四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

バートランド・ラッセル卿の核兵器反対声明

2016-05-20 17:45:02 | 生かされて今日

 ラッセル卿(1872年~1970年)は英国の哲学者、数学者で20世紀最高の知性の一人でした。アインシュタイン博士たちと核兵器保有の愚かさを下記のとおり主張されました。

このたび現職のオバマ米国大統領が、地獄がこの世に出現した広島を訪れることはうれしいことです。ここまでナント71年間もかかりましたが、核廃絶を願う「世界にただ一つの被爆国」には一歩前進です。

化学の進歩が憎しみを生む残酷な兵器に使われたことは人類の愚かさの証拠です。いまだに北朝鮮のように核兵器をもてあそぶ国があることは人類の恥部と云えましょう。地球温暖化でも英知を出し合って共通の星、祖国である地球を守らねばなりません。ラッセル卿の核兵器反対声明の一部をご覧ください。


『将来の戦争においては、核兵器が必ず用いられること、しかもかかる兵器が人類の存続を脅かすものであることにかんがみ、我々は世界各国政府に対して、彼らの目標は戦争によっては遂げられないことを自覚することを強く勧告する。そして結論として我々は各国間の紛争の解決に平和的手段を見出すべきであることを強く勧告する。』

 アベ公明政権の好戦的態度と立憲主義をブチ壊す行動は、平和憲法を、第9条をないがしろにするもので容認できません。マスコミの権力に怯えた媚びた報道に落胆するばかりである。世界中で日本の「報道の自由度」があまりにも低いのは情けなく、危険だ。

我が国は戦後、報道の自由が310万人の戦没者のお陰で手に入り、基本的人権の大切さがわからず平和ボケしているのだと思う。

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初めての台湾(最終回)

2016-05-17 11:34:55 | 生かされて今日

 

 中国共産党との本土での戦闘に敗れた蒋介石総統の国民党は台湾に逃れました。一つの中国を国是とする共産党一党支配の中国とは、アメリカとの同盟をつうじて事を構える国家体制が維持されています。

徴兵制が敷かれ国民は服役の義務があるのです。その新兵訓練は人権無視の猛烈さだそうでガイドさんが教えてくれました。

日本は平和憲法のお陰さまで「人殺しの訓練」を義務付けされずに眞に幸いです。暴力に暴力で備える軍国主義は人間尊重、不殺生を目指す仏教徒には耐えられない野蛮な義務だ。

今まで台湾防衛の為の犠牲者をおまつりしている施設に儀仗兵の交代式を見学しました。軍のエリートで身長1.8メートル以上で容姿端麗でなければ採用されぬそうです。

白い軍服、着剣のライフルで1時間の監視、微動だにせず目のまばたきも禁止だそうです。非人間的ですね。

 バスで故宮博物院へ参りました。世界的博物館ですから様々な人種が渦を巻いて集まってきます。やはり中国本土からの観光団が大声でルール無視のわがもの顔です。ルードですネ。

紫禁城の皇帝は楊貴妃や西施のような美女に囲まれ平均寿命が30台だと聞きました。皇帝に生まれなくてよかったァ。

やはり、仏教文化が華を咲かせ天皇様をいただく文化深いわが日本が一番です。なお、陽暦5月16日は松尾芭蕉翁が「おくのほそ道」へ深川から舟で旅立ちをされた日です。千住大橋のあたりに上陸、わらじで歩き出されました。

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初めての台湾(その4)

2016-05-15 05:19:00 | 生かされて今日

 本場の小籠包を頂いてからバスで九ふん(人偏に分)観光に行きました。アニメ映画『千と千尋の神隠し』にご縁があるそうですが、私は知りませんでした。昔栄えていた金山の鉱山跡で、新しいく出来たテーマパークのようです。

魔窟的な匂いと薄暗い店がひしめくトンネルで、時折バイクが来ます。さまざまな国の若者が多い通りです。何を売っているのか怪しい小店がひしめいていました。

シンガポールの屋台街に似て気色がわるい私でした。指定された場所を通り過ぎて、引き返し、ようよう食事場所にたどり着きました。道の階段に店がびっちりです。

ほろ酔いとなり参加者のお国自慢のうた踊り、楽しいスピーチに心和みました。

 

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初めての台湾(その3)

