雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 3月27日(月)  栃木で雪崩遭難

2017年03月27日 20時13分09秒 | 雨宮日誌
 雨宮日記 3月27日(月)  栃木で雪崩遭難 
 
栃木のスキー場で登山訓練をしていたら、表層雪崩で9人くらいが死亡。こういうときは訓練中止にできないもんか。高校山岳部の共同訓練なら、なおさら。

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 今日のおんがく 15 チャイコフスキー「アンダンテ・カンタービレ」(弦楽四重奏第1番・第2楽章)

 トルストイが泣いたという曲。ボクも大好きです。


新・本と映像の森 37 旭爪(ひのつめ)あかね『稲の旋律』新日本出版社、2002年

2017年03月27日 08時25分41秒 | 雨宮日誌


 新・本と映像の森 37 旭爪(ひのつめ)あかね『稲の旋律』新日本出版社、2002年

 281ページ、定価本体1800円、

 全編が手紙形式で書かれた小説。

 主人公のひとり、藪崎千華は大学を中退し、入った印刷会社も仕事の失敗から出社できなくなり、 になる。

 偶然、迷い込んだ千葉の農村で、田んぼのすみに、ペットボトルの中に「伝言」を残す。

   「私は もうすぐ30歳になってしまいます。
    でも、私は、働いていません。
    結婚も していません。
    何かを学んでいる 最中でも ありません。。
    ただ毎日 家のなかにいて、食べて、飲んで、寝ているだけ。
    決まった仕事に就きたいけれども、他人と会うのが怖いのです。
    このまま父も母も 年を取ってしまったら、
    私も いっしょに死ぬしかないのでしょうか。
    誰か 私を助けてください。
     2000年7月31日  藪崎千華」

 これに反応して、手紙を出した農業「青年」の広瀬晋平との文通から物語は始まる。

 物語は、千華が父母の影響下を脱して、自分をいかに形成していくか、を生き生きと描く。

 晋平の農業と千華の音楽が物語の二つの大きな柱になる。

    ☆

 実写映画「アンダンテ ~稲の旋律~」を見ていないが、小説には小説の独自の価値があると思う。

 里山の「稲の花」は、ボクには、今となっては懐かしい思い出である。