四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

健康は布施だ

2018-03-30 09:14:49 | 元気になることば

 菩薩の修行として教えられております六波羅蜜(ろくはらみつ)の最初に、「布施」があります。梵語(ぼんご)では「ダーナ」、日本語では「旦那(だんな)」ということが「布施」にあたるわけです。
 一家の主人である「旦那」には、いかに家族を経済的に安定させるか、奥さんをいかに精神的に安定させるかという意味合いがあります。そして、お寺などを成り立たせている「旦那」とは、「布施」をする人たちです。
 また、私たち在家仏教でいう「布施」には、特に、物を人に施さなくてもできる施しがあります。その一つは、私たちが健康を保つことです。家族のため、あるいは会社のために元気で働く。健康を保つということも「布施」の姿であると教えて頂いております。
毎日、元気で健康に暮らすことは、心も安定しますし、家族にとっても安心をもたらし、とても大事なことなのです。
 健康を保つためには、いつも物事を肯定的に見ることが大事です。そして明るい言葉をたくさん使うと、元気になって健康になるそうです。暗い言葉、否定的な言葉を使うと、だんだんと元気を失ってくるとも言われております。
 ですから、人と会ったら明るい言葉で「おはよう」と言う。男性でしたらネクタイを見て「素晴らしいネクタイですね」と褒めてあげる。そのように、肯定的な言葉を使っていると、言葉をかけられたほうも、かけるほうも元気になるのだそうです。ぜひ、日常生活の中で、言葉遣いにも気をつけて、精進をさせて頂きたいものであります。』

『佼成新聞』庭野日鑛会長

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相手を変えるより、自分が変わる

2018-03-17 08:26:22 | 生かされて今日

 『人間は本来、仏の心を持ち合わせていると言われておりますけれども、何かに苦悩している時は、それを忘れてしまって、相手を責めようとします。反省したり、内省したりせず、相手を何とか負かそうとする。そうした時に、苦悩はますます多くなっていくと教えられております。
 仏さまの教えてくださる法則、宇宙の法則というものは、簡単に言えば、「こうすると、こうなる」「こうしないと、こうならない」という、ただそれだけなのです。相手に温かい気持ちをかけると、相手もまた温かく見てくださる。憎むと、相手から憎まれるというように、とても単純で分かりやすいものです。
その単純な分かりやすいことが、感情的になってくると分からなくなります。ですから、人間として本来持っている明るさ、優しさ、温かさを大きくしていく、気づいていくことが、私たちの修行であると言うことができます。
 そして本来、この大宇宙の中に、問題は何もないのだそうです。私たちは、相手を変えようと、いろいろなことで苦悩して、環境が悪い、相手が悪いと言って、自分で問題をつくり出しているのです。物事を小さな範囲でしか見られないと、すべてのことが問題と見えてくるのですが、本当は問題はない、自分が変われば問題は起こらないとも言えるわけであります。


庭野日鑛会長『佼成新聞』より

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