四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

学生時代

2009-09-29 07:40:24 | 生かされて今日
 今日は大東文化大対関東学院大のラグビーを見に行きました。関東学院大の釜利谷キャンパスは高台の快適な緑の中にあります。芝生が広々とした立派な競技場に野球場も設けてありうらやましい学舎です。学資を負担する父兄はさぞ大変だろうなと貧乏人はよけいな心配をします。
屋根付きのスタンドはすでにギッシリで、大東大ラグビー部員応援席に隣る端っこでの観戦となりましたが、涼しい風がこころよい秋の昼下がりです。
となりのラグビー部員は肩幅広くあごひげの黒服軍団で威圧感がしますが、よく見ると息子のような青春そのまま、くったくなき笑顔に学生寮に住んでいた頃を思い出しました。深刻な人生苦なきモラトリアムの中で、自分一人で大人になったと確信し親の恩をはじめお陰様を知らない時間だろうなぁ。私もそうだったけれど、幸福すぎて。この大男達の親は必死に生活を闘っていることでしょう。
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秋の句会

2009-09-27 06:48:35 | 生かされて今日
 年齢のせいかもしれないけれど、今年の秋は早いと感じます。日めくり暦がわが気持ちを追い越してめくられる気分です。
芭蕉さんの名句のさびしさが実感させられます。
『此秋は 何で年よる 雲に鳥』 推敲した下の5文字にはらわたを絞ったと述べておられます。一羽の鳥が雲の向こうの一点に吸い込まれる景色、フェードアウトです。この鳥は芭蕉翁本人で、命の根元への旅立ちを連想させます。

 私たちの九月句会の感銘句をどうぞ。
☆虫ピンのピンの先なる秋思かな  邦彦
☆秋の潮おいてきぼりの「象の鼻」  照子
☆国言葉ちぎれて飛び来黍嵐(きびあらし)  知子
☆女郎グモ末は卑弥呼となるつもり  寿美子主宰
 私の作品 ☆身に入むや厨にくすむ鍋つかみ  駿
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初入港だ

2009-09-25 07:25:32 | 生かされて今日
 全室が売りきりのマンションである豪華客船、「ザ・ワールト」号のお尻です。湾内の遊覧船のデッキには海から入港を見たいと鈴なりの人がカメラを向けています。接岸したベランダにはテーブルクロスを敷いた食事の跡や調べものをしている紳士が座っている部屋も見られました。
毎日を世界の海で暮らすなんて信じられない裕福な方々ですよね。お金はあったとしてもセカセカ働き蜂の日本人には向かないのかもしれません。しかし、芭蕉さんのように浮き世を離れた清貧優雅な道へ歩む大金持ちもいるかも。
 そうそう、この直後に大桟橋に接岸した「飛鳥2」に向けて「ヨコハマ市歌」のメロディがお出迎えしました。森鴎外の作詞にあるように、150年前の横浜村は半農半漁、たかだか百人が住む寒村だったそうですよ。信じられないなぁ。
 『むかし思えば とま屋の煙 (むかしおもえばとまやのけむり)
    ちらりほらりと立てりしところ (ちらりほらりとたてりしところ)』
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巨船の入港

2009-09-24 06:11:51 | 生かされて今日
 5万トンの日本最大の豪華客船「飛鳥2」が、母港ヨコハマの大桟橋に入港します。秋日よりの爽快な朝10時の桟橋には多くの船大好き人間が待ちかまえています。白い巨船は湾内で反転し、お尻からしずしずと着岸しました。それはまさに白い壁が高々と視界をふさぐ大きさで、デッキの高みには幸せなお客さんたちが小さく見えて、横浜を眺めています。一度は向こう側から大桟橋を見たいものです。
 すでに初入港の「ザ・ワールド」号(4.3万トン)は8時半に着岸していました。この船は全室買い取りの動くマンション客船だそうです。1DK程度から広々とした部屋までベランダつきのまさにマンションです。信じられないお金持ちがいるんですね。
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秋の箱根で

