雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

遠州の遺跡・寺社 69 浜北区の岩水寺(がんすいじ)

2012年04月17日 05時50分17秒 | 遠州古代史

遠州の遺跡・寺社 69 浜北区の岩水寺(がんすいじ)

 岩水寺は浜北区根堅にある真言宗のお寺です。行基さんが725年に開基したという伝承で、総本山は薬師如来さんです。

 名前のように「岩石」と「水」の信仰だと思います。 

 6世紀初頭の北九州の「王」=磐井さんの名前と同じです。つまり、「井」は井戸のことで、水ですから、岩+水です。

 こういう岩+水、の組み合わせが、他の地域にあるんでしょうか。遠州は古代には、大和政権の外側で、防人に動員されて北九州へ送られる地域です。

 山号は「龍宮山」ですから、まさに天竜川と関係有ります。竜神信仰だけあって、岩水寺のまわりを川が、まるで中世のお城のお堀のように水で取り囲んでいます。これは、霊的バリアーでしょうか。

 境内の手水(ちょうず)も青い龍でした。

 さらに征夷大将軍の坂上田村麻呂さんにゆかりのお寺で、厄除け子安地蔵という安産の仏さまとして遠州地方では有名です。

 安産の仏さまですから、つまり、元々は女性信仰なのでしょうね。

 薬師観音さまは、太陽信仰で東向きが多いです。

 でも、ここ岩水寺は、もう天神様信仰で南北信仰の時代なのか、南向きでした。

 岩水寺はいろんな社があって、その周辺にも古墳や、いろんな興味深いスポットがあるので、歴史と伝説を思考しながら紹介していきます。