四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

仏教者の祈り

2020-04-22 12:52:38 | 生かされて今日

 『新型コロナウイルスの世界的流行という危機の中、私たち仏教徒は、信仰をもつ世界の友人と共に、感染された方々の病の平癒のため、いのちを守るために献⾝されている皆さまのため、そして不安や苛立ち、不寛容な心でいっぱいになっている人々のために、⾃らを省みつつ、祈りを捧げます。

予想外の在宅勤務を不便だと感じた時、
危険の中にいる人のために祈ることができますように。

学校が閉鎖し、子供の過ごし方で悩んだ時、
我が子のいのちが助かることだけを願うような状況にいる両親の苦しみを想像できますように。

友人との外出の予定をやめなければならない時、
生活のため、外に働きに行かざるを得ない人を思いやることができますように。

⾃宅待機でストレスを感じている時、
安全な居場所すらない人のことを思い出すことができますように。

私たちの国が恐れに支配されている時、
暗闇の中で光る燈ともしびのように、明るい笑顔でいることができますように。

⾃分の心が不安に占領されそうな時にこそ、
あたたかい言葉がかけられる私でありますように。

この場所こそが、菩薩行実践の場です。
一心に仰ぎ見たてまつる久遠実成の御本尊さま、
私たちが勇気をはぐくみ、仏さまの慈悲の中で皆が一つになれますように、
お見守りくださいますようお願い申し上げます。
南無妙法蓮華経』

 

 世界宗教者平和会議のコロナウイルス感染終息への祈りの文です。立正佼成会次代会長の

庭野光祥師が祈りを捧げられました。私たちも日々法華経を読誦して祈っております。

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大自然に詩を見つけませんか

2020-04-20 12:52:13 | 生かされて今日

 疫病の終息に見通しがつかない地球ですね。永くかかる戦争です。

私の所属するあかざ俳句会の皆様へ励ましのハガキを書きました。

 

『コロナ禍で辛い春3月でしたね。仲間とつながれる月例句会もなく、感染する不安と孤独な鬱とで俳句どころじゃないという方もいるでしょう。

 しかし私は逆に「俳句にある免疫力」と「充満する春のエネルギー」に気が付くことが邪気を払い世に正気を取り戻すと確信します。

それに今の年齢でこの春は二度と来ないのです。

 今私達に出来る社会参加はささやかですが俳句を創造し世に発表することです。家籠りの今こそ本気を出して作句づくりに挑みませんか。』

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人麻呂の恋歌

2020-04-18 09:32:49 | 歌の花束

 今日4月19日は万葉集歌人のナンバーワン、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の忌日、人麻呂忌だそうです。身分が低いために公の記録になく、生死おぼろげの大歌人です。山部赤人(やまべのあかひと)と双璧をなすそうです。死に場所、晩年について梅原 猛先生が『水底の歌』で従来の説(斎藤茂吉)を木っ端みじんに覆しました。

☆ささの葉は み山もさやに さやげども 

    われは妹(いも)おもふ 別れきぬれば

☆寄り寝し妹を 露霜の 置きてし来れば この道の 

    八十隈(やそくま)ごとに万度(よろづたび)

    かへり見すれど いや遠に 里は離(さかり)ぬ

    いや高に 山も越えきぬ 夏草の 思ひしなえて

    偲ふらむ 妹が門(かど)見む 靡けこの山

☆石見(いわみ)のや 高角山(たかつのやま)の木の間より

    わが振る袖を 妹見つらむか

☆春されば しだり柳のとををにも 妹は心に

    乗りにけるかも

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家族でしのごう

2020-04-10 10:01:37 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『毎晩一、二本の楽しい晩酌ならいいのですが、だいぶでき上がって帰宅した上に、さらに奥さんにお酒を出させる。しかも、いつまでも愚痴を並べたて、当たりちらすという毎晩に、もう愛想が尽き果ててしまった、という奥さんがおられました。
どれほどの思いでこれまで耐えてこられたか、頭が下がりますが、耐えるだけでは、どこかで切れてしまうのですね。どうしてご主人がそういう行動をとるのか、一度考えてあげられないでしょうか。ご主人が奥さんにくどくどと愚痴を並べるのは、自分の思いを分かってくれる者はほかにいないと思い込んでいるからです。

「お前だけは、おれの思いを分かってほしい」という訴えなのです。そこが分かると、毎晩お酒を飲んでくどくど言わずにいられないご主人が不思議でなくなってきます。
家族が互いに相手の思いを分かってあげようと努力するのが家庭です。

相性というのも、ただ性格が合う合わないではなく、お互いに、そばにいるだけで十の力が十二にも十五にもなるという関係のことです。相手を本当に分かってあげようと努力すると、互いにそういう相棒になれるのです。』
                       庭野日敬著『開祖随感』より

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求めない心で

2020-04-04 11:04:42 | 生かされて今日

 加島 祥造(かじま しょうぞう)さんは有名な詩人、翻訳家、随筆家など多面な才を発揮されておられます。ウイルスで家籠りを強いられて気が晴れない春ですね。

イライラ不足不満でコロナとの長期戦を暮らすよりも、免疫力を高めてくれそうな加島さんの詩で元気を頂きませんか。

(2007年小学館発行 『もとめない』より一部抜粋)

 

『求めない すると簡素な暮らしになる』

『求めない するといまじゅうぶんに持つていると気づく』

『求めない するといま持っているものがいきいきとしてくる』

『求めない するとそれでも案外生きてゆけると知る』

『求めない するとちょっとはずかしくなるよ あんなクダラヌものを求めていたのか、と』

『求めない すると恐怖心が消えてゆく』

 

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道元禅師の励まし

2020-04-02 15:24:49 | 生かされて今日

 人身得ること難し 仏法あふこと稀なり。

今われら宿善の助くるによりてすでに受け難き人身を受けたるのみに非ず

あひ難き仏法にあひ奉れり。

生死(しょうじ)の中の善生(ぜんしょう) 最勝の生なるばべし。

最勝の善身をいたずらにして露命を無常の風に任すること勿れ

 

  人間に生まれることは当たり前ではない。ヘビや虫けらやミミズ、豚牛に生まれず、

しかも戦争を禁止している日本に生まれたことは奇跡だ。

その上に釈尊の教えに会えて最高の幸せの中に生きているのだ。その尊き本性の

自分を自己中心の煩悩に振り回されて汚してどうする。

露のようにはかないいのちを「無常」に晒してはならぬぞ。わかったか。

 

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