四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

朱の反り橋

2009-03-31 07:30:40 | 生かされて今日
 ♪金堂のうえの山腹花三分  駿

 横浜市金沢区の称名寺の新装なった反り橋から、弥勒菩薩の立たれる金堂を臨みます。花冷えのなか、気の早い老若男女がにぎやかに花見酒を楽しんでいました。赤門から仁王門までの桜並木には、ピンクの祭り提灯が揺れて屋台も5軒ほど出ています。
サクラはまだ2~3分程度で、人手もこれから盛り上がる様子です。
 鎌倉時代には七堂伽藍を誇った大寺で、寺の裏には柔らかき春の草が光沢を放っています。まさに「青き踏む」で、この浄土式庭園は市民の憩いの場所です。
お隣りには文芸の宝庫「金沢文庫」がありまして、かの有名な「徒然草」の兼好法師も京の都からテクテク来られていますよ。
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三月の句会

2009-03-29 07:42:12 | 俳句
 入学試験や卒業式、就職や転勤の三月はサクラの時節でもあり、離別と出会いの始まる独特の感慨がうかぶ時期です。悲しみも喜びもないまぜの季節、その上にリストラの荒波が容赦なくかぶさって来ます。今から長いトンネルが予想されますが、明るい朝の来ない闇夜は無いのです。全ては「無常」、変化しますから。今までの浪費を止め「小欲知足」で行きましょう。感銘した作品は下記のとおりです。兼題は「楽」でした。

♪春の昼口の大きな管楽器  邦彦
♪楽勝と立てる親指大試験  明
♪白木蓮家をまるごと呑み込めり  恵美子
♪昨日よりさらに高きへ梅真白   花子
♪さまよひてひこばえとなる命かな  正浩

私の作 ♪啓蟄や半音あがる地下の街  駿
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親孝行の自慢のむすこ

2009-03-25 16:37:43 | 生かされて今日
 宇宙飛行士候補に選ばれた全日空副操縦士の大西 卓哉さんが、羽田と松山を往復する便でラストフライトをされました。お父さんとお母さんを乗せて。
愛媛県はお父さんのふるさとだそうです。「両親へのプレゼント」と初めて自身の乗務機に両親を招いたそうです。なんとうるわしい親孝行の息子さんでしょうか。
インタビューされたお父さんが目頭を押さえておられ、私も同世代の父として涙がにじみました。今月はお彼岸の時節でもあり、両親をはじめ先祖へ感謝出来る若き大西さんは素敵だ。まだ独身だそうですよ。
 野球で世界を制した原監督はじめ日本代表のたくましい面々も素晴らしい。日本に明るい展望、刺激を与えてくれた親孝行の息子達ですね。ワーイ!
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横浜ヒザクラです

2009-03-24 07:03:27 | 生かされて今日
 「横浜」の名を冠する唯一の植物は、この「よこはま緋桜」です。昭和47年横浜市港北区の白井 勲さんが、ヤマザクラとカンヒザクラとを掛け合せてつくったそうです。
ソメイヨシノの開花に先立ち、あざやかな紅色を垂らしてわが町角に春の訪れをアピールしています。
近辺をガイドする時は必ず立ち寄り、鑑賞して頂いています。たたった1本ですが周囲を照らしています。私たちもこの1本の様に小さくても、不況や人間不信の世にともしびとなりたいものです。
妻や友人に写真を添付してメールしました。卜部兼好さんは「徒然草」に「花は盛りに、月は隅なきのみ、見るものかは」とサクラの満開だけ美しいとするのは田舎もんだと非難していますけれど。
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電力ダイエットの結果

