雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 3月1日(水) そも2 夕方から雨

2017年03月01日 19時21分44秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 3月1日(水) そも2 夕方から雨

 則子さんが浜北の長女のところから帰ってきたころ、雨が降り出した。

 則子さんは夕食の準備をして、夕食を食べると、職場へお通夜に行った。介護職場に長く入っていた90台の人が亡くなったのだそうだ。

 係累が少ないので、わたしたちも出てあげるのだそうだ。

  ☆

 雨で植物や昆虫も喜んでいる。

 「けいちつだねえ」と言ったら、口のマヒでボクの発音が悪いからか、則子さんは聞き取れず、「紙に書いて」と言った。

 啓蟄は、今年は3月5日です。


新・本と映像の森 9 加藤文三『学問の花ひらいて』新日本出版社

2017年03月01日 14時38分26秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 9 加藤文三『学問の花ひらいて』新日本出版社

 加藤文三『学問の花ひらいて ー 「蘭学事始」のなぞをさぐる ー』新日本出版社、1972年初版~2003年新装版第2刷、238ページ、定価本体1400円

 有名な「蘭学事始」を題材にして、学問・科学というものの楽しさ・むずかしさを探っていく。

 江戸時代の基礎的解説書のひとつとしても、最適だろうと思う。



 著者は中学教師で歴史研究者。1930年生まれ。

 ボクは加藤文三さんが「うつ病」に苦しんだということから「同じ病いにかかったことのある」「同志」という親近感をもつ。

 「蘭学事始」そのものの研究である「第1部 花ひらいて」と、時代を探る「第2部 風雨多し」の2部構成。

 この2部のタイトルは、杉田玄白の次の詩から取られました。

「君見ずや、人生百年の人なし
 百歳の人は、なかば風塵
 去年花ひらいて、風雨多し」
 
 < 目次 > 

 はじめに
 第1部 骨ヶ原で腑分をみる、三年半の年月にたえて、仲閒たちの力、世界と日本をみつめる、民衆文化の花ひらくとき
 第2部 「蘭学事始」という本はなかった、「蘭学事始」にはまちがいがある、「田沼時代」のイメージは変わった、玄白がだした問題をめぐって、嵐のなかでどう生きるか
 おわりにー学校でも学問の芽を


雨宮日記 3月1日(水) 今日は「さんいち」

2017年03月01日 06時55分54秒 | 雨宮日誌
 雨宮日記 3月1日(水) 今日は「さんいち」

 「31(さんいち)」です。

 「さんいち」は略語で、「3・1ビキニデー」のこと。1954年3月1日にアメリカ軍が太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁でおこなった史上最大規模の水爆実験のことです。

 この日は、焼津市へ行くのが普通のことでしたが、去年5月からボクはだめになりました。

 今日はなんとか曇りのようで、雨は夕方まで降らないでいてくれると、いいですね。


新・本と映像の森 8(推理2) 森博嗣『Χ(カイ)の悲劇』講談社ノベルス

2017年03月01日 06時36分59秒 | 本と映像の森

 新・本と映像の森 8(推理2) 森博嗣『Χ(カイ)の悲劇』講談社ノベルス

森博嗣さんのGシリーズ、第10作で、「Gシリーズの転換点、後期三部作」の第1作。

 もちろんエラリー・クイーンの『Xの悲劇』を尊敬する著者のオマージュです。 
 
 今回の主人公はプログラマー島田文子(あやこ)、香港で会社のチーフ・エンジニアをしている。前に何回も出てきましたね。

 人工知能のエキシビションの初日、島田に接触してきた遠田(おんだ)という男に、むかし愛知でおきた飛行機事故の質問をされる。

 その事故に、島田が勤めていた「妃真加島」の真賀田研究所の同僚とその妻が関わっていると遠田は言うのだった。

 その直後の、昼食場所へ向かう路面電車の密室のなかで遠田が殺され、島田の人生軌道はおおきく狂い始める。

 遠田を殺したのは誰か?

 島田の部家にカードを残した「X」とは誰か?
 


 物語の中間、プログラマーとしての島田文子が、ネット世界を自由自在に探索する場面は、興味深い。



 森博嗣さんの推理小説は、① S&Mシリーズ ② Vシリーズ ③ Gシリーズ (なお別巻「四季」があります)の順に読むことを、お勧めします。

 一つひとつは独立していますが、つながりのある一連の大長編小説として読むことも可能です。その方がおもしろいです。

 ただし ②と①は逆転も可です。執筆時期は①が先ですが、時期的には②がさきで、①が後です。