四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

初冬の句会

2010-11-29 12:24:35 | 俳句
あかざ俳句会のかもめ支部句会では、十一月最後の土曜日に句会がありました。会場は横浜駅西口のかながわ県民センターを使わせていただいています。兼題は賀状に記す句でした。社用で出席できない方もいましたが、投句された百句を俎上に7句選に感覚を競いあいました。うち特選句をそれぞれに述べ合います。誰の作品か最後まで伏せてあり、ドキドキしますよ。
私の好きな作品は次の通りです。

♪ねんねこ半纏となりの嫁の子守唄  正浩
   ♪仕立て直す小紋の染や一葉忌   教子
       ♪新走り結局みんな人が好き   土太郎

♪色鳥や大樹隈なく喜ばせ   花子
   ♪喝采のごとく銀杏の散りにけり   明
       ♪山住みの幾年夕べ柿をもぐ   花子

私の作品
  ♪東京は仮面の舞台もみぢ散る
  ♪兄ちやんに六十路のもみぢなかりけり  
  ♪門にまだ手をふる卒寿初国旗
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鎌倉の小春日和

2010-11-26 09:31:16 | 生かされて今日
 桜紅葉が寂しい段葛(だんかずら)は、頼朝夫人の北条政子の安産を祈り、おやじの北条時政らが土手を高く由比ガ浜から一直線の参詣の道を作りました。鎌倉駅近くの二の鳥居でその幅は私で10歩ですが奥の幅は6歩と、仰ぎみて遠望するよう設計してあります。勿論当時は公式行事でしか使わない信仰の道でした。
 日蓮聖人は片瀬の刑場へしょっぴかれて行く時、八幡さんに向かい何故に国の柱である法華経行者を護らぬかーと大音声を飛ばされたそうです。なんせ将軍家の神さまを叱責したのですから、周りの武士達もキモを冷やしたことでしょう。
これを聞いていた大銀杏は今年暴風に折れてしまいました。もみぢの八幡さんには修学旅行や観光客で賑やかでした。
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三浦半島そぞろ歩き

2010-11-22 22:47:43 | 俳句
東京湾の先端三浦半島は横浜と鎌倉に挟まれているせいか認知度が薄いですが、風光明媚、気候温暖、歴史も深く住まいも観光も穴場です。海ありみかん山あり、いちご狩りや三浦大根、頼朝を助けた海の豪族三浦一族の本拠地でもあります。ペリーの7隻の黒船艦隊に大騒ぎした現場です。
 あかざ俳句会では24名で津久井浜の海岸や冬菜の台地を逍遥する吟行を行いました。午前中はそれぞれ散策して句をひねり、午後から町内会館をお借りしての句会です。2句を正午迄に投句、昼食後選句にかかり各自好きな句を5つ選びました。私好みの作品は次のとおりです。

○磯菊や舟地蔵には海見へず   照子
    この作品に特選を付けました。昔は海が目の前にあったのでしょうが、今は見えずに寂しかろうとの作者の発見があり、敬服しました。

   ○大みかん元下浦村といふところ  白童

○鬼柚子の掌にあたたかし恐ろしき  教子

   ○もぎたてのみかんの味見御一行  好子

○晴れ誘ふ岬台地の冬菜畠  幸子

私の作品
 ♪甘藍(かんらん)の農が句を問ふ台地かな  駿

    ♪赤い実のつらなるしづく波郷の忌  駿

詩に関心ある方、好奇心旺盛な方はどうぞ芭蕉翁の道をお尋ねください。俳句は入門しやすいが奥は深くて生涯学習となる日本の伝統文学です。
あなたの体内にある芭蕉さんのDNAに気づいてください。
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もみぢの青山学院大

2010-11-20 21:01:21 | 生かされて今日
私の本社近くに青山学院があり時折学食や学生協の本屋に立ち読みをしたことがありました。どんなになってるかとモミジが美しいキャンパスを覗いてみました。就職戦線がかなり厳しいことを反映してか先輩のOB,OGを職場に尋ねる企画が立看板でPRされていました。ワラをも掴む作戦のようで、スーツ着用など注意事項が添えられています。大リーガーだった井口選手は青学OBです。
 大学生活は人生最後の楽園ですが、あっと気づくともう押し出されて卒業です。学費に下宿代にとご父兄は大変でしょうね。本学はミッションですからクリスマスツリーとなる樅の木があり、立派な大樹です。ゴタゴタした学食も健在で、安いランチをほおばりました。まさに青春謳歌の学生に混じり少し若返ったかもしれません。
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小春日和の神宮球場

