四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

第60回横浜俳句大会(その三)

2015-10-29 12:06:15 | 歌の花束

 みなとのみえる丘公園の秋の薔薇がいいですよ。バラは横浜市の花、江戸時代末期ペリー提督の

黒船が来てから外国に開いた新しい港まちを見下ろします。その当時は何もなかった寒村でした。

諸外国は交通の便のよき東海道に面した神奈川湊(今の横浜駅近く)を指定したのですが、幕府は

参勤交代の大名行列でのトラブル・衝突を怖れ、ごまかしてど田舎の寒村を開場しました。

老練な外交でした。

 

◯神奈川現代俳句協会賞

  敗戦忌砂落ち尽くす砂時計   相 道生

◯日本伝統俳句協会賞

  母の日や使へぬ物にくぢら尺  池田恵美子

◯横浜文芸懇話会賞

  花は葉に日々新らしく老いてゆく 大西昭舟

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第60回横浜俳句大会(その二)

2015-10-28 06:48:22 | 俳句

 素晴らしいお月さまが連日目を和ませる時節ですね。亡くなった両親はじめ、お釈迦さまも、聖徳太子も松尾芭蕉翁も見上げた月です。天皇皇后両陛下もむつましく見ておられるでしょう。横浜の港の見える丘公園の秋バラが素敵な香りを放っていました。神奈川近代文学館では柳田國男展を開催中です。


◯朝日新聞社賞

    呼びにきし母も踊の輪の中に    岩渕 直

◯神奈川新聞社賞

    夕焼の人を吐き出す造船所     浮田雁人

◯産経新聞社賞

    長生きを許されてまた敗戦忌    中島修之輔

◯毎日新聞社賞

    武者震ひして噴水の立ち上がる  杉山定子

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第60回横浜俳句大会(その一)

2015-10-25 20:48:50 | 生かされて今日

 横浜俳話会(山本一歩会長)が主催する俳句大会が11日、かながわ県民センターで行われ次の方々が入賞されました。1370句のなかから選ばれた作品をご覧ください。

60回を重ねた俳句大会は、多くの先人の努力で還暦を迎えたことになります。役員たちの手弁当の奉仕のおかげ様なのです。


◯神奈川県知事賞

  田を植ゑて風の平らな村となる    平井京水

◯横浜市長賞

  難しき漢字の好きな紙魚なりし    佐野笑子

◯神奈川県議会議長賞

  縄電車止まる駅から春となる     内藤ちよみ

◯横浜市会議長賞

  口々に暑い暑いと言う平和      川辺幸一

◯横浜市教育委員会賞 

  海底は永久のおくつき敗戦忌     清水善和

◯横浜俳話会会長賞

  ともしびの如く吾子ゐる霜夜かな   家田あつ子

 

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日蓮聖人のご命日

2015-10-15 10:05:33 | 生かされて今日

 13日は日蓮大聖人のご命日で、立正佼成会横浜教会では遠忌法要(お会式)を椎名教会長導師のもと多くの会員が感謝の読経を捧げました。ご聖人は60歳の波乱万丈のご生涯を東京池上の武家屋敷で閉じられました。その跡が池上本門寺です。鎌倉幕府の武力の弾圧に恐れず退転せず、釈尊の本懐である「妙法蓮華経」による大衆救済と世の立て直しにご生涯を投げ出されました。

 有難くも私は聖壇上で大鐘の役を頂戴し、教会長さんの傍らにて式典をリードできました。釈尊像のおん前ですし、大聖人の法事ですから所作や鐘を打つタイミング等に大いに緊張しました。

両親を念じて心集中して無事大役を完遂できました。椎名教会長さんは11月末に佼成学園理事長へ転出されるので、聖壇上でご一緒のお役は最初で最後でした。


日蓮大聖人のお言葉

『異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶うことなしと申すことは、外典三千余巻に定まりて候。

殷の紂王は七十万騎なれども、同体異心なればいくさに負けぬ。周の武王は八百人なれども、異体同心なれば勝ちぬ。』

 これは世界ラグビー選手権で3勝した日本ラグビーチームにピタリのお言葉です。日本ラグビーの興隆を祈ってありがたきお言葉ですね。

 写真はみごとな柘榴で、あるじのお母様の実家から移したと教えてくれました。

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プロ野球応援なんとかなりませんか(その2)

2015-10-10 06:56:51 | 生かされて今日

 かって東京オリンピックの入場式で一糸乱れぬ日本選手団の行進はハイルヒトラーを思い出させて恐怖感を与えたそうです。孤独孤立を野球応援時だけは忘れて隣人との一体感が得られるからなのでしょうか。

こういう鬱憤ばらしの非日常の場があるからこそ不平不満のガス抜きが出来て、暴動や犯罪が少ないんだ、だからサッカーと同様に安いコストではないかとは愚息の弁。かもねー。

 なら野球見るなら大リーグをテレビで見るに如かずだ。お相撲さん並みの巨漢が投打に真っ向勝負する醍醐味はたまらない。日本のようにチマチマした管理野球は時間がかかり間延びしている。向こうの応援風景は異国の文化や伝統、暮らしを覗かせてくれるしのんびり穏やかで、野球が日常生活に溶け込んでいる感じです。突然西部劇で見聞きしたトランペットが時々鳴る程度で騒音は聞かない。

私は男らしいのに、サッカーや野球に比べて不人気のラグビー戦に私はもっと若者や特にご婦人が来て欲しいです。

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プロ野球応援なんとかなりませんか(その1)

2015-10-07 08:35:21 | 生かされて今日

 竹バットの三角ベースで時間を忘れて走り回っていた私は野球が好きで、会社の野球部に在籍したこともあります。

お袋が東京みやげにグローブとスパイクをくれた感動は未だ忘れませんし、鹿児島キャンプを張る藤村富雄や別当薫、土井垣武のサインをねだって追いかけをしていた日がありました。

大阪支店勤務時代には阪神タイガース、名古屋では中日ドラゴンス、本社時代は横浜ベイスターズといい加減、不真面目なプロ野球フアンです。

 さて、日本のプロ野球の応援ぶりは異常ではないでしょうか。ハイテンションで休みなくのべつ鐘や太鼓、トランペットに掛け声をあわせての騒ぎ振り、しかも軍隊のように同調しない人を認めぬような感じです。

せめて味方のチャンス到来とかピンチの時だけにしてもらえませんか。私は静かに「熟練のわざ」を観たいのです。

耳を聾する騒音は迷惑千万。没個性でおんなじ恰好、おんなじ色のタオルや傘の小道具、軍隊じゃあるまいに。(つづく)

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