(予備のボンベも)


※紙製やアルミなどの皿とコップ


※ラップ→食器に敷いて使う(体に巻き付けると寒さが防げる)


※コッヘル(キャンプ用調理道具)


※ウェットティッシュ(除菌用や流せるタイプも)


※トイレットペーパー


※生理用品→傷口を押さえて止血に使ったり、濡らして体をふくこともできる


※紙製下着


※簡易トイレやオムツ→水洗トイレが使えない時はダンボールにポリ袋を広げ、紙やシート等をセットして使う(広げた傘にシーツやビニールシートを巻き付ければ目隠しに)

※消臭用品



※布製ガムテープ


※ロープ


※寝袋→寝袋の上に毛布をかけるより、くるまってから寝袋に入ったほうが暖かい(屋外ではシャツなどの下に新聞紙を挟むだけでも防寒効果がある)


※水のいらないシャンプー


※カイロ→レトルト食品を温めることもできる


※黒いポリ袋→水を入れて日向に置いておくと温かくなり、底に穴を開ければシャワーに

※ランタン型ライト(予備の電池も)


食料などは普段からある程度備蓄しておく癖を。賞味期限がせまったものから食べていき→追加、を繰り返す。元気の元となるので好きな食べ物などもあると良い。


【非常持ち出し品】

2018-09-06 | 日記

 

 


最少限度の必需品です


*******

飲料水→1.5リットル

非常食→水や火を使わずに食べられるものを三食(バランス栄養食品や飴なども)簡易スプーン、紙コップ等

携帯ラジオ→AM/FM対応

LED懐中電灯(もしくはヘッドライト)と予備電池→できれば防水

エマージェンシーブランケット

ヘルメット(折り畳み式でもよい)、履き物

軍手

アーミーナイフ

マッチやライター

身分証明書(銀行や保険関係も)

メモ帳とペン

常備薬(お薬手帳)


その他→現金、救急セット、マスク、スマホ&モバイルバッテリー、輪ゴム、タオル、ティッシュ、生理用品、オムツ、ビニール袋(消臭系も)、携帯用レインコート、ホイッスル、下着、眼鏡類、筆記具

※赤ちゃんがいる場合は母子手帳、哺乳瓶、粉ミルク、オムツ

 

 

 


再訪ジブリ美術館4

2018-09-05 | 長い散歩

お次は最初に行こうか悩んだカフェへ。

 

予想通り既に結構な人数が並んでいました。が、座って待てる位置だったのでまだラッキーでした(もっと大勢になると列の半ば辺りから立って待つことになる)。目的の1つを達成したことにより心に余裕ができたこともあって、渡されたメニューを見たりまどろんだりしながら1時間ほどのんびり待ちました。

 

カフェ「麦わらぼうし」

※店内の撮影は不可ですが料理はOK

 

前回の私はコラボメニュー(ここでは特にアニメに登場する食べ物を再現したものという意)への目覚めがまだだったため何も気にせず美味しそうなものを食べていましたが、今の私は覚醒しております。

再現メニューを狙っていきますぞ‼

 

カフェには期間限定を含む気になるメニューが沢山登場し、そうした中で選んだのがこちら──

 

空とぶ海ぞくのスープ(コーンマフィン付き)

パズーがタイガーモスの食堂でかっこんでいたスープ!!

シチューは具がゴロゴロ入っていてあっさりめのお味。歯ごたえのあるマフィンを浸して食べるといい感じでした。

 

ひこう挺乗りのレモネード

ちょっと勘違いしていましたが(ラピュタにレモネードなんてあったっけか?と)、これはあれです、紅の豚ですよ。

甘過ぎないので食事にもデザートにも合いましたね。色味とかコースターとか可愛い。。

 

ばーばのレモンケーキ

千と顔なしたちが食べていたケーキ。顔なしの食べる姿にクスッと笑ってしまった記憶が。

このレモンケーキなのですが、とっっっても美味しかったです。特に生地の卵…だと思うのですけど、ふんわりと素朴なお味が口いっぱいに広がりました。クリームも生クリームではなく酸っぱいクリームでよく合いました。

 

ボロのキラキラゼリー

ボロの世界では香り成分や光合成の酸素が可視化されてこういう形をして飛んでいるのです。夢があります。

レモンピールが含まれたゼリーが美味しかったのと、底の方に酸味のあるソースがあって味の変化も楽しめました。葉っぱはチョコ。それにしてもキラキラ美しい~

 

いや~コラボメニューって元々見ても食べても楽しいですけど、今回は特に楽しかったですね。私はラピュタが一番好きなのでスープは特に感動しました(無意識にパズー達のごとくかっこんでいたような)。そしてなにげにケーキがアニメに近い雰囲気で良かったです。

今回企画展示にて映画に登場した食べ物の食品サンプルを沢山見たので、麦わらぼうしや、、それこそコラボカフェ等開催していただいてぜひ色々食べてみたいと思いました。熱望。

ちなみに麦わらぼうしでは外にカフェデッキがあってテイクアウトコーナーにて購入した軽食や飲み物をいただくことができます(私は風の谷のビールを買い忘れたので次回リベンジせねば)。


…と、食事はこんな感じなのですが、以前二度見した店内のリアル蝋燭(本物の蝋燭の火が揺らめいて見えた)をもう一度確認。お昼だったので灯されてはいませんでしたけど、確かにリアル蝋燭でした。うん。

 

 

お腹がいっぱいになったあとは扉を出て左手にある階段を上り、例のペアを確認に行きましたよ。

 

いました~ペアにゃんこ


実は前回勝手にペアにゃんことしていましたが、暗いし撮った写真も画質悪いしで、実は違うんじゃないか?と思っていたのですよね……はっきりお姿確認できて良かったです(最近地上波で見て気づいたけど、も、もしや猫の恩返しのボディーガードにゃんこですかね?)

ではあの一言を……好きですこういう演出。