四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ここが三井寺

2007-06-04 06:36:32 | 生かされて今日
 青楓と琵琶湖疎水の青々としたゆたかな音を登ると比叡山延暦寺と争い、信長に焼き払われた有名な寺。はじめての参拝。「三井寺の門たゝかばやけふの月  芭蕉」
観音堂から芭蕉さんが愛した湖南の風景を眺めました
「行春を近江の人とをしみける」の名吟そのままの季節です。古来ここは観月の名所とか。蘇我入鹿を倒した天智天皇や持統天皇の産湯の音も今も耳に響きます。
「春過ぎて夏来るらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」持統天皇

 最も心打たれたのは、室町時代の毛利輝元寄進の「一切経堂」。八角形の回転式です。高句麗渡来の仏典を納め真理を求める志が詰っていて、楽好みで怠けやすい私には高僧から叱責されている感じがしました。
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