2009-09-22 07:29:33 | 生かされて今日
 箱根のホテルで新宗連首都圏支部総会があり、受け入れ県としてお手伝いに参りました。さまざまな宗教団体が独善の壁をこわし横断的に手をつないで社会平和に貢献しようとするものです。おおよそ110名の参加ではじめての私に新鮮な感動を与えてくれました。
排他独善・原理主義の宗教こそが世界平和の敵であり、悲惨な戦争の原因を造って来たのは世界の歴史を見れば明らかです。今こそ世界の宗教協力が常識となる時代です。今だにお宮や神社への参拝をさせないなどトンデモナイ偏狭な大教団もあるようですが。
集まってきた信仰を持つ方々はおだやかな風貌とものごしで暖かいオーラを感じさせます。夜の宴席では、ギターの弾き語りとフルートという教団を超えたコラボにとても感動しました。4人で泊まったホテルの部屋は教団も違いはじめて同士でしたが、以前からの知り合いのようで親戚といるようでした。平和とはこのような状態を云うのでしょう。
 薄紅葉の箱根の山は渓流の響きに包まれていました。
   ☆秋うらら箱根の山にバス見ゆる  駿
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横浜開港150周年

2009-09-20 12:20:06 | 生かされて今日
 おつきあいで赤レンガ周辺を見学しましたが2400円もする有料イベントにしては面白くないです。グループで案内されたスーパーハイビジョンシアターでまずガッカリ。子供たちとの立ち見で横浜開港と無関係な画面を延々と。なんでこの画像なのと子供の声がしました。
途中で脱出して港周辺を歩いて時間をつぶしました。さびた巨大なガントリークレーンの方が迫力ありです。イチョウは薄もみぢで台風の余波か風が半そでには冷たい日でした。
 フランスから来た大きな蜘蛛に子供たちが群れています。なんだか子供だましの企画と商業的な高い食い物屋では不評がうなずけます。地味でも歴史遺産を活かし、先人たちへの感謝がにじむ姿勢がほしかったと思います。
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なんとかならないの国民健康保険

2009-09-16 12:16:55 | 生かされて今日
 独身のわが息子が会社の厚生年金に加入したのは3年前で、それまでは「国民年金と国民健康保険」との掛け金を銀行口座から自振りで負担していました。
3年前に年金は厚生年金へスイッチされ、当然に健康保険も自動的に職場の健保へ引き継がれ、国民健康保険の掛け金はなくなっているものと思っていました。
 ところがですよ、国民健保の掛け金はそのまま差し引かれているのです。要するに二重に負担していた訳です。驚いて区役所へ行ってきました。
年金はデータが一元化されて二重加入は阻止できるのだが、健康保険の場合は加入者から申し出がないと変更できない仕組みだそうです。返金はされるのですが、こんな仕組みは民間企業なら訴訟になりますよ。全く顧客である国民本位でないです。定年後年金をもらう際も、社会保険事務所へ請求をしないと貰えないのと同じです。お役所本位であきれてしまいました。フントニ!
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伊勢神宮の宝物

2009-09-14 08:51:33 | 生かされて今日
 日本人の原点、伊勢神宮は芭蕉翁も大好きで幾度も参拝されました。ただ翁は墨染めの仏僧の姿なので内宮には近寄れませんでした。江戸時代は異教徒に厳しかったんですね。上野の国立博物館で「伊勢神宮と神々の美術」展がありました。幸いに入場制限もなく割りとゆっくり鑑賞してまいりました。国宝級のお宝が三重県伊勢に行かずして会えますからうれしい企画でした。
「古事記」や「延喜式」、「日本書紀」のホンマモンに会えました。工芸技術の粋を尽くした太刀や鏡、織物などの古神宝、男神像や絵画などまさにニッポンの宝物の陳列でした。20年毎に内宮と神様の使用される生活用品を納める外宮とを造り直す遷宮の伝統により、国の技術レベルが維持継続されたようです。
 神の使われた用品は古神宝と云い、人目に付くのは穢れて恐れ多いので、焼いたり埋めたりしていたそうです。すごーい。
 元寇の際、異国調伏、国家安泰を3度にわたり祈祷された西大寺の高僧・叡尊(えいそん)の小ぶりな伊勢舎利塔や2メートルもあるおもしろい尊顔の神像に釘ずけになりました。元寇は一大国難で仏神混交でもあったんですね。
 上野の山は薄もみじが揺れていました。
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あなたの好きな町は