2016-05-11 08:40:10 | 生かされて今日

 市街地のビルの一角に立正佼成会タイペイ教会がありました。佼成会の親戚訪問です。女性の教会長さんを筆頭にして大歓迎を受けました。台湾会員と一緒に釈尊像の聖壇に向かい妙法蓮華経を読誦しました。導師や鐘、木鉦の三役は在家の台湾会員で、経巻も漢文ですからルビがふってあってもなかなか読めませんでした。写真に写る石は杉並の大聖堂の敷石だそうです。

窓からは若葉の風、国際的拡がりの釈尊の教えの素晴らしさに私が出会えた有り難さをジーンと感じました。いのちの父母、法に導いた義理の父母を念じました。

インドで生まれ中国で深められた仏教は2千年かかって極東日本に拡がり、今また日本から流れ出てかの国々の心に沁み込んでいくようです。仏さま(大自然)と人間とを分け隔てしない、東洋思想が世界平和に欠かせないものと信じます。

読経の後で現地男性会員の救われた体験説法、教会長さんのかみしめ説法を通訳頂きました。


異国語で読経タイペイの若葉風   駿

台北の初夏のこもれ日や太極拳    駿(228公園)

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初めての台湾(その2)

2016-05-09 20:48:43 | 生かされて今日

 慈済基金会(ツーチー)が本部を置く花蓮市へ特急電車で2時間、海に近きホテルに旅装を解きました。レストランの食事では紹興酒をも頂き有り難かったです。花蓮市は太平洋側にあり春霞の海が見え、与那国島や西表島(いりおもてじま)、かの尖閣列島も浮かんでおります。

 慈済基金会(ツーチー)は世界的規模の奉仕団体で、尼僧の証厳法師(しょうげんほっし)が数名の比丘尼とともに50年前につくられました。「慈悲を抱き、世を助け人を救う」法華経の実践を旨とする団体です。証厳法師さまは9年前に立正佼成会の第24回「庭野平和賞」の受賞者であられ、3.11の東日本大震災ではすばやい救援活動や億単位の義捐金を布施頂きました。

ネパール大地震、フィリピンの巨大台風災害、中国の四川大地震やヨルダンやセルビアなどの難民支援に慈悲の奉仕を捧げられております。釈尊の教えを身に実践する貴きボランテァ団体です。

証厳法師のご指導は「世界に私の愛せない人はいない」、「世界に私の信用しない人はいない」、「世界に私の許さない人はいない」の3つのないだそうです。釈尊の教えの仏性礼拝の実行です。

驚くことに医科大学を設立、会員の多くが解剖の為に献体をされておられます。肉体は仏さまからの借り物、生涯の最後の奉仕にわが身を捧げておられる崇高な心構えに感動しました。献体者は篤く学内に祀られお顔の写真がまぶしかったです。

有り難いことに証厳法師さまに精舎の食堂にてご一緒できることになりました。アルカイックスマイルの法師さまとベジタリアンの昼食を薫風の中で頂き感動的でした。師は熊本の大地震を懸念されておりました。

  薫風や尼はなめらかに笑みたもふ   駿

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初めての台湾(その1)

2016-05-06 08:48:20 | 生かされて今日

 慈済基金会(ツーチー)にご縁がありまして33人の立正佼成会のメンバーと台湾へ参りました。春日和の4月17日からの4日間初めての台湾です。羽田空港国際線ロビーには五月人形が飾られており、祈祷室(PRAYER  ROOM)が目を引きました。個人的信仰が大切にされていて素敵だと思います。

機内はほぼ満席、幸いに窓側でわが母郷の鹿児島市、桜島、錦江湾を上空から愛でることが出来ました。亡き両親が私を呼んでいるようでした。また、お隣県の熊本が大震災の直後で余震が納まりますようにと祈りました。

〇武具飾る国際線に祈祷室

〇機上より父母の山河の春日和

広大な東シナ海にはあまたの戦没者のお骨が眠っていることでしょう。遣隋使や遣唐使、大陸からの文化文明が運ばれた海原を3時間半、タイペイの松山空港に第一歩を踏み出しました。しょうざんと読むのかなと思いましたら、日本統治時代のままにまつやま空港と呼ぶそうです。

〇若葉のタイペイ流るるオートバイ

昔の中国本土の自転車の洪水に似て、台北はオートバイの奔流です。今はまだ自動車を買う収入ではないそうですが暫くすると道路は車だらけの渋滞が予想されます。

建物は懐かしく古くくすんでいますが、メイン道路の青葉若葉の木漏れ日は素敵です。町中の道教の古刹は多数のお祈りする信者がひしめき少し歩きました。近くには占い通りあり、横浜中華街を思い出しました。

 

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