四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

運慶に会いませんか

2007-04-30 20:47:29 | 生かされて今日
 新しい街横浜で唯一国宝を持つ金沢区の金沢文庫で、鎌倉時代の名仏師・運慶の最晩年のお像が発見され公開されています。奈良東大寺の巨大な仁王像の作者です。
大威徳明王像の一部で20センチぐらいでしょうか。体内納入品から、源氏嫡流の2代将軍頼家と3代将軍実朝つきの筆頭女官(大弐のつぼね)が作らせた由。
この明王は、戦勝祈願、怨敵調伏の本尊ですが、ふたり共無残に殺されてしまいましたね。金の胸飾りが光っていました。このお像を若き日の狩野探幽がスケッチしています。
 是非、運慶さんに会いに来てください。大人400円です。
隣りの称名寺の山はモコモコと青葉がひしめき、浄土式庭園のイチョウ若葉が素晴らしい。お弁当を広げる家族もいてまさに「春惜しむ」です。
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ひそむ危険

2007-04-30 07:13:06 | 生かされて今日
 横浜駅東口のそごう百貨店を抜け動く歩道で川を渡ると商業ビルや高層マンションの新しい繁華街が生れています。日本の平和で豊かさを再認識させるショッピング売り場やレストラン群。
国際基準とやらの競争社会・弱食強食の導入により、草食動物のわが国に格差が広がっていることも実感します。明があれば暗も生れました。
快適な天気の連休で、山下公園とつなぐシーバス乗り場には長い行列です。かってクラス会を横浜で開いた時は、羽田空港からの鹿児島の級友たちをこの船に乗せ喜ばれました。
海はしあわせな開放感を与えてくれるのです。
 七月は政界の天王山、参議院選挙です。自民党。公明党の長期政権は政官財の癒着による談合や国民年金を食い物にする社会保険庁などの「よどみ」を生み出しています。
米軍と一蓮托生を目指す集団的自衛権は極めて危険だ。国民をまた、戦場に送るつもりか。
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母の重さ

2007-04-28 07:37:44 | 生かされて今日
 男の子の健やかな成長を祈る端午の節句、初夏の五月が近づきました。
保育園や幼稚園の新入園児、小中高の一年生や転入の生徒、新入社員諸君や海外や新天地へ赴任した転勤族のみなさん、元気でしょうか。5月の連休は新天地での緊張を癒すよき時間です。私も転勤の度に連休のゴングで救われました。
 我家の玄関に武具、かぶとを飾りました。35年前高松で生れた長男のために、義母が東京から持参しました。宇野から高松への宇高連絡船が健在でした。
今そのかぶとの重さに、母の愛情をしのんでいます。息子におばぁちゃんの話をしました。孝行したい時には親はなしです。
「親の恩は石に刻め」ですね。
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春惜しむ

2007-04-27 07:20:43 | 生かされて今日
 自転車で春風を切って、金沢自然公園へ登りました。東京湾を行く船は春かすみに薄れて見えます。長い滑り台がくねる谷には鯉幟があまた泳いでいます。
山はすでに初夏が兆して、新緑が風にもみ合う音がしていました。
なつかしい野の匂いがしています。
 近くの保育園の行列が登ってきました。国の宝ものです。愛らしい挨拶をしてきます。保母さんも保父さんも青年です。健やかに育てて下さい。
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雪国の春

2007-04-25 22:21:08 | 生かされて今日
 新潟県十日町市の豪雪地帯に春が来ました。山桜がひとひらも散ることなく絵の様な花盛りでした。山道に入ればカタクリの花が震えていました。水仙やわさびの花、雪柳に芽柳などいっせいに春が来た感じです。
残雪はほとんどありませんが、雪の重みのせいで幹がひん曲がり、山肌が露出して大自然の威力をしのばせます。南国育ちの私には住めそうもありません。
 宿で頂いたわさび菜漬けや蕗の薹の和え物がたまりませんでした。ごはんがすすむわけです。過疎の山奥まで新潟日報の朝刊が配達されて驚きました。新聞が好きな国ですね。
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土牢

