四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

信じて実行

2022-06-08 07:56:01 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『法華経は難信難解(なんしんなんげ)の法といわれます。何が難しいのかというと、説かれている教えをそのまま信じきってしまうことが難しいのです。

それを裏返せば、信じることができさえすれば「なるほど」と、だれにもすぐに分かるのが法華経の教えだということになりましょう。

 法華経の教義を、初めから終わりまで理屈だけで理解しようとして万巻の書を読み、知識を詰め込んでも、教えの神髄はなかなかつかめないのですが、経典に示されたとおりに一つでもいいから実行してみると、ちゃんと結果が現われてきます。なによりもまず実行です。その実行へ踏みださせてくれるのが、お師匠さんの導き、サンガの見守りなのです。

 「師匠のない仏教はない」といいます。自分ではかなり修行したつもりでいても、独りよがりになっていることがよくあるのですね。深く学んだつもりが、逆に知識を鼻にかけて我見を増長させることになっている場合もしばしばあります。

自分一人では、そこになかなか気づけません。お師匠さんにいちいち指摘してもらって初めて自分の思い込みを離れて見られるようになり、利害打算を離れた無我の修行ができていくのです。』

       庭野日敬著『開祖随感』より

 

PS まるで私へのご説法で、恥ずかしいです。独りよがりで人にてらう悪い癖を痛打されます。物知りではなく信心が大切、大安心のためには実行あるのみです。

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私の20句

2022-06-06 15:36:00 | 生かされて今日

 飯村寿美子名誉主宰が起こされたあかざ俳句会の「あかざ」誌が創刊100号に達しました。そこで各人自選の20句を披露する企画があり、私も30年近い研鑽努力の結晶を選んで掲載して頂きました。

いまだ初心の域を顧みずにお披露目いたします。縦書きにしたいところですが・・・

 

あかざ100号記念20句

   「父の相伴」

啓蟄や半音あがる地下の街

袋掛そらに白波たちにけり

昭和の背広昭和のレコード黴にほふ

しんちやんの三輪車の声ひろしま忌

枝豆やうれしきことをのみ数ふ

籠枕の探してをりぬ風の筋

僕にない父の商才めだか飼ふ

失念の会より電話くる大暑

オール5の妻の検診秋うらら

離れ離れの今わかちあふ望の月

秋深し見覚えの字の帰らざる

にぎやかな熊手や裏のぶあいさう

早世の父の相伴走り蕎麦

冬日和靴の混みあふ誕生日

寒菊や遺影の君がやあといふ

予備校全館寒灯を放ちけり

たまはりし万両嫁の来るやう

飛火する房総の山初明り

家に初日ををがむ幸せ申しけり

赤人の富士のうた詠む淑気かな

 

 

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