雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 4月29日(日) 5月末の原水爆禁止平和行進の準備で、ちらしを印刷…

2012年04月30日 06時12分48秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 4月29日(日) 5月末の原水爆禁止平和行進の準備で、ちらしを印刷…

 則子さんと、新しく会員になった方の歓迎会に参加しました。ぼくたち2人が、今から40年前に参加して、ずっと続けてきた組織です。数えてみたら、則子さんも、ぼくも、40年前の1972年4月に入会していたので、40年目でした。

 ボクは今、60才ですから、ちょうど人生の3分の2、則子さんは63才ですが、ほぼ人生の3分の2、です。

  ☆

 家に帰って、則子さんが作った夕食を食べてから、5月末に浜松に来る「原水爆禁止平和行進」の地元ビラを印刷しに、ぼくが勤務している事務所に行きました。

 事務所の2階で、1500枚を印刷して、印刷代として、原紙100円、インク代で1枚1円で1500円、合計1600円を払いました。

 


本と映像の森 200 レイチェル・カーソンさん著『沈黙の春』新潮文庫、1974年

2012年04月30日 05時47分19秒 | 本と映像の森

本と映像の森 200 レイチェル・カーソンさん著『沈黙の春』新潮文庫、1974年

 記念すべき「本と映像の森 200」を何で飾ろうかと思ったとき、やはり、今、「3・11から1年1ヶ月ちょっと」経った時期には、この本しかないだろうと思って、取り上げました。

 なぜなら、今、放射性物質の「生物濃縮」が現実の恐怖として語られているとき、50年前に、初めて、化学物質(農薬)の生物濃縮を語った本だからです。

 原著「サイレント・スプリング」がアメリカで出版されたのは1962年、つまり今年から数えて、ちょうど50年前です。

 この本を読んでない人の中には、「反農薬」「農薬撲滅」の本と思い込んでいる人もいるかもしれませんが、カーソンさんは、そんな「農薬メーカー廃止」の主張はしていません。

 カーソンさんが主張しているのは、自然や生命を損ねるような、農薬の過剰使用を抑制しようということです。農薬は、個別の作物と、個別の被害に対して使用するべきで、軒並み、まるで空からの空爆のような、十把一絡げにした「農薬の絨毯爆撃」は止めましょうと、いうことだけです。

 カーソンさんは、科学で明らかになった事実から、著作の全体を組み立てています。 

 その選んだ事実と、その組み立て方が、あまりにも適切だったので、この英語の本「沈黙の春」は、アメリカで、すごい賛同と、すごい反動を起こし、時代を映す本になりました。

 目次を、以下、紹介します。

 1、明日のための寓話

 2、負担は耐えねばならぬ

 3、死の霊薬

 4、地表の水、地底の海

 5、土壌の世界

 6、みどりの地表

 7、何のための大破壊?

 8、そして、鳥は鳴かず

 9、死の川

 10、空からの一斉爆撃

 11、ボルジア家の夢をこえて

 12、人間の代価

 13、狭き窓より

 14、4人にひとり

 15、自然は逆襲する

 16、迫り来る雪崩

 17、別の道

 さて、原発事故と放射能で汚染された日本列島、それでも、まだ原発を「再稼働」させたい人たち、そういう人たちと、対話して、「別の道」を探求したいと思います。

 別の道は、見つかるでしょうか?

 見つからなければ、人類の未来は袋小路で、人類は「絶滅への道」を歩いていると言うことに、なります。

 いまのぼくは、どっちとも判断できません。

 則子さんと一緒に「別の道」を歩きたいのですが、それが、まだ、さだかではありません。

 夢の中で、ぼんやりと、その道が見えたような気がしますが。