四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

文豪 谷崎潤一郎展

2015-04-22 21:31:56 | 生かされて今日

 ノーベル文学賞候補に何回も推され、文化勲章受賞の谷崎潤一郎氏は、軍部財閥の支配する日本帝国の暗黒時代に生まれが早すぎた小説作家である。仄暗い畳と襖と卓袱台の昭和の生々しい情念を吐露し続けた文豪です。

港の見える丘公園からじきの神奈川県近代文学館において没後50年の展覧会が開催中。

まず、目にとまるのは熱愛した3番目の妻、松子御寮人への熱きラブレターです。ほとんどが親展、航空便の印のついた毛筆の封書だ。巻物の長い長い手紙もある。まさに、昭和的な湿って粘りつくような情念の恋文です。

『今日より召し使ひにして頂きますしるしに、御寮人様より改めて奉公人らしい名前をつけて頂きたいのでございます』には衝撃を受けました。昭和の初めのこのハレンチ、破天荒に平成の私にはゾクッとする刺激です。

『我といふ人の心はただひとり、我より外を知る人はなし』。

憲兵の跋扈するがんじがらめのニッポン帝国主義社会で、倒錯的情念を燃やし続けた文士が存在したことは素晴らしい。モラル監視のあるど田舎育ちの私は彼の超不良的小説を読んだことはありません。今になってから関心が向き始めた次第です。

是非この展覧会へお運び下さい。5月24日までです。

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今日は戦艦大和の最後の日

2015-04-07 08:40:11 | 生かされて今日

 70年前の昭和20年4月7日14時20分、生還を期さない海上特攻を命ぜられた3300人の大和は米軍艦載機の集中攻撃により沈みました。命を軽んじる愚かで無責任な日本軍トップの何たるざまでしょうか。沈着冷静な判断があれば、勝ち目無き対米戦争で320万人の国民を殺されずにすんだのです。最低の官僚や政治家の判断ミスは膨大な犠牲者を生み出すのです。

沖縄出撃から帰投する燃料を与えずに見殺しにした作戦立案者は愚かな大量殺人犯人です。海軍兵士たちは平和な故郷に咲き誇るサクラ、花の雲を見たかったことでしょう。戦争が好きな政治屋や兵器産業の経営者はまたまた懲りずに自衛隊を愛国のために動員しようとしています。

戦争が絶え間ない米国との集団的自衛権を呑めば、自衛隊の若者を戦場に曝すだけでなく、ミサイルの時代ですから私たちの町に反撃の核爆弾が降る恐れが多々懸念されます。

自民・公明の政権は早く選挙によりつぶすべきです。平和愛好を旗印の公明党は権力維持のために自民党に抱きついて離れません。お釈迦さまの教えの戒律の第一番は「不殺生」戎で、人をあやめるなです。人殺し(戦争)は最もしてはならない行為なのです。最低の戒律さえも犯す凡夫にお釈迦さまは大きく嘆かれるでしょう。

人間として最低の憎むべき戦争に国民を巻き込む集団的自衛権はつぶしましょう。目を覚ましましょうよ、おろかな政治屋たち、それを支持する有権者国民。

明日の8日は釈尊のお誕生日、降誕会、花祭です。

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