四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

健康のおごり

2023-10-25 09:34:13 | 生かされて今日

 天高しの十月思わざる「帯状疱疹」で苦しむ羽目になりました。元気ハツラツの八十路とうぬぼれていたら、足をすくわれて一遍に健康のおごり、驕慢を叩かれました。

この苦痛の十日間で二歳ほど歳が進んでしまった感があります。老病に苦しむ方々の苦痛の一端を分からせていただきました。

 徒然草116段に「友とするにわろき者七つあり。一つには高くやんごとなき人、二つには若き人、三つには病なく身つよき人、四つには酒を好む人、五つには武勇の兵、六つにはそらごとする人、七つには欲深き人。」

 病気の方々の苦を察してあげる心持ちが必要なんですね。

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素朴な民謡はいいな

2023-10-08 16:57:17 | 生かされて今日

 わが町、横浜市金沢区の文化祭、民謡のつどいに参りました。

日本伝統の三味線、尺八、太鼓や舞踊などをたしなむ方々が大舞台で技を発揮してくれました。まず最初、出来たばかりという『よこはま金沢音頭』の合唱からスタートです。

「横浜市歌」は森鴎外の作で公立小中学校では教えているようですが、金沢音頭は初めて聞きました。後期高齢者が舞台も観客席も主役です。

 テレビで流行りの西洋風の激しいダンスの歌とは180度違う日本人の情緒がしたたるものです。ふるさとの鹿児島おはら節には、父母を思い出してしんみりしました。

舞台の方々もきっと故郷の親兄弟、川や山、海の景色を感じて演じておられると思いました。緊張であたふた、ぎこちない動きも愛嬌です。汗して奮闘していただきました。

 中でも「武田節」の朗々たる先輩のお声には、郷土を誇りとする気概があふれ励まされました。午後に所要で中座して残念でした。老老のますますの熟達の芸を後継者へお伝えされるよう応援します。

西洋かぶれの歌、ダンスもいいが、伝統文化が廃れてゆくのは残念です。私は俳句を趣味とされるよう永くお勧めしております。決して古臭い趣味ではありません。

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街頭募金(赤い羽根)

2023-10-02 17:35:01 | 生かされて今日

 コロナで3年活動出来なかった赤い羽根募金に参加しました。仲間とも久しぶりの再会でした。肩に掛けるタスキ、ささげる募金箱は新しくなっています。

車椅子のご婦人、自転車のおじさん、おばさん、下校の小学生たちが浄財を布施してくれて感動しました。お小遣いを手放せる子供たちの親の顔がみたいです。

お布施は幼い頃「身を切る」自己犠牲のよろこびが身につく好機です。ラグビーのチームのために身を投げ出すセービングに似ています。

 某政党が高らかに叫ぶあやしい「身を切る」改革とは違います。貧者の一灯です。『徒然草』18段に「昔より、賢き人の富めるはまれなり」。

『おくのほそ道』に「尾花沢にて清風という者を尋ぬ。かれは富める者なれども、こころざし卑しからず」とあります。財豊かな人はかえって布施が出来ないようです。

 ミサイルや戦闘機を買い、原爆碑の「過ちを繰り返しません」を裏切ることがなきよう政治を正したいものです。

 

 

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拝ませていただく

2023-10-01 05:09:19 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『私たちは「仏さまを拝む」とか「朝夕にご先祖の供養をする」と言いますが、よく考えてみると「拝む」のではなく「拝ませていただく」、「供養をする」ではなく「供養をさせていただく」というのが本当だと思うのです。

 自分が仏さまに生かされ、ご先祖さまのお陰でこうして生かされているという感謝の心を持てるかどうかで、その違いが生まれてきます。

 世間には、尊い教えを聞いても拝む気持ちになれない人がたくさんいます。

 また、落ち着いて拝もうにも忙しくて、その機会に恵まれない人もたくさんいます。そうしたなかで、縁あって仏法に導かれ、まわりのみなさんの親身な手どりで、生かされている自分を思い知り、感謝の気持ちを持てたことが、どれほどありがたいことか。 

 さらに、毎日ご供養のできる時間を与えてもらっていることが、どんなにありがたいことか。

 それを心から思い知ると、仏さまを拝ませていただき、ご供養をさせていただける身の幸せが腹の底から感じられてくるのです。私は朝夕の読経をさせていただくそのつど、そのありがたさをかみしめずにいられません。』

  庭野日敬師「開祖随感」

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