四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

お祭

2006-07-30 18:54:13 | 生かされて今日
 連合町内会のお祭りが中学校で開かれました。去年は役員で二日間は忙しくて疲れました。わが町内会は焼き鳥と金魚すくいの店が担当で、テント張りやごみ集め、機材の撤収など大変でした。今年は無役でのんびりです。子供連れの若夫婦たちを見ると、若かりし身を思い出しますし、ふるさとの昔もしのばれます。
コメント

夏は高校野球だ

2006-07-28 20:59:35 | 生かされて今日
 うす曇りの横浜スタジアムに高校野球のセミファイナル観戦に参りました。去年は猛烈な炎暑、その上入場者の列が長々ととぐろを巻いていて、恐れをなし入場しませんでした。スポーツ観戦は若き時代に戻れそうなノスタルジアが滲み、高校OBが彼女や子連れ同士で再開を楽しむ景もいいものです。酒焼けか日焼けかわからぬおじさんのグループも勝負にこだわらぬ体で盛り上がっています。前の席の壮年夫婦は、ビールは無論のこと色んな食い物を開いていて、つい手が伸びてしまいそうでした。豊かな日本ここにありです。写真の二人は立ち上がり肩を組んで横浜を応援しています。神奈川代表は明日、人気の横浜高校と伝統の桐蔭高校との決勝戦となります。
コメント (2)

たのしい上野

2006-07-28 05:47:21 | 生かされて今日
 上野公園・国立西洋美術館の「カレーの市民」(ロダン)像です。あ、そうそうこの10月から国立博物館の平常展入場料が4割も値上げになります。420円が600円ですって。行政改革とは増税みたいですよ。オイオイ。
台東区循環バス「めぐりん」は100円で浅草はじめいろんな下町を巡れるオススメのバスです。私ははじめて飛び乗って見ました。込み入った道路も走り、有名な史跡お寺などを楽しめます。これは絶対オススメです。江戸時代の文化の先端、吉原の有名な見返り柳、いいですよ。
コメント

伊藤若冲に逢う

2006-07-27 15:55:30 | 生かされて今日
 アメリカ人で「若冲」を発見、現代によみがえらせたたジョー・プライスさんの御蔭で、200年前の伊藤若冲に逢えました。上野の東京国立博物館では「若冲と江戸絵画展」を8月27日まで開催しています。舌を巻く緻密な神業の画家です。
江戸琳派の絵画も楽しめますよ。私が一番欲しい絵は、酒井抱一の「四季草花図・三十六歌仙色紙つき」屏風です。四季の草花を下段に描いて人麻呂や赤人、小町や伊勢などの絵と散らし書きを貼り付けた六曲一双の屏風はすばらしい。
 明治の文明開化以降、過度な西欧礼賛から日本古来の美意識が失われて、異人さんに見出されたとは・・・。でも、プライス氏の最高の発見は彼の日本人の奥様だとおっしゃったそうです。よかったー。
コメント (1)

高校生の姿

2006-07-26 06:24:55 | 生かされて今日
 鹿児島県北部を泥にうずめた集中豪雨の復旧作業に、ボランティアの高校生多数が立ち上がりました。「私たちで出来ることはなんでもしたい」と云う彼らはまことに尊いと思う。苦しむ被災者を見て自主的に行動している姿は、まさに「菩薩」の出現である。彼らは「地の塩」である。人間不信、拝金のエゴイズムの世に、人間本来の大きな我=佛性を見つけました。
コメント

スイレンの列島

2006-07-24 12:12:30 | 生かされて今日
 一刻も早く梅雨明けすることを願うばかりです。燃える夏の陽が日本列島に降り注ぐいつもの気候に戻ってほしい。子供たちには夏休みが始まりました。午前中の団地はとても静かですが、夕方は元気な声が聞こえてきます。
 睡蓮の浮島が日本列島のように連なります。
昨夜NHKでの「ワーキングプアー」を見てショックでした。税金を無駄遣いする政治屋や役人たち、才覚で巨万を稼ぐ人のいる一方、働いても働けど不安定な職・低賃金、税金や病気のみ増える、つまり二極化は異常だ。年3万人も自殺者が出る日本はどうなっているんだろう。選挙で母国をしっかりさせましょう。
コメント (1)

水害よおさまれ

2006-07-23 06:52:21 | 生かされて今日
 しつこいばかりの出水(でみず)に、おくやみ申し上げます。自然災害とはいえ、遠く心を痛めるばかりです。人智の及ばない領域で古人のように祈るしかありません。水害地に実家や友人知人を持ち、遠く離れて暮らす方の心配は切ないですね。

