四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

芭蕉さんと日を暮す

2007-06-22 06:27:12 | 生かされて今日
 岩波文庫の「奥の細道」には、太陽暦になおした「曽良旅日記」が載っています。曽良の日記は実録で芭蕉翁のは心の風景をつづった創作です。芭蕉さんと曽良のみちのくの旅を、日々の暦にあわせて想像、楽しんでいます。
318年も前、頑健でもない貧乏で初めての陸奥出羽の旅は想像以上の不安でいっぱいだったでしょう。46歳の大冒険です。大坂の死のわずか5年前の晩年ですから。
 それにしても「奥の細道」は名文で、いまさらながら驚かれます。レッドソックスの松坂投手や台湾の李 登輝さんも惹かれる所以でしょ。

「月日は百代(はくたい)の過客(かきゃく)にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらへて老をむかふる者は、日々旅にして、旅をすみかとす。
古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず」
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