2009-09-11 04:50:31 | 生かされて今日
 ブランド総合研究所が全国市町村のイメージ好感度調査を発表しました。ベスト10は、函館、札幌、京都、横浜、神戸、小樽、鎌倉、富良野、金沢、軽井沢の順です。私の好みでは奈良市、長崎市、京都市がベスト3です。
わが故郷の鹿児島市が20位にも入らないのはとても残念。桜島と錦江湾とイモ焼酎に温泉、歴史ときついお国なまりの魅力があるのに・・・。ナンデダロー。
 府県別ベスト10は、北海道、京都府、沖縄県、東京都、奈良県、神奈川県、大阪府、兵庫県、福岡県、長崎県の順です。
滋賀県や富山県、山形県が下位なのはおかしいと思う。この地域からのアピールが下手なのではないでしょうか。どこの商店街も東京銀座のコピーでは個性がなくおもしろくない。特色・個性が違ってこそ魅力が光るのだもの。どこが良いのか舶来の同一ブランドもので身を飾るのは猿のモノ真似でコッケイだ。
 おしろい花のように質素でもすこやかな個性がうつくしい。
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啄木の歌碑だ

2009-09-08 07:59:31 | 歌の花束
 雑踏の上野駅前商店街にひっそりと石碑があり、好奇心から近づいてみますと石川啄木の歌碑でした。私は南国の生まれのせいか、この東北の歌人には縁が薄く教科書に載る明治の悲惨な貧乏歌人程度しか知りません。今調べてみますと、なんと26歳の死だったのです。平和な社会に誕生されたらと悔やまれます。生まれが早すぎたんですね。
 『ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聽きにゆく』
と刻まれていました。慣れない雑踏の大都会に疲れて癒しのお国訛りを聞きにこられたんですね。上野駅の15番ホームにも同じ歌が碑に彫られてあるそうです。
 かって家族で盛岡に遊んだとき、盛岡城址(こずかた城)の歌碑は啄木の青春の夢多き明るさが発散していました。
『不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心』


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横浜聖アンデレ教会

2009-09-06 07:01:30 | 生かされて今日
 横浜三ッ沢にあるキリスト教会(聖公会)で、神奈川県宗教連盟主催の文化講演会があり受付のお手伝いをしました。県立保健福祉大学学長を勤められた阿部志郎先生の「愛し愛されて」というテーマでした。基督教会に来たのは久しぶりで三角屋根のチャペルや落ち着いた長椅子の聖堂、靴のまま入れる事務棟など珍しい感じでした。牧師さんの話では、横浜一番の大きな聖堂だそうです。
 神社の宮司さんやいろんなお寺のお坊さん、キリスト教の牧師さんらの聖職者に私たち立正佼成会や天理教や孝道教団など在家信仰者が280人も集まりました。
信仰の小さな差異を超えて平和社会建設に貢献したいという宗教協力の仲間です。私の地元の瀬戸神社の宮司さんと龍華寺の住職さんもおられました。
 同じ受付をした息子のような青年仏教会の坊さんと知りあえて楽しい時間でした。私の好きな声明(しょうみょう)で、バチカンやアッシジで歌つたというお坊さんもいて感心いたしました。若きお坊さんの力が連帯して信仰者が増えることを願いました。
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タブー無き報道を

2009-09-03 07:27:49 | 生かされて今日
 どうも昨今のテレビや新聞は、お得意さんである特定団体へ遠慮をした姿勢が気になります。その団体の購買力をちらつかせる無言の圧力にマスコミがみずから及び腰になるのは民主制国家・日本にとり危険です。官憲の弾圧をはねのけてやっと得た報道の自由が浸食、後退するのではと心配です。
TVや大新聞社、マスコミも大株主と買ってくれるお客がいるから経営できるのですから、その意向を無視は出来ないでしょうが。
 ただ首相官邸の政治記者はもう少し勉強して欲しい。ダブーに立ちはだかる勇気を持ち鋭い質問を放ち政治家や官僚、経営者などの権力側に切り込んで行く野人タイプが少ないようです。自分の出世も大事ですけど・・・。
太鼓もちのミーハーな質問ばかりする芸能記者と同様、タブーを恐れる姿勢では国民に影響する政治報道に携わる資格はないと思う。
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