 〇ふるさとの出水を夫(つま)の言ふ出社   駿
コメント

蓮の花

2006-07-21 19:32:18 | 生かされて今日
 蓮の花は4日の命だそうです。開花初日は9時には閉じて、2日目は昼頃、3日目は閉じず、4日目に散る定めと説明板がありました。ねぼすけには開花は見られません。
「妙法蓮華経」の名の由来の花です。濁った泥の中に美しい花を咲かせることから、大菩薩の性格を蓮の花になぞらえてあります。
法華経第十五に「世間の法に染まざること蓮華の水に在るが如し」と記されております。自分が悟る前に、まわりの他人を先に大安心へ導く方が菩薩です。ご家庭や会社で普段からなされていることでしょう。
「情けは人のためならず」、他利こそが自利をもたらすという教えです。
コメント

現代女性の短歌

2006-07-19 06:07:35 | 歌の花束
 ♪「うつくしくくずれていった角砂糖つぎの話題が少しこわいわ」 千場しおり
恋につかまった乙女の不安感がにじんでいて、書き写しました。まともに視線を合わせられない時期なんでしょう。口語的な「少しこわいわ」が新鮮で大胆。

 ♪「戸惑いをアメンボのように光らせて私の水に子は宿りたり」 早川志織
娘から母へ移る感覚は男にはわかりませんが、アメンボのような不安がチラチラする表現が素敵だと思います。女性は強いと言いましても、参政権を得て男女平等になりましてからまだ浅い。出産育児の負担、キャリアを積む環境がまだ未成熟かもしれませんし、女性自身がアメンボの如くに試行錯誤しているように感じます。
コメント

壊れやすいパソコン

2006-07-18 06:14:48 | 生かされて今日
 パソコンがあっさり壊れて、作りおいた記録がパーになりそう。住所録や写真、句会の作品などが消されてしまいました。バッファを取る必要が身をもってわかりました。きれいにクリアーされると、過去を引きずるなとの神仏の計らいとあきらめます。
現代の機器に過剰な信頼は怖いですね。エレベータ事故も目立ちますし。それにしても、パソコンの脆弱さには驚きます。
コメント

中野孝次展

2006-07-15 10:18:46 | 生かされて今日
 港の見える丘公園に隣接している神奈川近代文学館へ参りました。ここの理事長をされていた中野孝次氏の特別展が開かれています。たいへんな読書量、博識、几帳面な字の原稿、大工のお父さんや戦没されたお兄さんへの情など心を打ちます。氏の言葉をメモにしました。『人は老年になってようやく、本来そうあるべき自分自身になるのではなかろうか。もはや自分の気に入らぬ演技を強いられることもなく、本来の自分になることが老年だと私は信じている』
コメント (1)

くちなしの花

2006-07-14 18:46:40 | 俳句
 ♪梔子(くちなし)のかをり呼び込む草むしり   駿

和歌山市に4年間勤務しました。梔子はなぜか和歌山城で行われる植木市を思い出します。昼休みやサボリでお店をひやかしていました。梔子の花鉢が沢山並び、清楚な香りが憂世を忘れさせてくれました。30代のはりきりボーイでしたなぁ。
そういえば、5、6月海南や紀州有田へ車を走らせるとみかんの花の香りが充満して素晴らしかったです。ただ気になったのは国道「42」号線なんですよ。なれ寿司は臭みで食べられなかったが、魚は何でも新鮮で最高でした。松下幸之助さんを生んだ国です。
コメント

ひとりぼっち

2006-07-13 21:55:29 | 生かされて今日
 旦那が逝き、動物園のももいろペリカンが寡婦となりました。飼われている動物はみな孤独な悲しい目つきですが、説明板を読むとなおさらに情がうつります。
自由に空を渡れない身の上に放心した姿が切ないですね。愛別離苦から逃れられない人間の一面を現してくれています。過去は戻りません。今をせー一杯生きましょうヨ、将来はまだ来ませんから。ペリカンさん。
コメント (1)

赤い靴

2006-07-13 06:08:27 | 生かされて今日
 じき梅雨空も明ける頃となりました。山下公園は、大正12年の関東大震災の瓦礫を埋め立てて出来た広場です。今日は、知らない言葉の異人さんたちがはしゃいでいました。赤い靴をはいていた女の子が物憂き視線を送っております。全国で高校野球の熱戦が始まりました。お盆、夏祭り、スイカや夏休みの時節が巡ってきます。
コメント

道元禅師のうた

2006-07-09 18:34:33 | 歌の花束
 『峯の色渓(たに)の響もみなながら我が釈迦牟尼の声と姿と』

法華経にある「実には減度せず 常に此に住して法を説く」、つまり釈尊は永遠の宇宙の大生命、あらゆる命の元で、肉眼では見えないけれども24時間慈悲の説法しておられますよという歌と理解します。火宅のおろかな子への愛でしょうか。
人生の出来事は、プラスもマイナスもこれ釈尊のお計らいと受容する内省こそ信仰者の姿勢だろう。26才の禅師が五体投地して登られた如浄禅師の天童寺では感動いたしました。
禅師は和歌の大家ですが、「文筆詩歌は詮無きもので捨てなさい」とおっしゃつています。俳句が好きな在家の私には何でと思っています。
コメント