2009-03-23 07:45:57 | 生かされて今日
 新宗連の神奈川県協議会加盟の5教団では、地球温暖化防止に取り組んでいます。去年9月から3ヶ月間、1006世帯が参加し消費電力削減運動を展開、その結果が出ました。
節約を意識したことだけで、対前年3.5%の電力削減が出来ました。
 家族の中で共通の話題が出来てよかったという声があり、特に多く努力された項目は次のとおりでした。
1、見ないTVの電源を切った 2、炊飯器の保温を短縮 3、冷蔵庫への詰め込みを止めた 4、ポットの保温時間を短縮したり魔法瓶に替えた 5、エアコンの設定温度を下げた 6、可能な限りコンセント、電源から切るようにした 7、まとめて洗濯し節水に努めた など
 命のもとであるこの美しい惑星・地球が、子供達に残せるよう大人が「足るを知る」意識改革が求められています。
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恋に生きた歌人ー柳原白蓮

2009-03-20 09:39:28 | 歌の花束
 「和田津海のおきに火もゆる火の国に
           われあり誰そや思はれ人は」
 「我命惜しまる々程の幸を
           初めて知らむ相許すとき」
大正天皇のいとこで、美しい歌人「柳原白蓮展」を見に行きました。明治18年生まれ、大正、昭和の三代を生き、昭和42年81歳の生涯でした。
宮崎龍介28才と恋に落ち、華族の名誉と大富豪の妻を捨てたは彼女は36才でした。
 「もっともっといぢめて泣かせて  上げませうか  子
 龍様」
という、宮崎龍介あての恋文多数も展示されていました。早大の愛息が終戦間際に鹿児島の串木野で戦死されて、反戦運動に入られたそうだ。
 飯塚商工会議所のホームペイジに詳報があります。
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ラジオ体操のすすめ

2009-03-18 06:13:42 | 生かされて今日
 朝のラジオ体操を生活習慣にして30年ぐらいは経つでしょう。学校で職場で家庭でよき習慣が身についています。日々のウオームアップ、一種のリハビリ運動です。年々身体は弾力を失うのできついですが、病気予防の為と継続させてきました。
 スペースシャトル「ディスカバリー」で、若田光一宇宙飛行士(45)のための目覚まし音楽に日本の「ラジオ体操の歌」(藤浦洸作詞、藤山一郎作曲)が流れるそうです。ラジオ体操の歌は、宇宙航空研究開発機構の運用技術チームが、長期滞在に向け「健康第一で活躍してほしい」とプレゼントしたんです。
 「新しい朝が来た 希望の朝だ」との曲が機内に流れた後、若田さんは「この曲を聞くと元気が出ますと。私もそうです。みなさんも始めませんか、今日から。

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お彼岸

2009-03-15 06:54:35 | 生かされて今日
 ♪毎年よ彼岸の入りに寒いのは 
正岡子規のお母さんが云ったままが句となりました。3月17日は彼岸の入り、自分のいのちの源である先祖に感謝をささげる時節です。 日本一ノッポビルの横浜ランドマークタワーも、肉眼では見えない深い地中に支える鉄骨があるように、私たちを支えている無数の先祖は60兆個の細胞の遺伝子に存在しているます。ご先祖で一番近くにいるのは両親、その命をさかのぼると天文学的数字の祖先が居て今の自分が居る不思議。その祖先の一人が欠けていたら私は居ないのです。
太古から今までの自然災害や飢えや水不足、戦乱をくぐりぬけて頂いたから今その命のタイマツを私が灯して生きています。科学万能、目に見えぬものは信じないウスッペラな現代でも「この事実」の前にはひれ伏すべきです。電子顕微鏡で観ると鉛や鉄は穴ばかりの構造とわかるから、肉眼は信用できない能力しかないのです。
 お墓参りをして、目に見えざる先祖に手を合わせましょう。
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税務署

2009-03-12 06:57:08 | 生かされて今日
 公園で自転車を止めて春の花を撮影していたら、ボランテァ仲間の女性が声を掛けてきました。税務署へ行く途上とのこと。私も確定申告書を提出に行きました。
特設の会場に並んでいると教会仲間も来ていて苦笑いになりました。
 それにしても、毎年思うことですが確定申告書の記入はややこしくなんとかならないのかと思います。立派な手引書がありますが、納税する側に立った説明を試みて欲しい。
対症療法ばかり重ねる税金のツギハギ法制の為なのでしょうが、国民と役人とに時間や労力を含めて相当の無駄があると思います。
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フラダンスの若さ

