四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

横浜教会は62才を迎えました

2014-04-28 05:29:24 | 生かされて今日

 立正佼成会横浜教会は昭和27年5月3日磯子区根岸に誕生し、満62才となりました。現在はJR横浜駅西口に地下2階、地上9階の横浜教会普門館へ移転し、仏法の習得、伝道の拠点としており、あわせて地域住民の文化活動(音楽演奏会や文化講演会)にも無償で提供されております。

「普門(ふもん)」とは、法華経第25番にある観音経から引かれており、あまねくどなたにも開かれた聖堂を象徴しております。この普門館の建設費用は日本が戦後まだ貧しかった時代に、全国の名も無き信者さんが乏しい家計の中からお布施された浄財なのです。

庭野日敬開祖さまが心血をそそいで平明に説かれた釈尊の教えに大感動した先輩たちのお布施から頂いた大聖堂でございます。庭野開祖の、お釈迦さまの教えで「人を救い、世を立て直す」という大願に感動した無数の先人信者(おそらくは今は多く他界されているでしょう)の財施が私達へのこされたのです。多くは名も無き貧乏な信仰者のお陰様なのです。

 来賓に比叡山延暦寺、天台宗宗務総長も務められました西郊(にしおか)良光師がお出ましいただき祝辞を賜りました。千年以上の歴史を誇る日本伝統仏教の本山、法華経伝播のはじまり比叡山との交流は元・天台座主の山田恵諦師と開祖さまとの友情からスタートしております。わが新興宗教と伝統仏教とが釈尊の教えのもとに調和ある平和境創設のために手を握り合っております。宗教間で争い、残酷な戦争にまで落ち込む愚かさが未だ世界中で絶えません。宇宙にまでロケットで行ける時代に、なんと無知、愚かなことでしょうか。宗教自体に罪はなく、その指導者に大罪があるのです。

私たち仏教信仰者は、武力暴力・軍事力や内なる差別心を克服してまず身近な家庭、地域社会から平和を積み上げる努力をしております。

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白いクルーズ客船入港

2014-04-18 08:19:01 | 生かされて今日

 ♪春はあけぼの白き巨船に会いにゆく   駿

 春闌ける横浜大さん橋にダイヤモンド・プリンセス号が優雅な巨体を運んできました。11万5千トン、全長290メートルの豪華客船です。三菱重工が造りイギリス船籍です。なんだかウズウズしてきて今日夕方出港するというので早起きして出掛けました。久しぶりに出勤の混雑を味わい、昔を思い出しガンバレとエールを送りました。

早朝ながら夏めいてサングラスが欲しいいくらいです。出勤時間帯で横浜大さん橋は人がまばらです。赤レンガ倉庫側から拝見したかったのですが、朝日の逆光となるので桟橋まで歩きました。

豪華マンションのままに世界の港をめぐるのですから羨ましいです。『おくのほそ道』冒頭の名文を思い出します。

「月日は百代(はくたい)の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらへて老をむかふるものは、日々旅にして、旅をすみかとす。」

私たちの暮らしも日々「旅」なのです。日々同じ、マンネリではなく、日々非日常の旅の連続にしたいものです。

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お釈迦さまの誕生日

2014-04-09 06:31:52 | 生かされて今日

 4月8日は釈尊の誕生日です。花祭、灌仏会(かんぶつえ)、降誕会(こうたんえ)また仏生会とも言います。白象の上に誕生仏をしつらえ甘茶をお掛けして生誕を祝福します。花御堂と申し上げます。

お釈迦さまが誕生されて2500年、無数の凡夫に心のともしびを与え続けておいでです。釈尊のお母さんのマーヤー夫人(ぶにん)はシッタルータ(後の釈尊)太子を産み七日後に死去されました。どんなにか心残りだったでしょうか。釈尊は母なしの淋しい幼子でしたが、継母の温かき養育に恵まれました。

 『灌仏の日に生れ逢ふ鹿の子かな』 芭蕉 

 旅の途上奈良で作られた子鹿への慈愛の句です。おめでたい日に生まれた鹿の仔を祝福されました。

杉田久女の句には 『ぬかづけばわれも善女や仏生会』とあります。

 立正佼成会横浜教会での降誕会へ参りました。天上天下唯我独尊と天と地とを指さしておられる誕生仏に、南無妙法蓮華経と念じつつ甘茶をおかけ申し上げました。

椎名教会長さんはお釈迦さまをお産み頂いた摩耶夫人と養育された継母への感謝も忘れずにと法話されました。私もこの我が命を産み育んでいただいたおかあちゃんの慈顔を思い出しております。

 母を恋ふむすこの日なり仏生会   駿

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道元禅師の総持寺(横浜)

2014-04-07 16:32:32 | 生かされて今日

 徒然草の勉強会が正午に終わり、近くの曹洞宗大本山の総持寺へ参りました。鶴見大学の枝垂れ桜も美しく見惚れて三門へのゆるい坂を登ります。五体投地にはうってつけの坂です。

入宋留学された禅師が悟りを開かれた中国の天童寺を参拝したことがあります。禅師が如浄禅師に入門する際に五体投地して行かれた道が回廊としてあり感動しました。

この総持寺は石川県から移されて100年だそうです。信者さんのおかげさまで、道元禅師にふさわしい堂々たる大伽藍です。三門に白い島サクラが花盛り。広大な敷地に桜の天国が出現した感じです。修行中の若き僧が大成して世界中の精神界の指導者になっていただきたいものです。

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