2007-04-23 06:36:52 | 生かされて今日
 鎌倉長谷に花の寺として人気のある光則寺(こうそくじ)があります。日蓮聖人に後日帰依した武人・宿屋入道光則が屋敷を寄進しその跡に建立した寺で、奥の山際に大きな土牢があります。
日蓮聖人が処刑されんとした頃、愛弟子・日朗たちが閉じ込められたそうです。その日朗ヘ宛てた日蓮聖人の手紙が残されて碑に刻まれていました。
「日蓮は明日、佐渡の国へまかり越す。こよいの寒さにつけても牢の有様が思いやられいたわしいことである。」(意訳)
愛弟子を心配される温情あふれる名文である。
 お寺のカイドウは銘木で、薄いピンクがしだれていました。
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夫婦の朝の挨拶から

2007-04-20 06:14:37 | 生かされて今日
 長崎市長の殺人やアメリカの大学での銃乱射、親子の殺人など、科学技術が発達してもおぞましい事件が頻発して「地球」も「人間」も壊れつつあるのかもしれません。恐竜たちの様に。
 しかし、釈尊を讃仰する仏教徒としては法華経の如来神力品(にょらいじんりきほん)に説かれている「通一仏土」、すなわち全世界が大調和するという未来の明るい予言を信じます。煩悩に汚れていても内在する人間の仏性、仏になれる種を信じます。
人間性の回復は、「家庭の再建」からだろう。先ず夫婦の朝の挨拶からはじめよう。
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壊そう公務員天国

2007-04-18 12:00:31 | 生かされて今日
 公務員の再就職にわざわざ新しい機関を作るそうだ。納税者と同じハロ-ワークでは何故ダメなのか。政権を握る「厚顔な代議士」が頑強に反対しているのを見ると、国を破綻させる元凶に思える。
誰の為に政治をしているのか糺したいものです。国民の老後の支えである国民年金や談合工事で税金をむさぼり、あまつさえ、天下りして退職金を奪い取る。
 ミスしても破廉恥事件を起しても、戒告とかかっこうばかり。民間では即クビですよ。
中高年の再就職がままならない現状を受け止めれば、せめてワークシャエリングで就職を控えたらどうなのか。腐った役人に代わる民間人はごまんといますよ。
国は夕張市以上に借金漬けなのに、年功序列で昇給するシステムを壊さねばいけない。
国辱政治屋は去れ。
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更に登る生き方

2007-04-16 07:02:10 | 生かされて今日
 同期入社の役員が退任したので仲間が16人久しぶりに集まり懇談した。それも、新人教育を受けたなつかしい東京・小伝馬町。行き交うネクタイ姿が往時の同期の姿にダブリ、41年前の街並みにすこし迷う。
 ♪残る花入社の町に迷ひけり  駿

 吉田松陰の刑死した伝馬町牢屋敷址へ寄る。わずか30の生涯。
「親思う心にまさる親心けふのおとづれ何と聞くらん」
 ♪格子戸の松陰の空散るさくら  駿

 退任の同期は保険数理のエキスパートであるが、ただちに某大学の大学院の学生に転進したという。41年の勤務をいやすことなく、しかも専門外の学問へ挑戦されるのそエネルギーに敬意を表したい。
ボーイズビーアンビシャス。精神こそが青春だ。緋牡丹の如くに。ただ、呑み代に学割はきかないよ。


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調和を

2007-04-15 05:20:51 | 生かされて今日
 淡白なソメイヨシノが散り、濃厚な八重桜の出番となりました。
山帽子も水木も菜の花もぺんぺん草(なずな)も咲いて、今まさに百花繚乱、大自然の絵巻物が展開される命の春です。赤い花は赤い花を、黄色い花は黄色い花を精一杯個性を発揮して調和しています。
あたかも種々大小の楽器、色音がトータルして調和するオーケストラのように。
 人間社会もこのように異なる個性を尊重、寛容に受け入れ融合することが大切だ。
思い上がり、好き嫌いで差別、排斥することはヒットラーのユダヤ人撲滅の妄想と同じだ。
 人間誰でも煩悩で「自分が一番かわいい」のだが、「色則是空」、元は全てが平等な宇宙のエネルギーの所産なのである。
たあいなく変化する差別相のみに執着せず、変わらない平等相も認め立体的に見ようと努力するのが釈尊の教えだと思う。命は誰もが「有限」で平等だ。
 年間3万3千人も自殺する世が、豊かだとは思わない。
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防衛線の鎌倉七口