2009-03-08 07:04:28 | 生かされて今日
 ご近所の釜利谷地区センターで春の文化祭がはじまりました。私たちは俳句のお勧めコーナーを設けて参加しました。茶道、書道、コーラス、着付け、朗読、華道、写真、ちぎり絵、絵手紙、水墨画や手話ダンスなど日本文化の生活化が披露されています。
創造する努力と同好の士との交流は頭の若やぎにききめ有りです。団塊の停年組、特に企業戦士だったオジサン達が、夏炉冬扇の遊びに目覚めて欲しいと思います。非効率で役立たない無用の用に楽しみがあるのですから。
さまざまな催しに、老荘の男達の参加が概して少ないのは残念です。女性のほうが現実的で心が柔らかく、異次元と思われた団体にスッと溶け込みやすいからでしょうか。フラダンスのグループも齢を無視して楽しむ柔軟さがうらやましい。
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渡り初め

2009-03-06 21:12:05 | 生かされて今日
 横浜金沢区の称名寺は、750年前鎌倉時代の実力者、北条実時一族の菩提寺です。浄土式庭園の阿字ヶ池に朱色の反橋が再興されました。
 貪欲にまみれたこの世(彼岸)から修行を象徴する太鼓橋を登り中ノ島、さらに平橋を渡るとご本尊・弥勒菩薩立像を納める金堂の彼岸(ひがん)、浄土へ到達します。
 この3月は自分のいのちの元である無数の祖先へ感謝を申し上げる日本伝統のうるわしい習慣、春彼岸の月です。たくましい大樹にはそれを支える根っこが実在します。「肉眼では見えない」が自分の根元を見つめると、父母をはじめ無数の祖先が60兆個の細胞の中に実在して支えてくれていることに気付きましょう。
 ヨコハマの国宝を納める金沢文庫は当寺の隣りにあり、反橋の渡り初めが4月4日にありますので是非お運びください。今朝初入港のクーンメリー号(15万トン)のお客様も訪れて欲しいなぁ。
  ♪反橋に春泥はらふ渡り初め   駿
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♪浜千鳥

2009-03-04 07:41:06 | 歌の花束
 泣き出しそうな寒い曇天でしたが、古民家が遺されている「横溝屋敷」へ雛飾りを見に行きました。靴を脱いで昔の冬の寒さを足に体感しつつ、飾られている古雛を鑑賞しました。
 小学生たちが尺八とお琴の演奏に聞き入っています。私の大好きな鹿島鳴秋の「浜千鳥」です。まさに、にっぽんの名歌、シンミリします。たしか、新潟の浜辺で作詞されたと記憶します。「波の国から生まれ出る」とはロマンチックな素敵な表現ですね。

 ♪青い月夜の浜辺には 親を探して鳴く鳥が
       波の国から生まれ出る 濡れた翼の銀の色
  
  夜鳴く鳥の悲しさは 親をたずねて海こえて
       月夜の国へ消えてゆく 銀のつばさの浜千鳥
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占ない

2009-03-03 06:27:10 | 生かされて今日
 AB型とかO型人間とか、血液型で人を推測するのは外国ではなく日本だけの由。
髭をそらないとか、行く道を変えないとか験(げん)をかつぐお相撲さんやプロ野球の選手は多いそうです。電子機器をあやつる現代っ子も占いにハマル人もいるらしく、TVや雑誌、週刊誌に「今日の運勢」がよく掲載されます。横浜中華街にも恋うらないに人垣が出来ています。遊び心で楽しみ、あんまり執着するのはよくないでしょう。
 卜部兼好は「徒然草」の中で「吉日に悪をなすに、必ず凶なり。悪日に善を行ふに、必ず吉なりと言へリ。吉凶は、人によりて、日によらず」と喝破しています。
飢えや疫病、戦乱の時代、今から660年も大昔の人が、私たちより近代的な頭をしていたんですね。凄いー。
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