2010-11-18 20:34:24 | 生かされて今日
雨で順延となつた明治神宮野球大会の決勝戦が小春日の神宮球場でありました。目当ては早稲田のハンカチ王子ではなくて、我が故郷の鹿児島実業高校です。日大三高との決勝戦を見ようと横浜から駈けつけました。地元の日大3の応援は当初パラリ、九州の果ての鹿児島の応援団がまさりますが、投打に力負けして1対4で負けました。本塁打を含むヒット数で倍の差が出ましたので敗北は明らかでした。1塁側は首都圏に住む望郷の鹿児島人が応援に来てくれたのでしょう。
 神宮球場に来たのは幾年ぶりか分かりません。まさに青春の明治神宮外苑で、銀杏モミジが美しい暖かな野球日和でした。第二試合は大学の部で続々と観客が増えてきて、ハンカチ王子見たさなのでしょう。私は関心が薄いので人をかき分けて球場を出ました。久しぶりに青山通りを歩き、渋谷から横浜へ帰りました。
途中にある昔勤務の本社は消えて30階の高層ビルに変身していました。無常ですね。東京は夢や野心の坩堝で学生やビジネスマンが多く、素敵なファションの女性も見かけました。でも都会人は一般的に個性的な顔が無く無機質でノッペラボウ、情緒が薄いなぁと思います。私もかっては仮面の一員でしたが、今は非合理な情ある人間に戻りました。
  ♪顔のもどるわが街のひと冬西日  駿
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秋の果て

2010-11-15 19:23:07 | 生かされて今日
横浜はエイペックの国際会議場となりテロ阻止の特別警戒に地方から警察官が多数応援に来て監視に当たりました。北海道警、秋田、山形、山梨、愛知県警などネーム入り制服で街角、繁華街や駅のホーム、ホテル周辺に立つていました。むすこのような警官にご苦労さんと声をかけました。
会議場のある桜木町やみなとみらい周辺は最高度の検問の連続で、幼稚園バスも停められたそうで、商売上も不満の声が聞かれます。
 エイペック記念句会と洒落の出る連中と句会を楽しみました。俳句は高尚だと敬遠するひとが多いのですが、それは全くの誤解なんです。約束は575と季語は必要というだけです。高尚な難しい決まりは有りません、制約がない自由奔放が俳句です。庶民の歌ですので是非入門をおすすめします。

○そこここに目貼のありし母の家  都
 ○ゆく先の景気浮揚や酉の市  健志
  ○錦秋の一村人影見当たらず  美代子

○倦怠期小春のもどる水族館  駿
 ○豆を炊く炎の機嫌夜の長し  教子
  ○文庫本薄きがよけれ一葉忌  たかし
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桜島の噴火は今年807回!

2010-11-13 20:13:25 | 生かされて今日
我がふるさとの桜島が今年の元旦から数えて今日で807回目の爆発を記録したそうです。ナント一日平均で2.6回の爆発です。ユーチューブでビデオを拝見しますと身が縮む程の恐怖をおぼえます。
なんせ私が初々しい中学1年生の時に、永い休火山の静寂を破って大爆発をおこして以来50年を超えて噴煙を上げ続けております。新しい火口が出来ており人間の力をあざ笑うど迫力です。下記のビデオをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=KWnK6NjHs3A

 親戚に聞くと夜中の暗闇での爆発は火焔がイナズマの火山雷を伴い、火の粉が降り注いで凄まじい光景だそうです。どよもす大音響も聞こえるでしょうから地獄のほとりに寝る感じなのでしょうね。大自然は大きく、人間は微小ですね。
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ビデオ流失よりも