2007-04-13 19:13:27 | 生かされて今日
 春の陽気に誘われ自転車で鎌倉七口で最も厳しい朝比奈切り通しを登りました。もちろん自転車は押して、山水豊かな岩道を滑らぬように歩きました。
薄暗い道ですが、うぐいすが盛んに音符をこぼしてくれます。
 武家諸法度を作った名執権・北条泰時が自ら土石を運んだということです。良港だった六浦と鎌倉を結び、房総からの攻撃をくいとめる戦略的軍事道路でもあります。
宋との外国交易や江戸湾岸からの物資や税を船便で運ぶ道です。塩の道でもあります。房総の日蓮聖人も何回も通られたでしょう。
 江戸時代には鎌倉や大山、江の島遊山の江戸町人の為に茶店もあったそうで、柱の穴が残されています。
 新しい自転車は軽いのでさして苦労なしで鎌倉へ行けました。
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母ばなれ子離れ

2007-04-11 20:36:21 | 生かされて今日
 幼児はなんでもしてくれた母親からはじめて離れ、初めての社会生活・見ず知らずの幼稚園に溶け入るまでが大変だ。母親も手放すことが心配,周りと比較してはハラハラドキドキ。
我家の息子ふたりは、見送りの母親と幼稚園で別れる時は大泣きしたそうだ。母親も未練を断ってグズグズせず、さっと玄関から消えないと子供に悪い影響を与えるそうだ。
要するに、四月は親子独立の大修行、荒稽古なんでしょうね。親と子と先生が甘え合うと後が心配。はじめのシツケが大事。
 二日目の今日、やはり帰り道で泣声がしてましたね。がんばれ母子、先生も。そう、新入社員諸君も。
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入園式

2007-04-11 08:21:37 | 生かされて今日
 郵便局に行く途中、ぞろぞろ着飾った一団に逢いました。今日は幼稚園の入園式の由。懐かしい風景を見に行くと、幼稚園の入口に列をなしています。平日なのに多くのお父さんが混じっているには驚きました。
 入口では園長先生や金髪のエイゴの先生もお出迎えです。家族ごとに記念写真を撮りあうので、連なっています。恐がって後ずさりする児や親とはぐれて泣きそうな児もいます。和服のお母さんもいますが、洋装は皆同じスタイルです。個性派は少ないお母さん達です。将来の国の柱たちのすこやかな成長を祈りました。
園庭は散る桜の花びらで小紋の模様に映りました。
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里ざくら

2007-04-10 07:29:58 | 歌の花束
 ソメイヨシノが大方散る近くの公園に一本の里桜が満開。白とピンクの房が鈴のように垂れ下がりゆれて、奈良時代天皇の身の回りに集められた美人、采女(うねめ)達のようです。木の周りを角度を変えつつ仰いで、見飽きません。
ぼたん桜とも言うらしいです。思い出すのは杉田久女の句です。

 ♪風に落つ楊貴妃桜房のまゝ 

 ♪谺(こだま)して山ほととぎすほしいまゝ

彼女は高浜虚子に破門された俳人です。
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戦艦大和の三千人の日

2007-04-08 06:10:34 | 生かされて今日
 昭和二十年四月六日、片道の重油で沖縄へ自爆の出撃をした戦艦大和は翌日の七日アメリカ機動部隊の航空機のえじきとなり沈みました。
戦死は3000人と言われます。
サクラが散るように、家族を日本を守ろうと尊い犠牲、いけにえになられました。
戦死、溺死の御霊は消えてしまったとは考えられません。
電子顕微鏡でない肉眼では見えないものは多いのですから。南無妙法蓮華経
 明日の祖国の為に「家族して投票」に行きましょう。
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