四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

三渓園での観梅俳句大会

2012-02-27 05:22:46 | 俳句
 「春は名のみの」寒さで横浜の梅の名所・三渓園でも蕾がちで、未だ色なき景色でした。二十六日、園内にある原三渓翁のお住まいだった鶴翔閣(横浜市有形文化財)で観梅俳句大会が開催されました。翁は百年前に親しい方を招いて観梅会をされていたそうです。私たち横浜横浜俳話会(山本一歩会長)の役員は手弁当で準備し下働きをいたしました。高齢化時代に俳句はうってつけの生涯学習と確信します。より多数の俳句入門者を増やしたいと願っています。
 余寒の中を140余の俳句愛好家が集まり、伝統の文芸に遊びました。ベストテンは下記の通りでした。ほんとに皆さんはうまいなーぁ。日頃の鍛錬の賜です。

横浜市長賞     臥龍梅わたしに力瘤二つ      伊藤久生
三渓園理事長賞   うしろ手を正して梅を仰ぎけり   小林比奈子

横浜横浜俳話会長賞 いろいろな梅いろいろな岐れ径   小林一子
三渓園園長賞    水仙の日溜りはまた風溜り     鈴石紫苑

朝日新聞社賞    まっすぐに生きてるつもり臥龍梅  加賀田せん翠
神奈川新聞社賞   好きな道好きに歩いて木の芽風   浅沼さつき

産経新聞社賞    紅梅に声掛けてみるほめてみる   伊藤方恵
日本経済新聞社賞  其のむかし此処より海よ梅三分   尾崎よしゑ

毎日新聞社賞    水ぬるむ岸辺は人の寄るところ   谷口ふみ子
読売新聞社賞    賑ひてゐて閑かなり梅の園     橋本栄二
コメント

日本人には和食がベスト

2012-02-23 14:25:14 | 生かされて今日
 文化審議会は、政府が伝統的な日本料理を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界無形文化遺産」に申請することを許可したそうです。
地形学上地震・火山の巣窟だがそのお陰でおいしい豊富な湧き水に恵まれ、お米を主食とし新鮮な海の幸山の幸、発酵食品(味噌、醤油、日本酒、納豆、かつおぶし等)の多い和食は、菜食や海草中心で私たち日本民族の健康を三千年支えてくれたのです。
 昨今、菜食で長年出来てきた肉体が肉食傾向が増したために、生活習慣病や奇妙な病やすぐキレる犯罪の多発、いじめなど本来穏やかな菜食の日本人が変わりつつあるのではないでしょうか。
膨大な海外からの食材輸入、わからない様々な食品添加物、保存料、化学肥料の食品への影響など心配です。
 輸出立国で工業生産国に余りにも傾斜しすぎ、国防の基礎である農林水産業界を軽視してきた国政の失敗と国民の食への無知・無関心が原因だと思われます。
古来から肉体に馴染んできた和食菜食を取り戻したいものです。

.
コメント

府県別の健康レベル

2012-02-19 21:06:45 | 生かされて今日
 厚生労働省の国民健康調査によると生活習慣の善し悪しの違いから、都道府県での健康レベルの程度が推し測られます。
日本人に古来から合ったベジタリアン的和食文化が軽視され、欧米型の肉食型高カロリーの食習慣や外食、冷凍食品、食への無知無関心等から、平均寿命の低下や肥満、生活習慣病の多発など心配される状況です。醤油、納豆、豆腐、かつおぶし、昆布など発酵食品の多い日本食を見直しませんか。幸せの土台はよき食習慣がつくる健康にあります。

●肥満のワースト5
 沖縄県、宮崎県、栃木県、福島県、徳島県
  男子では40~59才、女性ではなんと60歳からが多い。男女ともに長寿を誇った沖縄県では医食同源の食習慣が後退、異国の食習慣から男子の平均寿命はトップ県から現在は27位に悪化しているようです。