2010-11-11 20:30:29 | 生かされて今日
無頼で野蛮な中国漁船の体当たりのビデオが国家機密だと流失した犯人探しで大騒ぎしている政府、マスコミのアホさ加減に慄然としています。そんな内輪もめする場合か。
毒ギョーザ事件でさえ謝らぬ国が相手なのだ。バーバリアンの共産独裁国家にどう立ち向かうかの知恵を絞るほうが先決である。国民に思想の自由がない国を経済の為に、お金のために、無頼漢に遠慮して秋葉原事件の如き事実を国民の目から隠そうとした知恵なき政府の情け無さに呆れるばかりだ。主権者たる日本国民をナメて政治のプロに任せろとばかり自惚れて、世界の嘲笑を買ってしまった。
 そのビデオ隠匿を指示した政府こそ責められべきだ。機密を流した役人は責任無しとは云わないが、それ以上に厳しく糾弾すべきは政治判断した高官にこそありだ。
自民公明のエラー続きにあれほど期待された民主党もハト、オザワにこの無様な対応でウンザリしてきました。この大不況、荒廃した世相に詮なき議論をしている代議士よ、身命を賭した維新の志士に習ってください。頼むから。
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柴又帝釈天は秋日和

2010-11-08 08:11:01 | 生かされて今日
6日の土曜日は江戸川近くにある柴又帝釈天に参りました。最高の秋日和で何年ぶりかの訪問で懐かしいです。今日は今年最後の縁日だそうで、七五三や観光客やお祭好きの方々が集まりました。やはりここも、老齢化の波でお祭りにはしゃぐ幼子がいません。
七五三は日本独特の風物詩で、末永く伝えたい子供を大事にする伝統文化ですね。
 狭い参道のお店をそぞろ歩きして、山椒の佃煮をお土産にしました。ここは日蓮宗のお寺で題経寺というそうで江戸時代初期の創建とか。法華経をテーマにした精巧な彫刻が有名で、昭和40年代からの映画「男はつらいよ」シリーズの舞台です。渥美清さんもな亡くなられ久しくなりました。
河川敷のグランドでは少年野球が飛び跳ねていました。
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百日の荒行はじまる

2010-11-05 08:05:08 | 生かされて今日
千葉県市川市にある中山法華経寺では世界三大荒行と称される命がけの修行が11月1日から開始されました。午前3時の水行を手始めに6時、9時、12時、午後3時、11時と7回寒水をかぶります。食事は2回、おもゆに味噌汁、野菜。無論禁酒禁煙、TV・ラジオなしの100日間です。体重が10KGは減るそうで、髭ぼうぼう。読経、唱題、祈祷三昧で来年の2月10日まで命をかけた苦行が続くのです。信じられませんね。
日蓮聖人から伝わるご祈祷の秘法を身につける止暇断眠の大修行です。今年は全国から171名のお坊さんが挑戦されています。2年前の満行の日(2月10日)には遠く韓国の僧もおられました。幟を押し立てた日蓮宗寺院の檀家が大応援団を組み満行を待ち構えていました。
 凄まじい荒行をくぐり抜けたお坊さんは眼光鋭く、髭ぼうぼうで唱題をして荒行堂を一重の袷着に素足の下駄で出てくると待っていた奥さん親が飛びついていました。 写真の奥の荒行堂から尊い修行の声が漏れてきます。ザクロの実が揺れていました。
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平和を祈る志し

2010-11-03 22:20:55 | 生かされて今日
国連の創設記念日をはさむ週間に世界の諸宗教が手を組んで地球の平和を共に祈る行事が36年続いています。立正佼成会の我が支部では、古墳時代からの霊地にある瀬戸神社佐野宮司さんの主宰で神式の祈りを厳かに捧げました。信仰者が率先して連帯し、調和ある世界に努め合う時代です。
 地球の汚染、テロや報復攻撃、国際紛争、人種差別、子供の人身売買、国内では3.3万人を超す自殺、人間不信の高まり、親子間の殺人事件や虐待イジメなど殺ばつな社会を先ず自分の心から立て直したいと神に祈りました。神無月ですが祈りは神に届くと信じます。世界の平和も足元の自分、我が家庭からです。
 宮司さんから「お天道様とご先祖様と世間様」の三つの歯止めが消えており、人の目が無くても自制できる躾(しつけ)がお互いに必要との指摘がありました。
 わがままをコントロールできる社会にお互い様努力して建て直したいものです。特に代議士、官僚、教育者、経営者など社会のリーダーは毎日の言動で範を示して欲しい。諦めてしまったら将来を生きる児孫に無責任です。
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