○肥満の少ないベスト5
 山口県、福井県、滋賀県、鳥取県、静岡県

●男子の野菜摂取量ワースト5
 徳島、香川、沖縄、佐賀、北海道
  意外に都会より田園に恵まれた県が野菜の採取少ないのです。

●男子の食塩摂取のワースト5
 沖縄、佐賀、香川、大分、大阪
  東北を抑えて西国が多い。醤油は澄んだ薄口醤油なのに塩分が強いのです。
 
●男子の一日平均歩数ワースト5
 鳥取、青森、新潟、和歌山、秋田
  過疎地域で車に頼る生活が悪いのでしょう。

●お酒の摂取ワースト5
 三重、静岡、香川、沖縄、群馬
  沖縄を除いて意外な県が多い。

●男子の喫煙ワースト5
 福井、群馬、熊本、長野、岐阜
  これも意外です。空気の綺麗な府県が悪いとはいかに。全館禁煙や禁煙エリアの設置で、横浜の煙草吸いはそうとう減少した感じです。歩きタバコが減りました。
コメント

歌人・永田和宏さんの講演

2012-02-13 09:38:02 | 生かされて今日
 「人生を生ききるということ」をタイトルに永田和宏さん(六十五才)が次に登壇されました。
氏は京都大学名誉教授の科学者で宮中歌会始選者、朝日新聞歌壇選者、「塔」主宰の歌人。二年前に亡くなった女流歌人河野裕子氏の夫君です。寺山修司短歌賞、若山牧水賞、読売文化賞、文部科学大臣賞、斎藤茂吉短歌文学賞、紫綬褒章、山本健吉文学賞など受賞されています。
大胆に話を要約するならば、ガン等で自分の余命を宣告をされても、「自己の人生を肯定する」、「死ぬまで自分らしく生きる」、「最後まで好きなことをして逝く」ことだと。
 ○恩師・市川博士の往き方
   もう教える機会もない死の床でも、日常と変わらずボロボロになっている外国の科学書の勉強をされておられた。感謝を告げたくてお見舞いに行ったがついに云えなかった。挨拶して病室を辞す後ろで、「永田くん、有難う」と驚くような大声がした。翌日死去された。

 ○妻・河野裕子の往き方
   平成二十二年闘病の末乳がんで死去六十四才。宮中歌会始選者、毎日新聞選者、家族四人とも歌人。私は妻ながら現代歌人のトップだったと思う。がん告知を受け頃、妻に対して努めて冷静なポーズをとったことは彼女の精神的不安定をもたらした。家族とも嵐の五年間で、時に包丁を研いでいる姿も見た。再発が見つかった際は妻のほうが平静に受け入れていた。
   妻が自分を歌った相聞歌は約五百首、私も五百首あるのが分かった。互いにおもしろい人間だと思っていた。妻はおしゃべりでよく話をした夫婦だった。五七五七七の歌の形式と言葉の力が普通では照れて言えない夫婦間の綾、気持ちを伝え得るのだ。子供よりも学者バカな私を残してゆくことが心配でたまらない風でした。枕元の薬袋やティシュなどに歌が書き散らしてあり、最後には家族で口述筆記をした。死ぬまで歌を作るのが真の歌人だと思う。講演の後半はご夫婦の短歌やエッセーを読みあげられ、時に涙ぐまれて退場されました。私もひからびた俳句よりも相聞の句を創ろうと思います。

 手をのべてあなたとあなたに触れたきに
           息が足りないこの世の息が    河野裕子
 歌は遺り歌に私は泣くだらう
           いつか来る日のいつかを怖る   永田和宏

 いち人(にん)の多き不在か
           俳壇に歌壇に河野裕子しのぶ歌  美智子皇后

コメント

東洋の魔女、河西さん

2012-02-12 04:31:57 | 生かされて今日
 『人生後半の生き方を考える』と題する講演会が日比谷公会堂であり、老壮の方々が雲霞のごとく集まりました。
 最初の講師は東洋の魔女、東京オリンピックでソ連を破り金メダルを取ったバレーボールキャプテンの河西昌枝さんでした。
若々しい痩身を赤い服に包んで登場されました。今七十九才、話し下手でこの講演会の申し出をお断りしたかったと云われながら、「金メダリストが嘘つきだとわかりました」と後で登壇した先生に言わしめる程楽しく有意義なお話で、猛練習の時に歌っていた替え歌をも披露され大拍手を受けられました。私は彼女の選手時代の印象から、自分より若い方と誤解していました。
百七十四センチの身長が四センチ縮んだそうですが、お声は溌剌としてとても八十才前とは思われません。大松先生はじめ人縁に恵まれたから、大好きなバレーボールに打ち込めたと。世界制覇の目標は怖くなかったが、鬼の大松の12時過ぎまでの猛練習だけは辛かったそうです。
 東京オリンピックで金メダルを取った時三十一才。三回見合いをされて翌年自衛官と見合い結婚、当時の佐藤栄作総理の媒酌で結婚し、三児を育て長男は今四十二才だそうです。やはり結果的には大松監督の人柄に近い人を選んだそうです。
両親は普通の娘として早く実家に戻って欲しかったのですが、日本中の期待に気兼ねして云えなかったと涙を拭かれておられました。遊び盛りの青春を犠牲にされ、結果的に親不孝をされたのですね。なでしこジャパンの沢主将には「親を大事に」とアドバイスされたそうです。
コメント

2012年の運勢は

2012-02-05 16:44:57 | 生かされて今日
 2月3日新しい年が始まるスタート、立春となりました。誕生日による今年の運勢は次の通りです。受け止め方を前向きにとらえて、ポジテブで行きましょう。なお、1月から節分までに生まれた方は一歳上の年まわりで見てください。

★一白水星(昭和11年生れ、20,29,38,47,56,平成2,11,20)
自分の考え方だけで行動しては独断となりますので、周囲の人に理解してもらえるよう努めましょう。印鑑に注意を。

★二黒土星(S10,19,28,37,46,55,H1,10,19生まれ)
よき結果は来年以降と考え、陰徳を積み、疑う心を捨てましょう。

★三碧木星(S9,18,27,36,45,54,63,H9,18)
開運の年、多忙な年になります。自己欲を抑えて、他人に尽くす努力をいたしましょう。

★四緑木星(S8,17,26,35,44,53,62,H8、17)
盛運の年、このチャンスを生かし積極的に。若い人の意見に学び、一層謙虚な姿勢で行きましょう。

★五黄土星(S7,16,25,34,43,52,61,H7,16)
最も運気の強い時です。ワガママを避けて「お蔭様」の心を忘れないように。

★六白金星(S6,15,24,33,42,51,60,H6,15,24)
周りの人へ影響を与えます。善い縁になれるよう努めましょう。他人との協力が不可欠です。

★七赤金星(S5,14,23,32,41,50,59,H5,14,23)
今までの総まとめの時です。新規事業や新企画をはじめるときではありません。約束を守ると信用を得られます。欲を出さずに感謝で過ごしましょう。

★八白土星(S4,13,22,31,40,49,58,H4,13,22)
秋の実りの時。周囲への感謝、礼儀正しさが自分を光らせます。

★九紫火星(S3,12,21,30,39,48,57,H3,12,21)
変化の年になります。変化の時こそ多く学べるので、他人のせいにせず、仏さまからのさずかりものと受け止めましょう。家族の意見を聞き、先祖供養をしっかり。
コメント

わが鬼を退治する節分だー

2012-02-04 09:41:19 | 生かされて今日
 冬から春に時節を分ける節分会(せつぶんえ)式典が横浜教会で開催されました。わが次男坊も年男ではかま裃姿で福豆を撒きました。亡き4人(両親と妻の両親)の親が手を叩いて大喜びしていることとシンミリしました。横浜普門館9階から眺めると雪富士の雄姿が現れ今年の吉兆を感じました。来賓の鳩山元首相ご夫妻や金沢区の古刹・龍華寺の和田住職、林横浜市長らも今年こそ3.11後の日本再建のスタートとばかりに福豆を威勢よくまかれました。わが内なる「貪瞋癡(とん・じん・ち)」の3つの毒を消してくれる福豆です。
今年は壬辰(みずのえたつ)の年回りで、この二つの漢字におんな偏をつけると「妊娠」、つまり新しい「いのちが生まれる」年だと椎名教会長が教えてくれました。みんな古い自分の殻を壊して生まれ変わる年にしたいものです。
コメント